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祭祀と供犠
日本人の自然観・動物観
発行:法藏館
文庫判
重さ 242g
418ページ
定価
1,500円+税
- 初版年月日
- 2022年5月15日
- 書店発売日
- 2022年5月13日
- 登録日
- 2022年3月11日
- 最終更新日
- 2022年4月22日
紹介
日本における供犠は、「食べる文化」である――。動物を「神への捧げもの」とする西洋の供犠との対比から、日本の供養の文化を論じ、殺生・肉食の禁止と宗教との関わりに新たな光を当てた名著が文庫化。
狩猟と稲作、供養と供犠、殺生肉食論の展開、動物と植物の供養など、多彩な比較文化的視座と豊富な事例により、稲作文化を超える日本人の多様な民俗と信仰、自然認識を探究する。解説=赤坂憲雄。
目次
序章 祭祀と供犠の比較文化序説――〈血〉の問題を手がかりに
【第Ⅰ部 動物供犠と日本の祭祀】
1 イケニヘ祭祀の起源――供犠論の日本的展開のために
2 動物供犠の日本的形態――古代中国との連続と差異をいとぐちに
3 狩猟民俗の身体観――〈食〉と〈生命〉のアルカイスム
4 非稲作の祭祀と神饌――〈自然〉と〈聖地〉のかかわりから
【第Ⅱ部 日本宗教のなかの人と動物】
1 古代呪術と放生儀礼――仏教受容のアニミズム的基盤
2 祭祀のなかの神饌と放生――気多大社「鵜祭」の事例を手がかりに
3 殺生肉食論の受容と展開――とくに近世真宗教団の問題として
4 供犠の文化/供養の文化――動物殺しの罪責感を解消するシステムとして
5 動物供養と草木供養――現代日本の自然認識のありか
【第Ⅲ部 柳田国男の供犠理論】
1 人身御供と人身供犠――柳田国男と加藤玄智の「人身御供」論争から
2 「一目小僧」の供犠解釈――その意義と限界をめぐって
あとがき
初出一覧
解 説 (赤坂憲雄)
- 旧版ISBN
-
9784831856258
上記内容は本書刊行時のものです。