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水の世界史
文明・国家・グローバル社会はいかに作られたか
- 初版年月日
- 2026年6月20日
- 発売予定日
- 2026年6月1日
- 登録日
- 2026年4月23日
- 最終更新日
- 2026年4月24日
紹介
歴史とは、人類の水との闘いの軌跡である。
経済システム、政治体制、国際ルール…
社会のあらゆる仕組みが作られた背後には、つねに水の存在があった。
メソポタミアの最初の国家、古代ローマの高度な水管理システム、
水利争いから生まれた中世ヨーロッパの法と経済、
ダムや発電所への投資で発展した近代アメリカ、
中東での水をめぐる紛争とその帰結――
文明誕生から21世紀まで、今を読み解くための人類一万年史。
★推薦の辞★
気候変動と持続可能性をめぐる議論に決定的な視点を与える。
――リー・ボリンジャー(コロンビア大学学長)
人類史における水の役割を理解するための必読書。
――ピーター・ブラベック(ネスレ名誉会長)
最も重要な資源と私たちとの関係を見事に捉えた一冊。
――フレッド・ピアス(ジャーナリスト、『水の未来』著者)
目次
序章
第1部 端緒
第1章 流動する水の世界での定住
水に支配されている/サピエンスと氷河融解/生産活動が始まる/気象とともに生きる/過去の記憶
第2章 水力国家の出現
水と国家/両河の間の地/水とともに成長する/母なる都市/アッカドの呪い
第3章 青銅器時代のグローバリゼーション
領域国家のネットワーク/途方もなく豊かな土地/川の国/異民族の支配者/海の民の襲来
第4章 根本にある信念
中国における洪水管理/限界の王国/パクス・アッシリアーナ/レバント地方の欠乏の遺産/一神教的な水
第5章 水の政治学
ランドスケープの力/自作農の台頭/スパルタの国家体制/アテナイの改革/参加型民主主義、水の共和国
第6章 レス・プブリカ
地中海の強国/自由とレス・プブリカ/ローマの巨大な水市場/脆弱性を抱える帝国/古代の終焉
第2部 収束の一千年
第7章 過去の断片
ランドスケープの消滅/修道会が水を支配する/断片化したランドスケープの境界設定/法の光/河川は誰のものか
第8章 共和政への回帰
金融革命/普遍的権威の終焉/危機/新世界/マキャヴェッリの共和制
第9章 水に対する主権
河川に関する論争/危機と崩壊/すばらしきフェンズ/ウェストファリア体制と商業国家の誕生/社会契約
第10章 アメリカの河川共和国
国家プロジェクト/アメリカ合衆国憲法の制定/水を土台にして/水のフロンティア/国をエンジニアリングする
第11章 水の世界帝国 帝国への回帰/アヘンと戦争/ナイル川を下ってアフリカへ/水の遺産/近代に直面する水のランドスケープ
第12章 偉大なユートピアの統合 水と工業化/ヴェーラ・パヴロヴナ/巨大プロジェクトとユートピア/帝国へと向かうアメリカ/未来に備える
第3部 水の世紀
第13章 大改革の土台づくり
自由主義の世紀/世界を耕作する/水力国家への電力供給/河川の力の普及/国家の新たな役割
第14章 危機と高まる不満
第一次世界大戦/同志レーニン/ファシズムの誕生/中国の国際開発/新時代
第15章 工業化する近代
アメリカの台頭/鋼鉄の男/水を求めるムッソリーニの闘い/アメリカの経験が広がり始める/一九三一年の夏
第16章 フランクリン・ルーズベルトの近代化プロジェクト
不況/リリエンソールの夢/世界に広がるモデル/三峡に戻る/アメリカの駆け引き
第17章 東西冷戦
成長をめぐる競争/痛みを伴う破局/水をめぐる誇大な願望/リリエンソールが旅をする/帝国の凋落
第18章 大加速の時代
解決策を見つける/獅子の帝国旗のエチオピア/水資源開発と国家の独立/水浸しの砂漠/新たな帝国のためのエンジニア
第19章 一時代の終焉
尽きせぬ長江を克服する/エチオピア大飢饉/一九六三年一〇月のある夜/一九七〇年代の危機/最後の愚行
第4部 フィナーレ
第20章 欠乏の世界
ナセルとプロジェクト・アルファ/ダムへの出資/石油の時代/「昇り竜」長江/世界の屋根の上の火薬庫
第21章 地球規模の実験
実世界のモデル/二つの国の物語/制度の深い根/古代の残響/未来のダンス
コーダ
上記内容は本書刊行時のものです。

