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黒澤明が描こうとした山本五十六
映画「トラ・トラ・トラ!」制作の真実
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年10月
- 書店発売日
- 2017年10月6日
- 登録日
- 2017年8月9日
- 最終更新日
- 2017年10月6日
紹介
山本五十六の悲劇をハリウッド映画「トラ・トラ・トラ!」で描こうとした黒澤明は、なぜ制作途中で降板させられたのか?
黒澤、山本の二人だけでなく、20世紀フォックス側の動きも丹念に追い、さらには米海軍側の悲劇の主人公であるキンメル太平洋艦隊長官やスターク海軍作戦部長にも言及した重層的ノンフィクション。
目次
プロローグ 黒澤明と山本五十六
第1章✺黒澤明と映画
映画人黒澤明の経歴/《視点①》 作品制作年と黒澤の年齢/黒澤の映画「トラ・トラ・トラ!」への思い入れと挫折/日本映画界の興隆、衰退と黒澤/身内の海軍とも戦わざるを得なかった山本五十六/東宝でも異色の存在だった黒澤/映画界に入るまでの黒澤/《視点②》黒澤の中学時代の作文/兄の影響で映画界へ/脚本家として頭角を現した黒澤/第一回監督作品は「姿三四郎」
第2章✺世界に躍り出た「羅生門」と黒澤明・橋本忍
「世界のクロサワ」の出発点「羅生門」/シナリオ・ライター橋本忍との出会い/難解な内容の「羅生門」がベネチア国際映画祭グランプリに/《視点③》黒澤明と音楽
第3章✺真珠湾攻撃に至るまでの山本五十六
海軍航空を育てた山本五十六/ワシントン駐在武官として米国航空を研究/航空重視を貫いた山本/《視点④》米海軍航空の父 モフェット
第4章✺開戦劈頭のハワイ攻撃作戦
真珠湾攻撃への道のり/山本の不退転の決意/世界初の航空艦隊創設―真珠湾攻撃戦術手段の第一歩―/山本五十六と淵田美津雄総飛行隊長/賽は投げられたり/ハワイの米海軍情報部門の動き/真珠湾攻撃時の聯合艦隊司令部/《視点⑤》日本人の鬱憤の爆発/《視点⑥》太平洋戦争開戦時の聯合艦隊司令部主要陣容
第5章✺黒澤明、ハリウッド映画に挑戦
20世紀フォックス起死回生の企画「トラ・トラ・トラ!」/《視点⑦》「トラ・トラ・トラ!」の題名の由来/黒澤に監督の要請がくる/「トラ・トラ・トラ!」はこうして企画され、そして挫折した/日米での共同脚本作業開始
第6章✺「トラ・トラ・トラ!」に異常なまでに打ち込んだ黒澤
周到な準備のうえに出来あがった脚本/黒澤自ら描いた絵コンテは200枚以上/20世紀フォックスと基本的テーマで対立/米国側監督人選への黒澤の不満
第7章✺「トラ・トラ・トラ!」制作発表はしたものの……
東京プリンス・ホテルでの制作発表/黒澤脚本への米国側のダメ出し/黒澤と20世紀フォックス社長との直接会談
第8章✺「トラ・トラ・トラ!」の米海軍関係者
真珠湾奇襲時の海軍幹部/米海軍の独裁者ルーズベルト大統領/ルーズベルトのお気に入り、キンメル太平洋艦隊長官/ルーズベルトのイエスマン、スターク海軍作戦部長/《視点⑧》日米海軍主要指揮官達のアナポリス・江田島卒業年次と卒業席次比較
第9章✺トラブル続きの「トラ・トラ・トラ!」撮影
黒澤は素人俳優を起用した/東映京都撮影所ではトラブルの連続/神経過敏になっていった黒澤
第10章✺黒澤の監督解任とその後
黒澤、突然の監督解任/「黒澤明よ。映画を作れ」の会/舛田利雄、深作欣二両監督による「トラ・トラ・トラ!」/黒澤映画のさまざまな評価
上記内容は本書刊行時のものです。