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経営学史と現代―新たな<断絶の時代>―
- 初版年月日
- 2021年3月31日
- 書店発売日
- 2021年8月12日
- 登録日
- 2021年7月1日
- 最終更新日
- 2021年7月10日
紹介
ドラッカーの『断絶の時代』から50年、今や新たな<断絶の時代>がやってきた。それはリーマン・ショックとトランプ政権およびコロナ禍によって、それまでの市場原理主義的な新自由主義の限界が明らかになったからである。経営経済学と経営管理論および行政管理論をルーツとする経営学こそが、新たな<断絶>に対処する理論的課題に答えなければならない。
目次
はじめに―新自由主義を超えて―
序論 現代の学としての経営学
第Ⅰ部 現代経営学の位置と意義―資本・組織・知識―
第1章 現代経営学の潮流と限界―これからの経営学―
第2章 グローバル時代における経営学批判原理の複合―「断絶の時代」を超えて―
第3章 経済学を超える経営学―経営学構想力の可能性―
第3章 補論 新制度派経済学の未来―丹沢報告の討論者の視点から―
第4章 現代資本主義と株式会社―個別資本の3循環と企業統治―
第Ⅱ部 ドラッカー研究と現代―断絶の時代―
第5章 ドラッカーの思想と理論
第6章 ドラッカーの現代企業論
第7章 ポスト資本主義社会と組織
第8章 企業家機能と官僚制化に関する一考察―シュムぺーターの企業家機能陳腐化論をめぐって―
第9章 ドラッカーの保守的革新論
第10章 初期ドラッカーの研究について―井坂康志『P・F・ドラッカー―マネジメント思想の源流と展望―』を中心として―
第11章 非営利組織のミッション経営―島田恒『非営利組織研究―その本質と管理―』をめぐって―
第12章 学校経営のミッション―ドラッカーの経営思想を中心に―
第Ⅱ部 付録 マズローのドラッカー批判
第Ⅲ部 バーナード研究と現代―経営者支配の管理構想―
第13章 組織規範を超えるものは何か―W. G. Scott and D. K. Hart, Organizational America, 1979.〈寺谷弘壬監訳『経営哲学の大転換』1981 年〉を中心として―
第14章 アメリカにおけるバーナード研究のフロンティア―William G. Scott の所説を中心として―
第14章 補論 日本における経営者国家とバーナード理論
第15章 行政組織における価値の問題―目標管理の可能性をめぐって―
第16章 バーナードの管理過程論をめぐって―生誕百年記念大会に寄せて―
第17章 組織の「経済」的分析について―バーナードとウィリアムソン―
第18章 バーナード理論と経営者支配のパラダイム―企業統治論から見た『経営者の役割』―
第19章 バーナード理論と企業経営の発展―原理論・類型論・段階論―
第20章 バーナード理論の実践的意義に関する一考察―新たな価値観を生む民主的管理実践を目指して―
第Ⅳ部 フォレット研究と現代―統合の原理―
第21章 フォレットとヘーゲル―『新しい国家』を読んで―
第22章 フォレットのリーダーシップ論―衆愚政治とプラトニズムの間―
第23章 フォレットの経営者論―職能・育成・正当性―
結論 現代経営学の課題
付録 W・G・スコットの「経営学史研究の目的と意義」
上記内容は本書刊行時のものです。