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祭祀と供犠 中村 生雄(著/文) - 法藏館
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祭祀と供犠 (サイシトクギ) 日本人の自然観・動物観 (ニホンジンノシゼンカンドウブツカン)

文庫
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発行:法藏館
文庫判
厚さ20mm
重さ 242g
418ページ
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-8318-2635-0   COPY
ISBN 13
9784831826350   COPY
ISBN 10h
4-8318-2635-9   COPY
ISBN 10
4831826359   COPY
出版者記号
8318   COPY
Cコード
C1139  
1:教養 1:文庫 39:民族・風習
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年5月15日
書店発売日
登録日
2022年3月11日
最終更新日
2022年4月22日
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紹介

日本における供犠は、「食べる文化」である――。動物を「神への捧げもの」とする西洋の供犠との対比から、日本の供養の文化を論じ、殺生・肉食の禁止と宗教との関わりに新たな光を当てた名著が文庫化。
狩猟と稲作、供養と供犠、殺生肉食論の展開、動物と植物の供養など、多彩な比較文化的視座と豊富な事例により、稲作文化を超える日本人の多様な民俗と信仰、自然認識を探究する。解説=赤坂憲雄。

目次

序章 祭祀と供犠の比較文化序説――〈血〉の問題を手がかりに

【第Ⅰ部 動物供犠と日本の祭祀】
1 イケニヘ祭祀の起源――供犠論の日本的展開のために
2 動物供犠の日本的形態――古代中国との連続と差異をいとぐちに
3 狩猟民俗の身体観――〈食〉と〈生命〉のアルカイスム
4 非稲作の祭祀と神饌――〈自然〉と〈聖地〉のかかわりから

【第Ⅱ部 日本宗教のなかの人と動物】
1 古代呪術と放生儀礼――仏教受容のアニミズム的基盤
2 祭祀のなかの神饌と放生――気多大社「鵜祭」の事例を手がかりに
3 殺生肉食論の受容と展開――とくに近世真宗教団の問題として
4 供犠の文化/供養の文化――動物殺しの罪責感を解消するシステムとして
5 動物供養と草木供養――現代日本の自然認識のありか

【第Ⅲ部 柳田国男の供犠理論】
1 人身御供と人身供犠――柳田国男と加藤玄智の「人身御供」論争から
2 「一目小僧」の供犠解釈――その意義と限界をめぐって

あとがき
初出一覧
解 説 (赤坂憲雄)

著者プロフィール

中村 生雄  (ナカムラ イクオ)  (著/文

1946年静岡県生まれ。京都大学文学部(宗教学専攻)卒業、法政大学大学院修士課程(日本文学専攻)修了。静岡県立大学教授、大阪大学教授、学習院大学教授を歴任。2010年歿。著書に『日本の神と王権』『折口信夫の戦後天皇論』(法藏館)、『肉食妻帯考:日本仏教の発生』(青土社)がある。

赤坂 憲雄  (アカサカ ノリオ)  (解説

1953年東京都生まれ。学習院大学教授。専門は民俗学・日本文化論。『岡本太郎の見た日本』(岩波書店)でBunkamuraドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『異人論序説』『排除の現象学』(ちくま学芸文庫)、『東西/南北考』『武蔵野をよむ』(岩波新書)、『性食考』『ナウシカ考』(岩波書店)などがある。

旧版ISBN
9784831856258

上記内容は本書刊行時のものです。