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〈方法〉としての思想史
- 初版年月日
- 2021年5月15日
- 書店発売日
- 2021年5月12日
- 登録日
- 2021年3月19日
- 最終更新日
- 2021年3月26日
紹介
いまこそ、歴史学にもっと論争を!
「民衆思想史」研究によって学界に大きな足跡を残した安丸良夫は、それまでの歴史学界や当時の日本社会といかに対峙し、そこからいかなる思想史を構想しようとしていたのか。
自身の研究や経験を回顧・省察した方法論的論考を中心に収め、その思想的格闘の軌跡を示す。
歴史学の有用性が問われつつある現代に、あらためて読まれるべき名著が待望の文庫化。解説=谷川 穣
※本書は1996年5月に校倉書房より刊行された書籍の文庫版です。
【目 次】
はしがき
第Ⅰ部 方法への模索
一 日本マルクス主義と歴史学
二 方法規定としての思想史
三 『明治精神史』の構想力
四 「民衆思想史」の立場
五 思想史研究の立場―方法論的検討をかねて―
六 前近代の民衆像
七 民衆史の課題について―井上幸治『近代史像の模索』・林英夫『絶望的近代の民衆像』を読む―
八 史料に問われて
九 文化の戦場としての民俗
第Ⅱ部 状況への発言
十 日本史研究にもっと論争を!
十一 歴史研究と現代日本との対話―「働きすぎ」社会を手がかりに―
十二 日本の近代化についての帝国主義的歴史観
十三 反動イデオロギーの現段階―歴史観を中心に―
十四 近世思想史研究と教科書裁判―原告側補佐人として出廷して―
解説 『〈方法〉としての思想史』を読む、それぞれの意味
(谷川 穣)
目次
はしがき
第Ⅰ部 方法への模索
一 日本マルクス主義と歴史学
二 方法規定としての思想史
1 はじめに
2 『明治精神史』の方法
3 旧い理論と新しい発見の狹間で
4 歴史叙述と歴史の方法
三 『明治精神史』の構想力
四 「民衆思想史」の立場
1 「民衆思想史」の登場
2 「通俗道徳」論批判について
3 「通俗道徳」の位相
4 方法論的展望
5 おわりに
五 思想史研究の立場―方法論的検討をかねて―
六 前近代の民衆像
1 はじめに
2 どこから始めるか
3 社会意識の変貌
4 方法的視圏拡大のために
七 民衆史の課題について―井上幸治『近代史像の模索』・林英夫『絶望的近代の民衆像』を読む―
1 はじめに
2 新たな分析次元の模索―『近代史像の模索』―
3 民衆像の拡大―『絶望的近代の民衆像』―
4 状況のなかでの歴史学
八 史料に問われて
九 文化の戦場としての民俗
第Ⅱ部 状況への発言
十 日本史研究にもっと論争を!
十一 歴史研究と現代日本との対話―「働きすぎ」社会を手がかりに―
1 日本史像の変貌
2 現代日本への眼指し
3 日本的経営のとらえ方
4 「働きすぎ」社会の歴史的文脈
5 歴史と現実の狹間で
十二 日本の近代化についての帝国主義的歴史観
1 近代化のとらえ方
2 近代化の推進主体
3 「史的唯物論」=経済決定論の批判
十三 反動イデオロギーの現段階―歴史観を中心に―
1 イデオロギー闘争と歴史意識
2 近代化論の役割
3 あらたな国家主義の論理
十四 近世思想史研究と教科書裁判―原告側補佐人として出廷して―
1 検定という砦
2 「検定史観」について
解説 『〈方法〉としての思想史』を読む、それぞれの意味
(谷川 穣)
上記内容は本書刊行時のものです。