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言語学と科学革命 山梨 正明(著/文) - ひつじ書房
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言語学と科学革命 (ゲンゴガクトカガクカクメイ) 認知言語学への展開 (ニンチゲンゴガクヘノテンカイ)

語学・辞事典
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発行:ひつじ書房
四六判
216ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-8234-1076-5   COPY
ISBN 13
9784823410765   COPY
ISBN 10h
4-8234-1076-9   COPY
ISBN 10
4823410769   COPY
出版者記号
8234   COPY
Cコード
C3080  
3:専門 0:単行本 80:語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年5月31日
書店発売日
登録日
2021年4月2日
最終更新日
2021年6月11日
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紹介

本書は、科学哲学の観点から、言語学における新たな言語理論の展開のメカニズムの諸相を明らかにしていく。特に、生成意味論を母体として出現した認知言語学の科学的探求の方法を、科学哲学のパラダイム変換の観点から考察する。また、認知言語学の研究が、言葉の探求だけでなく、修辞学、哲学、認知心理学、脳科学、等の関連分野の研究にどのような重要な知見を提供するかを考察していく。言葉と知のメカニズムの研究への新たな指針となる一冊。

目次

まえがき

第1章 序

第2章 科学哲学からみた言語理論
 1. 言語研究と科学哲学的視点
 2. 言語研究における方法論
 3. 言語研究の科学観とパラダイム
 4. 理論言語学の批判的検討
 5. 言語研究の理論負荷性と検証・反証の問題
 6. 理論言語学における検証と反証可能性の問題点
 7. 科学としての言語学の理想と現実
 8. 理論言語学の科学性と妥当性の問題点
 9. 言語研究の展望

第3章 理論言語学における意味研究の歴史と展望
 1. 言語学における意味研究
 2. 理論言語学における意味論―歴史的展望
 3. 自然論理と生成意味論
 4. 生成意味論から認知言語学への展開
 5. 認知言語学の意味研究――認知意味論への展開
 6. 認知意味論と認知言語学の文法観
 7. 意味研究の科学哲学的検討
 8. 言語学のパラダイムと意味研究の(非)生産性
 9. 認知意味論のパースペクティヴ
 10. 意味研究の展望

第4章 認知言語学の出現の背景―生成意味論のレガシー
 1. 認知言語学の歴史的背景
 2. 認知言語学の母体―生成意味論
 3. 生成意味論の研究拠点
 4. 認知言語学と言語研究の新展開
 5. 認知言語学の最近の動向
 6. 言語学と大学の研究体制
 7. 理論言語学の批判的展望

第5章 認知言語学の哲学的背景と隣接科学との関連性
 1. 認知言語学の哲学的背景
 2. 認知言語学と言語過程説の言語観
 3. 認知言語学と現象学の関連性
 4. パースペクティヴ性とメルロ=ポンティの身体論
 5. 認知言語学のパラダイムと西田哲学
 6. 認知言語学と科学革命のメカニズム
 7. 理論言語学のパラダイム変換と言語理論の包括性
 8. 環境世界とアフォーダンスの視点
 9. 「環世界(Umwelt)」と生物の知覚世界
 10. 共通感覚と身体性からみた学問研究
 11. 認知言語学と現象学の科学批判

第6章 言語科学の新たな展望
 1. 言語研究の開放性と閉鎖性
 2. 認知言語学と知の探求の開放性
 3. 認知言語学の関連領域への適用性
 4. 科学における収斂的証拠と実証性
 5. 経験科学としての言語科学の展望

参考文献(言語学と関連分野) 
参考文献(生成意味論) 
索引 

著者プロフィール

山梨 正明  (ヤマナシ マサアキ)  (著/文

〈略歴〉1948年静岡県生まれ。1975年ミシガン大学大学院博士課程修了(言語学、Ph.D.)。京都大学名誉教授、関西外国語大学教授。
〈主要著書〉『認知文法論』(ひつじ書房、1995)、『認知言語学原理』(くろしお出版、2000)、『ことばの認知空間』(開拓社、2004)、『認知構文論』(大修館書店、2009)、『認知意味論研究』(研究社、2012)、『修辞的表現論』(開拓社、2015)、『自然論理と日常言語』(ひつじ書房、2016)、『新版 推論と照応』(くろしお出版、2017)、『日・英語の発想と論理』(開拓社、2019)、Cognitive Linguistics Vols. 1–5 (編著、SAGE Publications, 2016)、他。

上記内容は本書刊行時のものです。