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環大阪湾地域におけるアクセント変化の研究 山岡 華菜子(著/文) - ひつじ書房
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環大阪湾地域におけるアクセント変化の研究 (カンオオサカワンチイキニオケルアクセントヘンカノケンキュウ)

語学・辞事典
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発行:ひつじ書房
A5判
258ページ
定価 6,800円+税
ISBN
978-4-8234-1063-5   COPY
ISBN 13
9784823410635   COPY
ISBN 10h
4-8234-1063-7   COPY
ISBN 10
4823410637   COPY
出版者記号
8234   COPY
Cコード
C3080  
3:専門 0:単行本 80:語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年2月22日
書店発売日
登録日
2021年1月14日
最終更新日
2021年2月23日
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紹介

京阪式アクセントはアクセント研究の中心をなしてきた分野であるが、その中心の京都から諸地域に範囲を広げると、あまり注目されてこなかった地域や興味深いアクセント変化が観察される。本書では、淡路、明石、鳴門、岸和田、和歌山県橋本、高知などの環大阪湾地域のアクセントやアクセント変化の傾向を、筆者の調査の結果を基に、アクセント史もふまえ明らかにする。また、その特徴を京阪式アクセントの史的変遷の上に位置づける。

目次

まえがき

序章 日本語のアクセントとアクセント史
1. アクセントについて
2. 京阪式アクセントの諸地域と調査地域
3. 京都アクセントの史的変遷

I 現代京阪式アクセントの変化と体系性

第1章 二拍名詞第4類と第5類の合同傾向
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 調査結果
4. 変化傾向の違い
5. おわりに

第2章 三拍形容詞の連用形アクセントの変化と体系性
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 調査結果
4. 変化の道筋と要因について
5. おわりに

II アクセント型の統合からみる京阪式アクセントの史的変化

第3章 三拍名詞第2類・第4類のアクセント変化の方向
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 全体の傾向
4. 語による傾向の違い
5. 変化の方向とその理由
6. おわりに

第4章 二拍・三拍動詞の禁止形アクセント
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 調査結果
4. 変化の時期とその原因
5. おわりに

第5章 三拍動詞第2類のアクセント変化
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 調査結果
4. 変化の原理
5. おわりに

III 京阪式アクセントの変化と文法的事象

第6章 一段動詞の五段化傾向とアクセント
1. はじめに
2. 使用するデータについて
3. 五段化の程度と要因
4. アクセントの類別と五段化
5. おわりに

第7章 形容詞型活用の付属語アクセント 推定〈ラシイ〉
1. はじめに
2. 先行研究
3. 調査結果
4. 地域差とアクセントの変遷
5. おわりに

第8章 形容詞型活用の付属語アクセント 希望〈タイ〉
1. はじめに
2. 先行研究
3. 京阪式アクセント地域における調査結果
4. 〈タイ〉と前接語との関係
5. 「たい」のアクセント
6. おわりに

第9章 動詞型活用の付属語アクセント
1. はじめに
2. 先行研究
3. 調査の概要と動詞のアクセント
4. 〈ラレル〉と〈サス〉について
5. 〈ハル〉について
6. おわりに

第10章 二拍助詞のアクセント 格助詞・接続助詞〈カラ〉
1. はじめに
2. 二拍の助詞アクセントに関する先行研究
3. 方言談話資料
4. 調査の概要と結果
5. 考察
6. おわりに

終章 京阪式アクセントの展開
1. はじめに
2. 京都アクセントにおける変化
3. 地域による進行速度の違い
4. 変化の方向
5. 一段動詞の五段化と付属語アクセント
6. おわりに


参考文献
初出一覧
あとがき
索引

著者プロフィール

山岡 華菜子  (ヤマオカ カナコ)  (著/文

1987年生まれ、大阪府和泉市で育つ。2010年早稲田大学第一文学部総合人文学科日本文学専修卒業、2017年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院講師。

主な業績
「京阪式アクセント地域における「らしい」のアクセント―地域差・世代差に関する一考察―」(2017-04『日本語の研究』13-2)、「近世後期から近代初期における「平上去」の解釈」(2020-02『論集』15)、『明解日本語学辞典』「アクセント(現代語)」「鼻濁音」「モーラ・シラブル」項目執筆(森山卓郎・渋谷勝己編、2020-5三省堂)他。

上記内容は本書刊行時のものです。