版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
武道文化としての空手道 草原 克豪(著) - 芙蓉書房出版
.

武道文化としての空手道 武術・武士道の伝統とスポーツ化を考える

四六判
200ページ
並製
定価 1,700円+税
ISBN
978-4-8295-0774-2
Cコード
C0075
一般 単行本 体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年11月
書店発売日
登録日
2019年9月27日
最終更新日
2019年11月12日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

2020東京五輪で正式種目になった「空手」のルーツと発展の歴史、日本武道の真髄を本格的にまとめた初めての本

日本武道としての空手、スポーツとしての空手
…… 空手の奥行きの深さがわかる一冊です

◎沖縄発祥の“唐手”が船越義珍によって本土に伝えられた
◎講道館柔道の嘉納治五郎は早くから唐手に注目していた
◎空手はスポーツ化され世界に普及した
◎武道とスポーツはどう違うのか
◎スポーツ化した武道は本来の武道精神を失ってしまったのではないか?
◎「武士道」を世界に広めた新渡戸稲造
◎現代武道の精神的支柱ともなっている武士道精神の究極の理想は「平和」だった
◎グローバル化時代に「空手道」に期待される役割とは?

目次

第1章 空手はどのようにして沖縄から本土に伝わったのか
沖縄唐手を本土に紹介した船越義珍/船越の恩師:安里安恒と糸洲安恒/早くから唐手に注目していた嘉納治五郎/帝国海軍も唐手に関心を示した/講道館での公開演武が大成功/唐手の指導普及に人生を捧げる/沖縄唐手はどのようにして誕生したのか/中国拳法から発展した琉球拳法/首里手、那覇手、泊手/沖縄の学校体育に採用された唐手/琉球王国の終焉

第2章 空手はどのようにして日本の武道になったのか
『琉球拳法唐手』で技法を体系化/段位の発行/空手は大学空手部から広まった/唐手の名称を空手に変更/形の名称を和風化/体育、護身術、精神修養の三本柱/大日本武徳会の公認を得る/空手から空手道へ/船越義珍の教え:「松濤二十訓」と「松濤五条訓」/流派はどのようにして誕生したのか/松濤館流の由来

第3章 武道とは何か
「武道」とは二十世紀の概念である/武家社会の崩壊で武術が衰退/剣術師範を救った撃剣興行の人気/柔術を学んだ嘉納治五郎の場合/講道館柔道の誕生/学校体育の正課となった撃剣・柔術/柔道は柔術とどう違うか/海外に進出した柔道/武道振興のメッカとなった大日本武徳会/合気道と少林寺拳法の場合
   
第4章 武道はスポーツからどのような影響を受けたのか
技法や稽古法の体系化/近代スポーツはどのようにして誕生したのか/日本に伝わってきた近代スポーツ/オリンピックへの参加/日本的スポーツの特徴/競技スポーツ化した武術 /講道館ルールと高専ルール/戦時下の大日本武徳会/柔道におけるスポーツ化と国際化
   
第5章 空手におけるスポーツ化はどのように進展したのか
形の体系化/組手試合に慎重な船越義珍/組手試合の導入に向けた研究/日本空手協会が全国選手権大会を実施/スポーツ化への警鐘を鳴らした中山首席師範/世界に広まった多様な流派空手/全日本空手道連盟の結成/空手のオリンピック種目化に向けて/国際ルールと伝統ルール/形と組手は車の両輪
   
第6章 武道とスポーツはどう違うのか
武道とは武術をスポーツ化したもの/プレー(Play)かプラクティス(practice)か/嘉納が目指したオリンピック精神と武道精神の融合/勝って驕らず、負けて恨まず/スポーツの先にも「道」がある/人格形成は目的か、結果か/武道の基盤は武術
   
第7章 武術の極意は「戦わずして勝つ」ことだった
武術はどのようにして誕生したのか/武術の流派の系譜/柔術の流派/武術と芸能/「道」を究める/修行の三段階:守・破・離/形はどのようにして伝承されたのか/極意は「戦わずして勝つ」こと/殺人刀から活人剣へ/剣禅一如/武芸の目的は自己鍛錬
   
第8章 武士道の理想は「平和」だった
「武士道」は二〇世紀の言葉/戦国時代の戦闘的武士道/江戸時代の儒教的武士道/『葉隠』武士道とは何か/江戸末期に広く読まれた『武道初心集』/「武士道」の名を世界に広めた新渡戸稲造/義・勇・仁・礼・誠/名誉、忠と孝/武士道は日本人の民族精神/山岡鉄舟の武士道/武とは「戈を止める」こと/文武一徳の思想/「和を以て貴しと為す」/武士道の究極の理想は「平和」/治にいて乱を忘れず
   
第9章 二十一世紀の空手道への期待
生涯空手を楽しむ/己に克つ/人格完成を目指す/空手に先手なし/師弟の絆/世界平和への貢献

著者プロフィール

草原 克豪  (クサハラ カツヒデ)  (

1941年北海道生まれ。東京大学教養学部卒。コーネル大学経営行政大学院留学(MBA)、ユネスコ本部勤務を経て、文部省で高等教育局審議官、生涯学習局長等を歴任。退官後は拓殖大学北海道短期大学学長・兼拓殖大学副学長を務め、現在は拓殖大学名誉教授。拓殖大学では空手道部部長も務めた。2012年(公社)日本空手協会理事に就任し、2015年から代表理事・会長。(公財)合気会理事も務める(合気道6段)。
主な著書:『近代日本の世界体験』(小学館スクウェア)『日本の大学制度』(弘文堂)『大学の危機』(弘文堂)『新渡戸稲造1862-1933』(藤原書店)『新渡戸稲造はなぜ「武士道」を書いたのか』(PHP新書)『徳の教育論』(共編、芙蓉書房出版)

上記内容は本書刊行時のものです。