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羽根識別マニュアル 藤井 幹(著/文) - 文一総合出版
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羽根識別マニュアル (ハネシキベツマニュアル)

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B5判
224ページ
定価 3,600円+税
ISBN
978-4-8299-7511-4   COPY
ISBN 13
9784829975114   COPY
ISBN 10h
4-8299-7511-3   COPY
ISBN 10
4829975113   COPY
出版者記号
8299   COPY
Cコード
C0645  
0:一般 6:図鑑 45:生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2020年9月11日
最終更新日
2020年10月9日
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紹介

特徴的な翼の羽根から体羽まで、拾った羽根の持ち主がわかる。新しい識別法を多数掲載,実践的な羽根識別の新しいマニュアル!

その精緻で複雑な構造が人々を魅了する鳥の羽根。本書は羽根の部位や特徴ごとにまとめた絵解き検索や,日本産鳥類のほぼ全科を網羅した羽根図鑑,日本の書籍では紹介例のほとんどない顕微鏡を用いた識別法など,1枚の羽根から持ち主を探るにはどうすればいいかを徹底解説した,羽根観察の新しいマニュアル本です。


・ 鳥の羽根の本はこれまで,種ごとに並べて絵合わせで識別するスタイルの本が大半でした。本書では形状や模様が似ている羽根であれば異なる種の羽根を1枚の写真で並べて比較・識別できるようにするといった,種の枠を越えた解説をすることで絵合わせから一歩進んだ識別法を提供します。

・ トータルで265種の鳥の羽根を掲載。また、サンコウチョウの尾羽やサケイ,ルリカケスなど貴重な羽も数多く紹介。

・基本となる羽根の部位(風切羽や尾羽,雨覆羽など)の識別についても,見た目だけに頼らず羽軸のカーブの度合いや羽根の丸みといった具体的なポイントを挙げて識別する方法を紹介。

・ 第1章は野外でよく拾う羽を対象にした絵解き検索で,「市街地でよく拾える」「形に特徴がある」「特徴的な模様の尾羽」など,8つのカテゴリーで絵解き検索を載せています。特徴をたどっていけば何の種の羽根の識別ができるのと同時に,羽根のどこが識別点になるのか,その勘どころがわかるようになり応用が利きます。

・ 2章は日本産の在来鳥(24目81科)のうち24目78科と,外来鳥の1目2科(インコ目インコ科・スズメ目チメドリ科)を加えた合計25目80科を掲載。羽根を鳥の種ごとに並べる従来の手法のほかに,識別点を踏まえて異なる種の同じ部位の羽根を並べたり,羽根の識別法についてキャプションで細かく紹介するといった,より識別に重点を置いた羽根の紹介をしています。

・ 3章は顕微鏡を使った羽根の識別について紹介しています。羽根(主に体羽)の根本付近にある綿状羽枝から細い羽枝を採取し,これを400倍程度の光学顕微鏡で見ると,鳥の科ごとに異なる形を見ることができます。24目(日本産在来鳥22目+インコ目)約50科の顕微鏡写真を紹介。(小中学校に置いてあるような一般的な顕微鏡でも観察できます。)また,通常では識別がかなり難しい体羽一枚でも,科までの識別が期待できるため,例えば動物の糞から採取された羽根1枚から,捕食された鳥を推測するといった使い方も可能です。

・ 掲載種数は「原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版」に匹敵しますが,本の仕様の関係で羽根が原寸以下で掲載されているケースが多いです。ただそれぞれの羽根について識別点を細かく紹介していることが本書の強みで,絵合わせから一歩先に進んだ識別が可能となります。本書単独で羽根の識別に関する実践的なノウハウを得ることもできますが,「原寸大写真図鑑 羽 増補改訂版」との組み合わせによって,さらに確度の高い羽根の識別ができるようになります。

目次

■ 目次
はじめに・本書の構成 2
目次 3
羽根の構造と種類 4

●第I章 特徴から検索する
“市街地”で見つかる羽根 12
羽根の“特徴別”の検索 16
“形”に特徴がある羽根 18
“色”に特徴がある羽根 22
特徴的な模様の“風切羽” 34
特徴的な模様の“尾羽” 50
カモ類の“翼鏡” 64
“鷹斑模様”のある羽根 68

●第II章 羽根図鑑
○非スズメ目
キジ科(キジ目) 70
カモ科(カモ目) 74
カイツブリ科(カイツブリ目) 78
ネッタイチョウ科(ネッタイチョウ目)/サケイ科(サケイ目) 79
ハト科(ハト目) 80
アビ科(アビ目)/コウノトリ科(コウノトリ目) 82
アホウドリ科(ミズナギドリ目) 83
ミズナギドリ科/ウミツバメ科(ミズナギドリ目) 84
ウ科(カツオドリ目) 85
サギ科(ペリカン目) 86
トキ科(ペリカン目) 89
ペリカン科(ペリカン目) 90
ツル科(ツル目) 91
クイナ科(ツル目) 92
ヨタカ科(ヨタカ目) 93
カッコウ科(カッコウ目) 94
アマツバメ科(アマツバメ目) 96
ノガン目(ノガン目)/ミフウズラ科(チドリ目) 97
チドリ科(チドリ目) 98
ミヤコドリ科/セイタカシギ科/ツバメチドリ科(チドリ目) 100
レンカク科(チドリ目) 101
シギ科(チドリ目) 102
タマシギ科(チドリ目) 106
トウゾクカモメ科/ウミスズメ科(チドリ目) 107
カモメ科(チドリ目) 108
ミサゴ科/タカ科(タカ目) 110
フクロウ科(フクロウ目) 118
ヤツガシラ科(サイチョウ目) 122
ブッポウソウ科(ブッポウソウ目) 123
カワセミ科(ブッポウソウ目) 124
ハチクイ科(ブッポウソウ目) 126
ハヤブサ科(ハヤブサ目) 127
キツツキ科(キツツキ目) 130

○スズメ目
ヤイロチョウ科 132
モリツバメ科/サンショウクイ科 133
コウライウグイス科/オウチュウ科 134
カササギヒタキ科 135
モズ科 136
カラス科 138
キクイタダキ科/ツリスガラ科 141
エナガ科/シジュウカラ科 142
ヒバリ科 143
ツバメ科 144
ヒヨドリ科 145
ヒゲガラ科/ウグイス科 146
ムシクイ科/メジロ科 147
センニュウ科/ヨシキリ科/セッカ科 148
ズグロムシクイ科 150
レンジャク科 151
ゴジュウカラ科/キバシリ科 152
カワガラス科/ミソサザイ科 153
ムクドリ科 154
ヒタキ科 156
イワヒバリ科 158
スズメ科 159
セキレイ科 160
アトリ科 162
ホオジロ科 166
外来鳥(インコ科/チメドリ科/ムクドリ科) 169

●第III章 ミクロの世界で識別する
顕微鏡で識別とは? 172
小羽枝検索チャート 174
カモ科(カモ目) 176
カイツブリ科(カイツブリ目) 178
アビ科(アビ目) 179
アホウドリ科(ミズナギドリ目) 180
ミズナギドリ科(ミズナギドリ目) 181
ウミツバメ科(ミズナギドリ目) 182
カツオドリ科(カツオドリ目) 183
ウ科(カツオドリ目) 184
ツル科(ツル目) 185
クイナ科(ツル目) 186
コウノトリ科(コウノトリ目) 187
サギ科(ペリカン目) 188
ペリカン科(ペリカン目) 189
トキ科(ペリカン目) 190
タマシギ科(チドリ目) 191
チドリ科(チドリ目) 192
シギ科(チドリ目) 194
カモメ科(チドリ目) 196
ウミスズメ科(チドリ目) 197
レンカク科(チドリ目) 198
ミサゴ科(タカ目) 199
タカ科(タカ目) 200
フクロウ科(フクロウ目) 201
キジ科(キジ目) 202
サケイ科(サケイ目) 203
ハト科(ハト目) 204
カッコウ科(カッコウ目) 205
ヨタカ科(ヨタカ目) 206
アマツバメ科(アマツバメ目) 207
ヤツガシラ科(サイチョウ目) 208
カワセミ科(ブッポウソウ目) 209
ハチクイ科(ブッポウソウ目) 210
ブッポウソウ科(ブッポウソウ目) 211
ハヤブサ科(ハヤブサ目) 212
キツツキ科(キツツキ目) 213
スズメ目 214
インコ科(インコ目) 219

索引 221
あとがき・参考文献 223

●コラム
羽根と羽 6
後頭部の怪しい羽根 10
羽根の識別に役立つポイント(光沢弁・細毛・鷹斑・翼鏡) 15
オオルリの異常な羽根 27
生態で変わる構造 220

著者プロフィール

藤井 幹  (フジイ タカシ)  (著/文

1970年,広島県生まれ。公益財団法人日本鳥類保護連盟に所属し調査研究室室長としてワカケホンセイインコの分布状況調査やコアジサシの研究などを行っている。羽根には学生のころから魅せられて収集に明け暮れていたが,収集だけでなく識別点にもこだわって取りまとめてきた。著書に『動物遺物学の世界へようこそ!~獣毛・羽根・鳥骨編~』(共著,里の生き物研究会),『世界の美しき鳥の羽根 鳥たちが成し遂げてきた進化が見える』(誠文堂新光社),『野鳥が集まる庭をつくろう―お家でバードウオッチング』(共著,誠文堂新光社)

上記内容は本書刊行時のものです。