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銀河鉄道の夢 飯島 勝彦(著/文) - 梨の木舎
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銀河鉄道の夢 (ギンガテツドウノユメ)

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発行:梨の木舎
四六判
縦195mm 横135mm 厚さ22mm
重さ 383g
284ページ
上製
価格 1,700円+税
ISBN
978-4-8166-2207-6   COPY
ISBN 13
9784816622076   COPY
ISBN 10h
4-8166-2207-1   COPY
ISBN 10
4816622071   COPY
出版者記号
8166   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年12月20日
書店発売日
登録日
2022年12月13日
最終更新日
2023年10月10日
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紹介

陽炎のように儚い村里。それでも鳴き続ける蟋蟀でいたい。
銀河鉄道(小海線)に妻を偲ぶ著者終の小説集。

 つれあいを亡くして三年目(二〇二一年)の夏、ようやく平常な盆が迎えられると思った矢先に、突然の急性肺炎で入院することになった。二十五日間の病院ぐらしのあと自宅に酸素濃縮器を設置。「パルスオキシメーター」(動脈血中のヘモグロビンの何%が酸素と結合しているかを示す『酸素飽和度』を測定する)に管理される生活になった。
(中略)
 「あしたは最上階の五階へ移ります。リハビリ頑張って下さいね」消灯に来た看護師が告げていった。それをいま思い出す。
 そうか、明日の夜はもっと、銀河鉄道が近くなるのだ。あしたこそはそこに停車し、乗車ができるのではないか。たぶん邦子も乗っていて、車窓に映る辿りきた道程の夢現を、共に見ることができるのではないか。八〇キロに未たぬ路線に三一もの駅をもつ銀河鉄道は、きつい勾配をゆっくり登坂しながらも、走馬燈のような目まぐるしい展開をみせるだろう。
 それを見届けなければならない。そして、妻に会えるのならば、言いそびれてしまった一言を伝えなければならない―――「次の世も一緒に」。
 「銀河鉄道の夢」が決まった。
(序より抜粋)

目次


少年......青春・姉・農協・結婚/奔馬 ......町議員兼務 (八年)
寒梅記......農協不正貸付(九億円)事件
父の螢 ......父母の終・挫折・産廃
モノローグ......息子の自死/モノローグ......孫の不登校
のんの口伝......叔母の戦争/陽炎の里......壊れる農村・壊す者
銀河鉄道......災害・戦乱・隣離れ・夢

著者プロフィール

飯島 勝彦  (イイジマ カツヒコ)  (著/文

飯島勝彦(いいじま・かつひこ)
1939年長野県佐久市(旧望月町布施)生まれ。
県立野沢北高校卒業。
布施村農協、望月町農協、佐久しらかば農協に35年間勤務。
この間「館報もちづき」編集長、望月町連合青年団長、望月町議会議員を歴任。
退職後、農業を営む傍ら小説を執筆。
1998年「鬼ヶ島の姥たち」で家の光協会 第45回地上文学賞。
2004年「銀杏の墓」で第47回日本農民文学賞。
2006年小説集「埋火」で第23回山室静・佐久文化賞。

長野県佐久市在住。

日本ペンクラブ会員。
日本農民文学会長野支部長。
NPO法人多津衛民芸館顧問。

著書
『鬼ヶ島の姥たち』 (郷土出版社)
『埋火』 (郷土出版社)
『恍惚の里』 (郷土出版社)
『冬の風鈴』 (郷土出版社)
『夢三夜』 (梨の木舎)

上記内容は本書刊行時のものです。