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「寅さん」と、 旅と俳句と山頭火
弥次喜多へんろ道中記
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年11月
- 書店発売日
- 2021年11月18日
- 登録日
- 2021年10月13日
- 最終更新日
- 2021年11月18日
紹介
「風天」の俳号を持つ渥美清。漂泊の俳人種田山頭火。四国霊場に惹かれた二人に触発され、五年かけて全行程を踏破したお遍路エッセイ。
“お遍路が一列に行く虹の中”(風天)
この代表句で知られるように、渥美清さんは四国八十八カ所霊場に強い思い入れがあり、病気で実現しなかったが、映画「男はつらいよ」第49作は「寅次郎花へんろ」になるはずだった。
もうひとり、全国を放浪し、「お遍路」の末に辿り着いた四国松山で往生を遂げた漂泊の俳人種田山頭火。
この二人に思いを馳せながら、足かけ五年をかけて四国八十八カ所霊場を踏破した「イザワ」と「フクショウ」の弥次喜多コンビのお遍路エッセイ。
映画「男はつらいよ」のエピソード、風天俳句作品、山頭火「四国遍路日記」記事などを全編に挿入。
目次
第1章 ✺みなもすなる「お遍路」を
ホントに行くの?/初歩き/「寅さん」の照明技師長青木好文さん/空腹で飛び込む遍路小屋/「風天」と「変哲」/渥美清さんのうしろ姿
第2章 ✺まぶたのふる里
「遍路転がし」と喜劇役者渥美清の苦悩/やっと辿り着いた寺で一悶着/団らんの夜/夜逃げとリヤカー街道
第3章 ✺雨と涙の般若心経
お接待と『♪ミミズの歌』/大師修行の地を前に足上がらず/びしょ濡れで越える星越峠/感涙の握手
第4章 ✺幻の第四十九作「寅次郎花へんろ」の地へ
「御前様」と笠智衆さん/室戸岬とお大師さん/龍馬よりも中岡慎太郎?/よもやの熱射病/菅笠かぶって桂浜/龍馬の休日
第5章 ✺一年ぶりの再開
土佐路再び/足摺岬までの大移動/四万十川/郷愁/遥かなる久万高原と山頭火/フクショウ、悪夢のムーンウォーク/市街地を抜ける遍路道
第6章 ✺「寅さん」と山頭火
山頭火終焉の地「松山」/噂の札所/さらば愛媛
第7章 ✺最後までドタバタ「弥次喜多へんろ旅」
渥美清さんとお遍路の出会い/〝奇跡〟そして多難の予感/雪隠詰め事件/ここがお大師さん生誕の地/自衛隊演習場迷い込み事件/静かなラストウォーク前日/やっぱり最後
上記内容は本書刊行時のものです。