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岐路に立つ仏教寺院 相澤 秀生(著/文 | 編集) - 法藏館
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岐路に立つ仏教寺院 (キロニタツブッキョウジイン) 曹洞宗宗勢総合調査2015年を中心に (ソウトウシュウシュウセイソウゴウチョウサニセンジュウゴネンヲチュウシンニ)

哲学・宗教
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発行:法藏館
A5判
厚さ230mm
重さ 494g
324ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-8318-5712-5   COPY
ISBN 13
9784831857125   COPY
ISBN 10h
4-8318-5712-2   COPY
ISBN 10
4831857122   COPY
出版者記号
8318   COPY
Cコード
C1015  
1:教養 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年7月10日
書店発売日
登録日
2019年5月21日
最終更新日
2019年6月20日
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紹介

**「はじめに」より抜粋**

宗勢調査および関連調査は、宗教集団の社会的特性を明らかにしていくにあたって有益なデータであり、これを死蔵させることがあってはなるまい。2015 年に実施された本調査は、それまでの実績を踏まえつつ、質問項目の修正・追加が行なわれ、現状分析に最適な数量データ・質的データが収集されている。曹洞宗が日本で最大数の寺院を有する以上、本調査および先行調査を手掛かりとして、その実態をつかむことは、仏教寺院の現状を明らかにしていくうえで、不可欠な視点である。2017 年刊行の『曹洞宗宗勢総合調査報告書2015 年(平成27)』は、本調査の単純集計結果が分析軸となっているが、本書ではクロス集計を中心とする統計的手法を用い、先行調査や関連調査(「曹洞宗檀信徒意識調査2012 年(平成24)」)のほか、学術調査やフィールドワーク、他教団の宗勢調査などの結果も加味し、多角的な観点から人口減少社会における仏教寺院の実態を浮き彫りにしつつ、今後を展望してみたい。


[本書の構成]

はじめに(相澤秀生)
凡例

第Ⅰ部 寺院の概況

【第1章】宗派間比較からみた過疎地寺院(相澤秀生)
【第2章】過疎地域における曹洞宗寺院の現状(相澤秀生)
【第3章】兼務寺院・無住寺院の実態――厳しい運営の状況――(平子泰弘)

第Ⅱ部 寺院と檀信徒

【第4章】人口減少社会における葬儀と寺檀関係(相澤秀生)
【第5章】寺院と墓地の現在――「墓じまい時代」の課題――(問芝志保)

第Ⅲ部 寺院運営の現状

【第6章】教化活動の現状と課題――教化団体と住職の活動を中心に――(川又俊則)
【第7章】宗勢調査からみえてくる曹洞宗寺院の経済事情
――地域別分析を中心に――(梶 龍輔)
【第8章】寺を受け継ぐ――出家者から出家者、親から子へ――(土屋圭子)

第Ⅳ部 住職・住職配偶者の意識

【第9章】住職と住職配偶者の意識・活動(梶 龍輔)

第Ⅴ部 地域社会と寺院

【第10章】過疎地域における寺院と神社の現況と課題――新潟県を事例に――(冬月 律・相澤秀生)


むすびにかえて(相澤秀生)

索 引
執筆者一覧

目次

はじめに(相澤秀生)

凡 例


第Ⅰ部 寺院の概況

【第1章】宗派間比較からみた過疎地寺院(相澤秀生)

はじめに
1.寺院の分布と地域の特徴
2.5 派の寺院立地
3.過疎地寺院と5 派の内訳
4.5 派における過疎地寺院の割合
5.過疎地寺院間の格差――曹洞宗と浄土宗
6.いかに寺院は維持されてきたのか
おわりに

【第2章】過疎地域における曹洞宗寺院の現状(相澤秀生)

はじめに
1.過疎地寺院の分布と立地環境
2.過疎地寺院の実態
3.自由記述からみえる過疎地寺院の運営状況・宗教活動の現状と将来
おわりに

【第3章】兼務寺院・無住寺院の実態――厳しい運営の状況――(平子泰弘)

はじめに
1.兼務寺院・無住寺院の概要
2.兼務寺院・無住寺院を支える人たち
3.兼務寺院・無住寺院の教化と運営
4.兼務寺院・無住寺院のこれから
おわりに


第Ⅱ部 寺院と檀信徒

【第4章】人口減少社会における葬儀と寺檀関係(相澤秀生)

はじめに
1.仏式葬儀の意義と役割
2.檀信徒からみた葬儀
3.葬祭業者における葬儀の現状
4.寺院における葬儀の実態と将来
5.寺檀関係の今後
おわりに

【第5章】寺院と墓地の現在――「墓じまい時代」の課題――(問芝志保)

はじめに――「墓問題」の現在
1.寺院における墓地・納骨堂の所有状況
2.檀信徒と墓参り
3.「墓じまい時代」と寺院
おわりに


第Ⅲ部 寺院運営の現状

【第6章】教化活動の現状と課題――教化団体と住職の活動を中心に――(川又俊則)

はじめに――寺院と教化
1.教化に注目する
2.教化団体の特徴
3.坐禅会と梅花講
4.住職の活動
5.寺院内と寺院外の活動――多様なニーズに応える
おわりに――僧侶と檀信徒との協働へ

【第7章】宗勢調査からみえてくる曹洞宗寺院の経済事情
――地域別分析を中心に――(梶 龍輔)

はじめに
1.法人収入の現状
2.曹洞宗寺院における収入源
3.寺院構成員の就業と寺院経済
おわりに

【第8章】寺を受け継ぐ――出家者から出家者、親から子へ――(土屋圭子)

はじめに
1.後継者に対する住職の意義
2.教団による「世襲」の実態把握の意味するところ
3.寺院の継承と寺院経済
4.住職の求める後継者
おわりに


第Ⅳ部 住職・住職配偶者の意識

【第9章】住職と住職配偶者の意識・活動(梶 龍輔)

はじめに
1.全体的な傾向――『宗勢2015報告書』より
2.住職と住職配偶者の意識
3.住職と住職配偶者における活動
おわりに


第Ⅴ部 地域社会と寺院

【第10章】過疎地域における寺院と神社の現況と課題――新潟県を事例に――(冬月 律・相澤秀生)

はじめに
1.仏教界と神社界における過疎問題の現況
2.過疎地の寺社に共通する問題――不活動宗教法人
おわりに


むすびにかえて(相澤秀生)

索 引
執筆者一覧

著者プロフィール

相澤 秀生  (アイザワ シュウキ)  (著/文 | 編集

1980年生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科(仏教学専攻)博士後期課程単位取得退学。現在、跡見学園女子大学文学部人文学科兼任講師。 「過疎地域における供養と菩提寺――曹洞宗」(『人口減少社会と寺院――ソーシャル・キャピタルの視座から』櫻井義秀・川又俊則編、法藏館、2016年)など。

川又 俊則  (カワマタ トシノリ)  (著/文 | 編集

1966年生まれ。成城大学大学院文学研究科(日本常民文化専攻)博士後期課程満期退学。現在、鈴鹿大学こども教育学部教授。 『数字にだまされない生活統計』(北樹出版、2013年)、『人口減少社会と寺院――ソーシャル・キャピタルの視座から』櫻井義秀と共編、法藏館、2016年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。