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終わりなき帝銀事件
GHQの策謀と戦後史の迷路
発行:批評社
四六判
344ページ
定価
2,500円+税
- 初版年月日
- 2022年7月20日
- 書店発売日
- 2022年7月15日
- 登録日
- 2022年7月4日
- 最終更新日
- 2022年7月4日
紹介
帝銀事件は、GHQ統治下の1948年1月26日夕方、帝国銀行椎名町支店で強盗・殺人を装った複数犯による組織的犯罪で、8歳の子どもを含む12名が毒殺された事件である。司法当局に犯人として逮捕された著名な日本画家・平沢貞通(57歳)は、事件とまったく無関係ではなかったが、真犯人から騙されて犯人に仕立てられ、確たる物証もないまま日本の裁判官によって死刑を宣告された。平沢貞通は、逮捕・投獄されて以降、自ら再審請求をやり遂げながら95歳まで40年間無実を叫び続けたが、1987年5月10日、獄中死した。
「やはり生け贄となって万民の不幸の因を除くのが、身内を救う道につながるのではございませんか……」平沢貞通(支援者に宛てた手紙より)
いったい真犯人は誰なのか? 何を目的に何を得ようとしたのか?
主犯は、GHQ(連合国軍総司令部)情報部で、共犯者は、日本の検察・裁判官と司法当局である。歪んだ司法制度と刑事警察の実相を抉り出し、複雑に錯綜した奇っ怪な事件の真相を解読して、公権力の果てしなき闇を抉り出す。
目次
はじめに
第1章 謎だらけの事件
第2章 犯行毒物をめぐる攻防
第3章 巧妙に仕掛けられた罠
第4章 平沢貞通と実行犯
第5章 黒幕と実行犯
第6章 平沢貞通の嘘と真実
第7章 生贄
第8章 犯行の動機
第9章 占領下日本の国家機構
第10章 負の遺産
おわりに
あとがきに代えて……「和歌山毒カレー事件」と「帝銀事件」の平沢貞通
上記内容は本書刊行時のものです。