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あったこほうさ
東北歌姫♡エッセイ集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年3月25日
- 書店発売日
- 2022年3月25日
- 登録日
- 2022年1月26日
- 最終更新日
- 2022年9月1日
受賞情報
第1回大泉散士賞(2022年)
書評掲載情報
2022-09-01 |
月刊コロンブス
2022年9月号 評者: 渡部晶(財務省大臣官房総括審議官) |
2022-05-01 | 読売新聞 朝刊 |
2022-04-15 |
夕刊フジ
評者: 夕刊フジ編集部 |
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紹介
山形新聞「アートフロンティア」に連載中のエッセイ(2009年~2021年)、及び日本文藝家協会編ベストエッセイ2018に選出された「叫べ『ん』と」を収録。
故郷山形に対する限りない愛と歌にかける人生を高らかに歌い上げた珠玉のエッセイ集。
目次
2009年 「在東京酒田人」であります/酒田まづり/花園神社みたいにオラはなりたい/ある日、電車の中で・・・・・・
2010年 寒さの中で人間の味/東北の王様、青森様に平伏す/ココロうきうき、桜・酒・歌/「だし」えらい!・・・・・
2011年 ふるさとの冬の思い出/歌ってなんだろう/楽しいこといっぺ考える/あったかい言葉ー東日本大震災ー・・・・
2012年 正月ごっそお食せっでちゃ/さんが冬のあったこ出会い/銀座でばったり訛りまくり/舞台袖ドラマ・・・・・・
2013年 初夢は〝とうほぐ食堂〟/行くぞー、とうほぐー/心ウキウキ山菜採り/〝白ばら〟キャバレーナイトショー誕生!
2014年 夫のふるさとロサンゼルスで/泣いでる人さいいこといっぺ来い!/世界一にした男、われらが村上館長様・・・
2015年 いい事いっぺ夢見て/義理と人情 流しの旅/出会って生まれる喜び/東京で山形まみれ
2016年 〝白ばら〟の灯よ消えないで/花のお江戸が酒田の景色/オラほの庄内さ両陛下/酒田大火からの出発・・・・・
2017年 春の匂い、希望の匂い/素晴らしきバカバカしさ/人生最大のめまぐるしさ/東北叫んでわらしべ長者・・・・・
2018年 新しい季節夢もりもり/夢と希望の棚田ステージ/酒田弁がベストエッセイに!/お盆ていーな・・・・・・・・
2019年 オラほの人はみな〝おしん〟/みんなのおかげで生ぎられる/高円寺でやまがだ!/炭鉱の町で再会、胸いっぱい
2020年 天国のあの方さ歌届ぎますよう/大人の遠足、庄内で大熱狂/コロナ禍が教えてくれた大事なこと・・・・・・・
2021年 みんなであほになるんじゃ~/福島の今、胸に刻んで/希望の光で繋がりたい/酒田の眠れる獅子・・・・・・・
叫べ「ん」と(日本文藝家協会編「ベストエッセイ2018」選出作品)
年女、ここに宣言~あとがきに代えて~
前書きなど
年女、ここに宣言!~あとがきに代えて~
「昔みでしてハダハダつろつろどえっぺ食での」とお便りいただきました。ほんどでの。つろつろどの~。「つろつろど」が身離れの良い、ハタハタの身、味、香り、食感、季節、全てを表していて陶然となりました。標準語では表さんねの~。
昨年(二〇二一年)十月に始まったYBCラジオ「白崎映美のちょっと寄ていげRADIO GAGA」(毎週火曜日放送)にいただいだお便りです。Qeenの名曲にラジオ大好き、ラジオがんばれという思いを歌った「Rdio Ga Ga」がありますが、こちらの「GAGA」はががちゃ(母ちゃん、おばちゃん)の意味です。だだちゃ(父ちゃん、オヤズ)は、だだちゃ豆で全国区になりましたの。
「ちょっと寄ってゆっくりしてのー、ががちゃ(私)んどこで」と訛ってお届けするラジオ番組を始められたことは、とてもうれしいです。昔からの夢が叶いました。地元の仲間たちや企業さんがスポンサーになって応援してくれています。
うれしかったこと。以前、文芸誌「群像」に掲載され、あろうことか日本文藝家協会編「ベストエッセイ2018」に選出されたエッセーが今年、読書指導用副読本「やまがた中学生の読書」に載るそうです。渾身のなまりで書いだ「叫べ『ん』と」が。
中学生が読んでくれなんど~。みんなの音読をぜひ聞いでみたいです。お~い、どっかの中学校ー、私を読んでくださ~い♪ 方言指導&なまって歌える講師として
そして今年、還暦を迎えます私、なんと十三年間もこの「アートフロンティア」を書かせてもらっており、出版社がまとめて本にしてくださるそうです。まとめるにあたって十三年間分を読み返しますと、感慨深いものがありました。
これを書いていなかったら、十三年分を振り返るなんてできませんでした。全て忘却のかなたですから、なんとまあ、飽きっぽいのに飽きもせず、東北のことや東日本大震災、福島のこと、白ばら、山菜採り、庄内の食べ物、言葉がいかにいいかが、繰り返し書かれていて、われながらあきれました。なんだか過去の自分が、これからの道しるべを教えてくれているようでした。
「いよいよやるのだ! 夢を叶えるのだ、なまって地元の、んめもの出す食堂をやるのだ!」
ずっと昔から、この場で公言し続けていました。「オラの夢は! オラの夢は!」と。
新聞は毎日通り過ぎていぐものですが、十三年分を読み返しますと「何回言ってんの白崎映美、早くやれ!」と過去が私のお尻をたたくのでした。ぼや~っと生きてまいりましたが、どうもやりたいこと、好きなことは決まっているようです。
新しい年に寅年、年女はここに宣言します。
〝狩猟採集歌う食堂のががちゃ〟となって皆さまにお目見えいたします。(今でもあんまりかわっていませんが・・・・)
よ~し還暦、赤ちゃんに戻ってやりたい放題だ~!
どうぞ皆さま、よろしぐお願いいだします。
二〇二二年二月
白崎映美
版元から一言
故郷(山形)に対する限りない愛と歌にかける情熱がほとばしり出た、心温まるエッセイ集。
方言混じりの文章は読む人の心を温かく包み込む。
上記内容は本書刊行時のものです。