..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
コロナがあらわにした分断される意識
和解と救済の社会学へ
発行:批評社
新書判
192ページ
定価
1,800円+税
- 初版年月日
- 2021年3月20日
- 書店発売日
- 2021年3月25日
- 登録日
- 2021年3月10日
- 最終更新日
- 2021年3月10日
紹介
新型コロナウイルスの蔓延により社会は変貌した。
人びとのライフスタイルは一変し、人と人との新しい距離感に混乱と困惑が生じた。
例年開催されていた花園大学人権週間の講演企画も、2020年はコロナの影響下でオンラインでの配信となった。そこでテーマとなったのは、学習支援や子ども食堂などの支援をおこなっていた学生たちが緊急事態宣言のもとで子どもとたちとのつながりを保つための工夫や、コロナ禍のもとで浮かび上がってきた障害者の命の選別である。これらの現場でコロナならではの困難が生じる一方、そこで浮かび上がってきた差別や人権の問題は、従来の社会では隠れていた意識が今回の騒動によって目に見えるようになっただけである、という側面も明らかになった。
新型コロナ・パンデミックがもたらした社会変容は一過性にとどまるものではない。コロナ禍の実践を基に、ポストコロナ時代の人びとの関係性を模索する。
目次
■新型コロナウイルス感染症と人権 花園大学からのメッセージ(佐々木閑・吉永純・師茂樹・梅木真寿郎)
■コロナ禍における障害のある人たちの暮らしといのち、そして人権(渡邊恵美子・笹谷絵里・梅木真寿郎)
■集まれないけど、つながるために~コロナ禍と子どもの人権(幸重忠孝・宇都宮浩生・小林光長・吉永純)
■ネットカルマ 現代社会の新たな苦悩(佐々木閑)
■仏教と看取り~終末期のスピリチュアルケア~(玉置妙憂)
■『死んでいる場合じゃないぞ!』~消えたい気持ち。様々な生死観から見えてきたこと~(根本一徹)
上記内容は本書刊行時のものです。