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アメリカの教科書に書かれた日本の戦争
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2006年4月
- 書店発売日
- 2006年4月12日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
7カ国13種類の教科書をよむ。
「パールハーバー」、太平洋戦争、日系アメリカ人強制収容、「広島」「長崎」、ベトナム戦争および9・11についての記述を翻訳。「自由・民主・平等」を掲げるアメリカ、市民社会の多文化共生へのおもいがよみとれる。
目次
まえがき
●アメリカ
中学校用『アメリカの物語』一九九五年
高等学校用『アメリカの物語』一九九四年
高等学校用『自由国家の歴史』一九九八年
高等学校用『世界歴史――今日までのつながり』一九九九年版
高等学校用『アメリカン・ページェント――共和国の歴史』二〇〇二年版
短期大学用『自由 平等 力――アメリカ国民の歴史』 一九九九年版
解説――アメリカの教科書
一 アメリカの教育
1 自由と平等と
2 教育行政と学校制度
3 教育に関わる課題と改革
4 教科書に関わる諸問題
5
二 日本・アメリカ関係略史
1 ペリー来日からの半世紀――日米「子弟関係」
2 日露戦争期――警戒と均衡
3 第一次世界大戦からワシントン会議へ――暫定的妥協と一時的緊張緩和
4 日本の中国侵犯とアメリカの対応――対日硬化と孤立・中立のはざまで
5 「パールハーバー」前夜――緊張一層高まる日米関係
6 日米戦争三年八カ月――激戦下での日米関係
7 日本の敗戦とアメリカによる占領・戦犯裁判
三 アメリカの教科書に書かれた日本の戦争
1 アメリカ側からみたアジア太平洋戦争
2 「パールハーバー」
3 日系アメリカ人の強制収容
4 日米戦の展開
5 原子爆弾投下
6 降伏後の日米関係
●カナダ
小学校用『カナダ史のなかの普通の人びと』 一九九〇年版
解説―― カナダの教科書
一 カナダの教育
二 日本・カナダ関係略史
三 カナダの教科書に書かれた日本の戦争
●オーストラリア
中・高等学校用『昨日だけのこと?――二〇世紀の世界におけるオーストラリア』一九九二年版
中・高等学校用『オーストラリアの歴史への理解』一九九四年版
解説――オーストラリアの教科書
一 オーストラリアの教育
二 日本・オーストラリア関係略史
三 オーストラリアの教科書に書かれた日本の戦争
●パプアニューギニア
中学校用『私たちの国の歴史』 一九九六年版
解説――パプアニューギニアの教科書
一 パプアニューギニアの教育
二 日本・パプアニューギニア関係略史
三 パプアニューギニアの教科書に書かれた日本の戦争
●ブラジル
中学校用『近現代史』 ジョゼ・ジョブソン・ヂ・アンドラーデ・アフーダ アチカ出版
一九九一年版
解説――ブラジルの教科書
一 ブラジルの教育
二 日本・ブラジル関係略史
三 ブラジルの教科書に書かれた日本の戦争
付・ペルー/コロンビア
年表
参考文献
あとがき
前書きなど
本書ではアメリカに続いて、カナダ・オーストラリア・パプアニューギニアそして中南米の三カ国(ブラジル・ペルー・パナマ)の歴史教科書を紹介し、それぞれの教科書に書かれた「日本の戦争」について訳出して載せた。ペルーとパナマを除いて、アメリカの場合と同じように、解説の部分で各国の教育事情、対日関係史そして教科書記述に関する評価を記した。
アメリカに加え、右記の六カ国の教科書を含ませたのは、次のような理由からである。カナダ・オーストラリアはイギリス連邦の一員として連合国軍に密に参画し、パプアニューギニアは自国が激戦地とされ、また中南米三カ国は日系アメリカ人を多く擁しつつ、それぞれの国がいかに「日本の戦争」に関わり、またそのことが歴史教科書にどう反映されているかを知りたかったからである。特にオーストラリアはさまざまな局面で「日本の戦争」との関わりが深かったので興味があった。各国の教育事情も多岐にわたっていて、なかには日本の教育行政や教科書問題に示唆を与えてくれるものもあった。併せて参照されたい。(あとがきより)
上記内容は本書刊行時のものです。