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ほうしゃせん きらきら きらいだよ 澤地 久枝(編著) - 七つ森書館
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ほうしゃせん きらきら きらいだよ (ホウシャセン キラキラ キライダヨ) 「さようなら原発1000万人署名運動」より (サヨナラゲンパツイッセンマンニンショメイウンドウヨリ)

社会科学
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発行:七つ森書館
四六判
160ページ
並製
定価 1,200円+税
ISBN
978-4-8228-1262-1   COPY
ISBN 13
9784822812621   COPY
ISBN 10h
4-8228-1262-6   COPY
ISBN 10
4822812626   COPY
出版者記号
8228   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年12月
書店発売日
登録日
2012年10月17日
最終更新日
2013年2月22日
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紹介

被災地から避難先から、そして日本全国、あるいは海外から、「さようなら原発1000万人署名」とともに寄せられたメッセージ。原発のない未来をめざして行動する妥協を許さぬ人びとの痛切な声。澤地久枝、鎌田慧の怒りの寄稿、原爆の図の作者、丸木俊の画とともに。

目次

プロローグ 声をきこう──澤地久枝

ほうしゃせん きらきら きらいだよ

核に手をそめた人間のおごり

さようなら原発

原発ファシズムを超えて──鎌田慧

まだ見ぬ人たちへ──鎌田慧

前書きなど

まだ見ぬ人たちへ──鎌田慧

 署名簿を抱えて、凍てつく街頭にたった雪国のひとたち、沖縄のちいさな島で島中のひとたちに声をかけてあるいた女性、九○歳すぎでも署名にまわったひとなどの力で、署名が集められました。
 この本はさまざまなひとたちが、署名簿に添えて、ノートを破ったり、チラシの裏側に書いて、送り届けてきた実践の言葉を集めたものです。署名を集めたさまざまな手が書いた、汗と涙の結晶です。

 署名運動をはじめようと話しあったとき、澤地久枝さんは子どもたちの将来がかかっているのだから、子どもたちにも書いてもらいましょう、子どもたちからも一円ずつもらいましょう、と提案されたのです。
 でも、一円ずつ集めるための人手は膨大なものになりますので、実行できなかったのですが、その精神によってはじめられた運動でした。団体署名ではない、ひとりひとりがまわって集めた署名です。
 日本人は昔にくらべてとても忙しくなっていて、署名する余裕もなく駅に駆け込んでいき、駅から出てきても、まっすぐに自宅へ向かいます。それに住所、氏名を書くのは、プライバシー保護からも嫌がられがちです。
 それでも、私たちは八一○万人の署名を集めました。七一○万筆が集まったとき、首相官邸にもっていき、藤村官房長官に渡しました。その後、野田内閣は「二○三○年代原発ゼロ」といいだすようになりましたが、まだぐずぐずと決断していません。
わたしたちは、デモと集会、コンサートと講演会、そして発言と文章の力、さらには脱原発法制定運動など、あらゆる行動によって「脱原発」を早急に実現させます。再稼働も認めません。原発推進の国会議員は選挙で落とす運動も起こします。
 澤地さんは、「顔も知らない、全国にいる意志のある市民とつながりをもつために」とこの本の発行の目的を語っています。集会やデモは、見知らぬひとたちとの出会いであり、スクラムですが、署名はペン先から紡ぎ出される長い長いつながりです。
 遠くにいて、デモにも集会にも来れなくても、「脱原発」を訴えることができるのです。
 その想いの籠もった、暖かい本なのです。

著者プロフィール

澤地 久枝  (サワチ ヒサエ)  (編著

1930年、東京都生まれ。敗戦で旧満州より引き揚げる。中央公論社勤務を経てノンフィクション作家に。主な著書に『妻たちの二・二六事件』(中公文庫)、『火はわが胸中にあり──忘れられた近衛兵兵士の叛乱 竹橋事件』(文春文庫/岩波現代文庫)、『滄海よ眠れ──ミッドウェー海戦の生と死』(文春文庫)、『世代を超えて語り継ぎたい戦争文学』(佐高信との共著、岩波書店)、『人は愛するに足り、真心は信ずるに足る ──アフガンとの約束』(中村哲との共著、岩波書店)『原発への非服従──私たちが決意したこと』(鶴見俊輔、奥平康弘、大江健三郎との共著、岩波ブックレット)ほか多数。憲法「九条の会」「さようなら原発1000万人署名市民の会」呼びかけ人。

鎌田 慧  (カマタ サトシ)  (編著

1938年、青森県生まれ。新聞記者、雑誌編集者などを経てルポライターに。主な著書に『自動車絶望工場』(講談社文庫)『六ヶ所村の記録──核燃料サイクル基地の素顔』(岩波現代文庫)『鎌田慧の記録(全6巻)』(岩波書店)『狭山事件の真実』(岩波現代文庫)『橋の上の「殺意」──畠山鈴香はどう裁かれたか』(平凡社)『原発列島を征く』(集英社新書)『さようなら原発の決意』(創森社)『時代を刻む精神』『沖縄〈ウチナー〉──抵抗と希望の島』『反骨のジャーナリスト市長──鈴木東民の闘争』(七つ森書館)ほか多数。「さようなら原発1000万人署名市民の会」呼びかけ人。

上記内容は本書刊行時のものです。