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英語授業学の最前線
- 初版年月日
- 2020年11月18日
- 書店発売日
- 2020年11月27日
- 登録日
- 2020年11月19日
- 最終更新日
- 2020年11月19日
紹介
JACETが、1962年の創立以来行ってきた応用言語学研究の理論と実践を形として残すためにスタートしたのが本JACET応用言語学研究シリーズである。創刊号の本書は、授業学をテーマに開催された「英語教育セミナー」(2016~2018年度)を総括した内容(基礎編、理論編、応用編、資料編)の4部で構成され、授業学の第一線で活躍する研究者達による珠玉の1冊である。
執筆者:ジュディス・ハンクス(訳:加藤由崇)、柳瀬陽介、吉田達弘、竹内理、淺川和也、岡田伸夫、村上裕美、佐藤雄大、馬場千秋
目次
はしがき
言語教育における実践者研究の再考
ジュディス・ハンクス(加藤由崇訳)
【講演1】 言語教育における研究と指導・学習の統合
1 研究とは何か
2 実践者研究とは何か、なぜ必要なのか
3 実践者研究を阻む要因
4 事例研究(Hanks, 2015a, 2015b, 2017a, 2017b)
5 研究と教育の統合
6 結論
【講演2】 実践を探究する共同探究者としての学習者と教師
1 誰が「実践者」なのか
2 共同探究者としての学習者と教師―探究的実践の例
3 実践者研究の共有(Hanks, 2018)
3.1 ブログ記事
3.2 動画投稿(Vlogs やYouTube)
3.3 漫画
3.4 Special Interest Group(SIG)の活動
4 実践者研究の原則
5 結論
当事者の現実を反映する研究のために 複合性・複数性・意味・権力拡充
柳瀬陽介
1 英語教育学と応用言語学のこれまで
1.1 日本の英語教育学―比較実験からメタ分析まで
1.2 英語圏の応用言語学―ポスト・メソッドから探究的実践(EP)まで
2 当事者の現実を反映していない人工空間
2.1 「1 つの要因が実践の成否を決定する」
2.2 「人工空間は平均人を基準に設計するべきである」
2.3 「1 つの指標で実践の成否を測定できる」
2.4 「実践者は科学者の指示に従うべきである」
3 複合性・複数性・意味・権力拡充からの授業研究
「二人称的アプローチ」による英語授業研究の試み
吉田達弘
1 はじめに
2 授業研究とは何か
3 リフレクションとは何か
4 レディによる「二人称的アプローチ」
5 「二人称的アプローチ」によるリフレクション
6 社会文化理論に基づく第2 言語教師教育研究
7 「二人称的アプローチ」に基づくリフレクションの実際
7.1 研究への参加者と実践の文脈
7.2 実践の方法
7.3 授業およびリフレクションの記録方法
7.4 分析
8 まとめ
何に着目すれば良いのだろうか 英語授業改善の具体的な視点を探る
竹内 理
1 はじめに
1.1 底流にある考え
1.2 主体的・対話的で深い学び
1.3 英語教育はどう変わっていくのか
1.4 問題意識―どこを切り口に英語授業を変えていくのか
2 調査のあらまし
2.1 これまでの研究でわかること
2.2 この調査の目的
2.3 この調査の参加者
2.4 データ収集・分析の方法
3 結果と解釈
3.1 結果の要約
3.2 結果の解釈
4 まとめ
明日の授業に向けてのシンポジウム
明日の授業にむけて―今、私たち英語教師にできること
授業学研究会合同シンポジウム
これ からの授業学研究
―大学英語教員に伝えるべきこと・学生に授業を通して伝えるべきこと
資料
あとがき
執筆者紹介
上記内容は本書刊行時のものです。