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民道主義 大熊 忠之(著) - 芙蓉書房出版
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民道主義 (ミンドウシュギ) 日本の民主主義を担う主体形成の課題 (ニホンノミンシュシュギヲニナウシュタイケイセイノカダイ)

社会科学
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A5判
304ページ
並製
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-8295-0779-7   COPY
ISBN 13
9784829507797   COPY
ISBN 10h
4-8295-0779-9   COPY
ISBN 10
4829507799   COPY
出版者記号
8295   COPY
Cコード
C3031  
3:専門 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年12月6日
書店発売日
登録日
2019年11月7日
最終更新日
2019年12月5日
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紹介

日本の民主主義の後退をくい止め、脆弱な社会体質を強化する足がかりとして全く新しい概念「民道主義」を提唱する!

グローバル経済の発展に伴い「民主主義」の限界が見えてきた
社会の公共性喪失、金融業の暴走、福祉国家の後退、言語表現能力の低下、国民教育の限界……
これからの時代を生き抜く考え方を身につけるための一冊

“民道主義運動は政党活動ではない。それはあくまでも個人の人間形成のための自己研修運動である。しかしこの運動が連携すれば、われわれは経験したことのない社会形成の扉を開くことになる” (本書「はじめに」より)

“民主主義もグローバル市場も実在するモノではない。それは言語による記述と多くの人々の経験から構成される実体である。日本の民主政や経済は、「危機」「転換期」「曲がり角」という修飾語つきで表現されてきた。それは、恰も民主政や市場経済を操作可能なモノと捉え、その外部に発言者自身の視点をおく表現であるが、民主政の主体とは、読者自身の経験を含む行為体であることを会得していただきたい” (本書「あとがき」より)

目次

序 章 民道主義 民主政を担う主体形成
立憲主義と統治行動/公共概念のクラブ性と多数決原理/統治活動と権力闘争/民衆の消極的自由と社会的可視化
第1章 日本人の受動性と歴史経験
統治される経験と知識としての自治/古代ギリシアの民主政と中国の儒学的統治観/日本の被治民の受動性と西欧中世の都市民の自治
第2章 日本の政治文化再考
日本社会の物理的制約と日本的価値観の成立/律令制の定着と生活様式の共有化/中世社会の分権性と身分意識の呪縛/日本人の宗教観と知的権威/日本文化論の再検討/
第3章 日本語の表記法と言語システムの形成
漢字かな交じり文の成立と言語意識の変容/日本語の国語化と国語教育/書字言語としての現代日本語/日本語文書のコンピュータ処理と表記法の標準化
第4章 行為主体の形成と国民教育
人間の成長と学校教育/課外活動と社会教育/社会教育の制度化と日本の課題/大学教育と生涯学習
第5章 市場のグローバル化と福祉国家の後退
情報通信化革命のメカニズム/米国の産業政策と世界経済変革/金融市場のグローバル化と金融業の暴走/混合経済の成長と福祉国家の限界/グローバル経済のジレンマ
第6章 文化の商品化と公共性の喪失
文化の祭祀性と公共性/日本の中世と西欧のルネサンス期における文化の世俗化/市民社会のイデオロギー性と公共性/消費社会と大衆文化の成立
終 章 民道主義運動と結社について

著者プロフィール

大熊 忠之  (オオクマ タダユキ)  (

1941年東京生まれ。1964年国際基督教大学教養学部卒業。1969年同大大学院行政学研究科終了、行政学修士。(財)日本国際問題研究所入所。1983年外務省に出向、在カナダ日本国大使館専門調査員として勤務。1985年帰朝。研究所に復職。1990年広島修道大学法学部国際政治学科教授に就任。2004年法学部長を兼任。2009年同大を定年退職、名誉教授。著作・論文等:『経済発展と技術移転』(共編著、日本国際問題研究所、1983年)、「国際開発システムの生成と発展」(『国際政治』64、1980年)、「カナダの議会制度」(辻清明他監修『世界の議会11』ぎょうせい、1983年)、「カナダ・政治」(『大百科事典3』平凡社、1984年)、「カナダの外交 普遍主義とその限界」(馬場伸也編『ミドル・パワーの外交』日本評論社、1988年)、「情報の諸特性、形態区分および情報革命の意味」(『修道法学』17-2、1995年)、「個人観念の西欧的起源と儒教的統治の個人否定構造」(『修道法学』31-1、2008年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。