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エステラ・フィンチ評伝 海野 涼子(著) - 芙蓉書房出版
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エステラ・フィンチ評伝 (エステラフィンチヒョウデン) 日本陸海軍人伝道に捧げた生涯 (ニホンリクカイグンジンデンドウニササゲタショウガイ)

社会一般
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四六判
300ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-8295-0834-3   COPY
ISBN 13
9784829508343   COPY
ISBN 10h
4-8295-0834-5   COPY
ISBN 10
4829508345   COPY
出版者記号
8295   COPY
Cコード
C0014  
0:一般 0:単行本 14:宗教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年4月
書店発売日
登録日
2022年3月17日
最終更新日
2022年4月22日
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紹介

キリスト教伝道のために単身来日し、
陸海軍人への伝道に生涯を捧げた女性宣教師がいた!

†エステラ・フィンチは明治26年初来日し全国各地で伝道。29歳で再来日後、黒田惟信牧師(著者の祖父)と共に、横須賀に「日本陸海軍人伝道義会」を設立。海軍機関学校生徒をはじめ多くの陸海軍人がこの教会に通った。40歳の時日本に帰化し「星田光代」となり、55歳で逝去するまで伝道活動を続けた。
†エステラ・フィンチと、彼女を陰で支え最後まで信頼すべきパートナーとなった黒田惟信の足跡、マザー・フィンチを慕った“ボーイズ”たちの回想、軍人伝道年表など充実した内容

エステラ・フィンチ(日本名・星田光代)(1869-1924)
米国生まれ、神学校卒業後、婦人宣教師に。24歳で初来日し日本各地で伝道活動。29歳の再来日後、横須賀に「日本陸海軍人伝道義会」を設立。日本に帰化し、軍人伝道に生涯を捧げた。55歳で逝去。

目次

第1章 来日前のエステラ・フィンチ
 一、貧しさの中で
 二、神学校への夢(A・B・シンプソンのこと)
 三、大富豪の養女に迎えられて
 四、神学校での生活―日記を中心に
心に響く声/「シンデレラ」生活とおさらば
 五、まだ見ぬ憧れの国への旅立ち
ニューヨークでのお別れ会/渡航パスポート/いざ日本へ
第2章 手探りで始めた日本伝道
 一、姫路でいよいよ伝道開始
 二、東京で日曜学校を開く
 三、品川悠三郎の憂い
 四、新潟・高田での出来ごと
 五、十時キクの生い立ち
 六、マリア・ツルーの死
 七、アメリカ婦人宣教師の奮闘
 八、夢破れて
 九、運命の出逢い
 十、若き青年牧師、佐藤曠二(後の黒田惟信)とは
 十一、陸軍さんも海軍さんもいる町、横須賀
 十二、嵐吹きすさぶ明治の世とは
 十三、心に宿る新たな灯
 十四、燃え立つ信仰の炎
 十五、命をかけた挑戦
石段と崖と坂道の港町、横須賀/横須賀のクリスチャンたち
第3章 陸海軍人伝道への強い思い
 一、二度目の来日
新たな船出/日本に同化するための努力
 二、〝軍人には軍人の教会が必要である〟
伝道義会の設立/伝道義会とはどんなところ?/伝道義会という学校、そしてスイートホーム/海軍機関学校生徒、太田十三男の来会/内村鑑三との出会いと信州伝道のこと/エキゾチックな雰囲気を装う伝道義会/婦人宣教師エステラ・フィンチを生み出した社会背景/マザーと慕われて/素晴らしいフィンチのサポーターたち/止まらぬ勢い/誕生した三つの支部がなぜ閉鎖されたか/マザーフィンチの横顔 /サムライの心で聖書を説く―武士道主義的聖書研究会―/四つの顔をもつ黒田牧師とは/遠く艦上の軍人に届くマザーの手紙/どんな困難にも負けず―塩をかけたご飯が明かす/日本人星田光代の誕生/マザーの思い出「マザーは意地悪ばあさん」/希望の翼にのって/「山の聖者」黒田惟信/星田・黒田が残した軌跡 ―コルネリオ会へ
第4章 日本人「星田光代」の献身的愛の秘密
【参考資料】
1 ボーイズ証言・足跡など―海軍機関学校を中心に―
2 星田光代(旧姓アイダ・エステラ・フィンチ)年譜
3 伝道義会及び関係者等年譜
4 軍人伝道に関する130年略史(1868~1996)(峯崎康忠作成

著者プロフィール

海野 涼子  (ウミノ リョウコ)  (

マザーオブヨコスカ顕彰会代表。久里浜教会々員。横浜プロテスタント史研究会々員。1938年、千葉愛爾・幾代の次女として神奈川県横須賀市若松町43番地の旧伝道義会の家に生まれる。清泉女学院卒。ワシントンD. C.の在米大使館防衛駐在官となった夫に同伴し4年間(1977~1982)同地に在住。
祖父はエステラ・フィンチと共に伝道義会を設立した黒田惟信。父千葉愛爾は元海軍大佐で旧伝道義会々員、戦後牧師となりペリー上陸の地、久里浜に日本基督教団久里浜教会を設立、1952~1986年まで34年間85歳で没するまで初代牧師として務めた。
著書:『輝ける星の如くに―エステラ・フィンチの遺徳を偲んで』(編著、マザーオブヨコスカ顕彰会、2007年)、『横浜の女性宣教師たち―開港から戦後復興の足跡』(共著、有隣堂、2018年)。

上記内容は本書刊行時のものです。