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子どもたちは未来の設計者 鈴木 利典(著/文) - ぱるす出版
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子どもたちは未来の設計者 (コドモタチハミライノセッケイシャ) 東日本大震災「その後」の教訓 (ヒガシニホンダイシンサイソノゴノキョウクン)

教育
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発行:ぱるす出版
A5判
304ページ
並製
価格 1,818円+税
ISBN
978-4-8276-0260-9   COPY
ISBN 13
9784827602609   COPY
ISBN 10h
4-8276-0260-3   COPY
ISBN 10
4827602603   COPY
出版者記号
8276   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年6月30日
書店発売日
登録日
2021年6月23日
最終更新日
2022年1月26日
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紹介

東日本大震災に現職の校長として被災した著者しか知り得ない被災の実態、そして復興の道程を、子どもたちの心のケアのあり方を中心に据えて詳説したもの。

目次

第一章 津波に襲われた赴任地
第二章 奇跡の子どもたち
第三章 心のケアと「集団のケア」
第四章 支援者との関わり
第五章 支援物資のミスマッチと「マッチング」
第六章 津波防災・減災学習の課題
第七章 災害時の情報伝達
第八章 三陸の自然と遠野物語~筆者の原風景~
第九章 豊かな体験「原風景」が未来をかえる

前書きなど

<本書に込めたもの~本書「はしがき」より抜粋>
  震災の「その後」について紹介する文献はそう多くありません。「その時」ほど、話題にならないためかもしれませんが、学校再開から復興、正常化を目指す過程でも、被災地では様々なドラマや課題がありました。しかも「その後」は長く、今も続いています。
被災後は、押し寄せる芸能人や著名人の対応に苦慮していました。傍から見れば芸能人の訪問は、羨ましく見えるかもしれませんが、地方の一中学校に、一生を風靡する人たちが入れ替わり立ち替わり訪問する様子を想像してみてください。日常と非日常の逆転は、学校の正常化とは相反するものでした。
学校側の交流にも苦慮していました。実際に私自身、交流を断った側の一人です。正確には「断らざるを得なかった」というのが実情でした。
このように被災地では至る所で、被災者と支援者との間にミスマッチが起きていたのです。本書では、そこで被災者と支援者との望ましい関係について事例を紹介しながら考えていただきたいと思いました。ミスマッチは支援物資でも起きていました。なぜこうしたことが起きたのか。本書ではそのミスマッチを軽減する方法の一つをICTを活用した事例を紹介しました。
心のケアも大きな課題でした。教師によるにわか仕込みのカウンセリングの失敗リスクも懸念されていました。そこで私は、被災校校長として、生徒の心の傷にふれることにより、教師本来の得意分野を活かして、生徒が安心して生活できる集団づくり、生徒が学校生活を楽しむこと、日々の学校生活に「うるおい」を与える方向に、学校経営の舵を大きく切り換えました。これが「集団ケア」の考え方です。
これから被災地が直面する本当の課題は「震災の風化との闘い」です。震災の風化、災害を忘れた頃の避難訓練や防災・減災教育が如何に難しいか、東日本大震災の18年前に起きた北海道南西沖地震の時、筆者が経験したエピソードを紹介しています。

版元から一言

「著名人の頻繁な訪問」に対する報じられることのなかった「現場」の苦悩と混乱。
 物資を含む「救援のミスマッチ」の実態と改善への提案。
「交流」という美名のもとに起きている現場の苦労と復興への足枷。
 物の復興よりも人々の心の復興、なかんずく子どもたちの心のケアが大事。
 等々、発災から復興まで学校現場の責任者しか知り得ない多くのことを本書に集約。

著者プロフィール

鈴木 利典  (スズキ トシノリ)  (著/文

鈴木利典(すずきとしのり)
1959年岩手県一関市生まれ 岩手大学工学部卒 陸前高田市立広田中学校、同第一中学校、大槌町立大槌中学校、岩手県立総合教育センター、川崎村立川崎中学校等を経て、大船渡市立越喜中学校教頭、岩手県立総合教育センター情報教育室長、大槌町立大槌中学校・陸前高田市立気仙中学校・一関市立巌美中学校校長を歴任。
現在一関市教育委員会I CT指導員、一般財団法人岩手堅田財団常務理事

上記内容は本書刊行時のものです。