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操作される現実 サミュエル・ウーリー(著) - 白揚社
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【利用不可】

操作される現実 (ソウササレルゲンジツ) VR・合成音声・ディープフェイクが生む虚構のプロパガンダ (ブイアールゴウセイオンセイディープフェイクガウムキョコウノプロパガンダ)

社会科学
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発行:白揚社
四六判
縦196mm 横136mm 厚さ29mm
398ページ
定価 2,900 円+税   3,190 円(税込)
ISBN
978-4-8269-0222-9   COPY
ISBN 13
9784826902229   COPY
ISBN 10h
4-8269-0222-0   COPY
ISBN 10
4826902220   COPY
出版者記号
8269   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年11月6日
書店発売日
登録日
2020年10月10日
最終更新日
2020年10月10日
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書評掲載情報

2021-11-27 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 近藤雄生(ライター)
2021-11-27 日本経済新聞  朝刊
2021-01-16 東京新聞/中日新聞  朝刊
2021-01-16 日本経済新聞  朝刊
2021-01-09 朝日新聞  朝刊
評者: 坂井豊貴(慶應義塾大学教授・経済学)
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紹介

仮想空間での思想教育、リアルな偽の映像・音声による世論操作……
感覚をハックするテクノロジーが民主主義をむしばみ始めた。

2016年の米大統領選の際、フェイクニュースやSNS上のボットによる情報操作、ソーシャルメディア企業によるユーザー情報の販売が民主主義への攻撃と捉えられた。しかし、それはもはやは過去のもの。VRの没入感や、AIによる本物と偽物の区別がつかない映像・音声によって威力を増した、プロパガンダが出始めている。

オックスフォード・インターネット研究所のコンピューター・プロパガンダ・プロジェクトを主宰しディレクターを務めた研究者が、AI時代に直面する新たな問題を分析し、処方箋を提示する。

目次

はじめに

1 曖昧な真実
あなたの現実、私にはフェイク
テクノロジーと虚偽の新しい波
現実と真実への「攻撃」
テクノロジーの変化、社会の変化
プロパガンダからコンピューター・プロパガンダへ
未来のテクノロジーの役割

2 真実の破壊――過去・現在・未来
事の起こり
デジタル偽情報はどこから来るのか?
コンピューター・プロパガンダの登場
人間の要素
アクセスの問題
過去――何が起きたのか
現在――何が変化しているのか
未来――何が起きるのか
メディアの崩壊

3 批判的思考から陰謀論へ
バイラルな記事のつくり方
シリコンバレーから愛をこめて
オンライン・ユートピアからデジタル・ディストピアへ
あなたが読んだものがあなたをつくる
批判的思考から陰謀論へ
ソーシャルメディアはメッセージ
政策はどうなっているのか
メディア指向の解決策

4 人工知能――救いか破滅か?
ザッカーバーグのマクガフィン
ボットからスマートマシンへ
ユーザーの問題?
単純なボット
AIボットの時代
AIを実現する技術
無視されるエシカルデザイン
AIプロパガンダの始まり
毒を以て毒を制す
ファクトチェックを越えて
頭の悪いAI
AIからフェイクビデオへ

5 フェイクビデオ――まだディープではない
加工動画対ディープフェイク
ディープフェイク
まだ注目するには早い?
普通の動画も強力なプロパガンダ・ツールに
ユーチューブ問題
フェイクビデオの拡散を止める
ライブストリーミングの問題
動画からバーチャルリアリティーへ

6 XRメディア
バーチャル・ウォー
XRメディアの世界
バーチャルの定義
ARかVRか?
XRメディアと世論操作
社会的利益につながるVRの活用
スローXR
人間と人間に似たもの

7 テクノロジーの人間らしさを保つ
@Futurepolitica1
マシンか人間か
マシンとの関係構築
人間らしい音声を越えて
人間の声が持つ説得力
人間の顔をデジタルで生成する
マシンが親切に振る舞うようにする

8 結論――人権に基づいたテクノロジーの設計
既存ソーシャルメディアの窮地
テクノロジーに対する社会調査の価値
拡大する世界規模の問題
コインテルプロ
若者と未来のテクノロジー
倫理的なオペレーティングシステム
崩壊した現実を立て直す
民主主義を再構築する


訳者あとがき
参考文献
索引

著者プロフィール

サミュエル・ウーリー  (サミュエルウーリー)  (

AIや政治、ソーシャルメディアを専門とする研究者兼著述家。テキサス大学オースティン校のジャーナリズム・スクール助教およびメディア・エンゲージメント・センターのプログラムディレクターを務める。シリコンバレーの中心地を拠点とするシンクタンク、未来研究所でデジタル・インテリジェンス・ラボを立ち上げ、ディレクターを務めたほか、オックスフォード大学オックスフォード・インターネット研究所のコンピューター・プロパガンダ・プロジェクトを共同で主宰した。政治的操作のテクノロジーについて、ワイアード誌、ガーディアン紙、スレート誌などさまざまなメディアに寄稿している。著者の研究成果は、ニューヨークタイムズ紙、ワシントンポスト紙、ウォールストリートジャーナル紙などでも取り上げられている。

小林啓倫  (コバヤシアキヒト)  (

1973年東京都生まれ。筑波大学大学院修士課程修了。システムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、米バブソン大学にてMBA取得。外資系コンサルティングファーム、国内ベンチャー企業などで活動。著書に『FinTechが変える! 金融×テクノロジーが生む出す新たなビジネス』『IoTビジネスモデル革命』(いずれも朝日新聞出版)など、訳書に『ドライバーレスの衝撃』『テトリス・エフェクト』(いずれも白揚社)、『アマゾン化する未来』『ULTRA LEARNING 超・自習法』(いずれもダイヤモンド社)、『ピボット・ストラテジー』(東洋経済新報社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。