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歯科衛生士講座 歯周病学 第5版
- 初版年月日
- 2021年1月
- 書店発売日
- 2021年1月20日
- 登録日
- 2020年12月29日
- 最終更新日
- 2020年12月29日
紹介
歯科衛生士免許の取得を目指している方々の知識・技能・態度向上に役立ち、また臨床現場で活躍されている歯科衛生士さんにとって、知識の整理・確認につながる一冊。
歯科衛生士への復職を考えている方々にとっても、歯周病学の再履修と、現在の臨床現場の現状把握に応用できます。
卒前教育の教育現場だけでなく、臨床現場での指南書としての利用にも対応させています。
改訂にあたり、ここ数年で新しくなった知見や、最新情報を盛り込みました。
第5版では、「歯科衛生士国家試験出題基準」と本書との対照表を、
弊社のWEBサイト内「追加情報」に掲載しております。ぜひご活用ください。
目次
第1部 基礎編
第1章 わが国の歯周病の現状
1.わが国の歯周病の現状
2.歯周病の病態と発症
第2章 歯周組織の解剖・組織
1.歯肉
①歯肉と歯槽粘膜 /②歯肉上皮 /③歯肉結合組織(歯肉固有層) /④歯槽粘膜
2.歯槽骨
①固有歯槽骨 /②支持歯槽骨
3.歯根膜(歯周靱帯)
①細胞成分 /②線維成分
4.セメント質
①無細胞セメント質 /②細胞性セメント質
第3章 歯周組織の生理
1.歯肉と歯の付着
①上皮性付着 /②線維性付着
2.歯の生理的近心移動
3.咬合
①咬合の定義 /②下顎位
第4章 歯周病の病理
1.歯周組織の病変
①歯肉炎 /②歯周炎
2.萎縮
①歯肉退縮
歯周病科の現場から
歯周治療における歯科衛生士の業務範囲
第2部 臨床編
第1章 歯周病の病因
1.歯周病の発病因子
①炎症による歯周組織の病態 /②歯周病の原因
2.病因の分類
①初発因子(直接因子) /②修飾因子(増悪因子)
第2章 歯周病のリスクファクター
1.リスクファクターとは
2.歯周病のリスクファクター
①細菌因子 /②宿主因子(全身的因子、局所的因子) /③環境因子
第3章 歯周病の徴候と病態
1.ポケットの形成
2.ポケットの種類・様相の分類
①上皮性付着部の位置による分類 /②ポケットの軟組織壁と硬組織壁
3.歯肉の発赤・腫脹
4.歯肉の増殖と退縮
①歯肉の増殖と肥大 /②歯肉退縮
5.ポケットからの排膿と歯肉溝滲出液(GCF)の増加
①滲出のメカニズム /②歯肉溝滲出液の内容物と排膿 /③歯肉溝滲出液の功罪
6.アタッチメントロス(付着の喪失)
①アタッチメントロスとアタッチメントゲイン /②臨床的アタッチメントレベル測定の意義 /③臨ポケットデプスとアタッチメントレベル
7.歯の病的動揺
①歯の動揺度の判定基準 /②動揺度を変化させる因子
8.歯槽骨の吸収
①歯槽骨吸収の原因 /②歯槽骨吸収のタイプ /③歯槽骨の吸収形態 /④歯槽骨の形態異常
9.根分岐部病変
①根分岐部病変の原因
10.口臭
①口臭症の国際分類 /②生理的口臭 /③病的口臭 /④仮性口臭、口臭恐怖症
第4章 歯周病の分類と臨床的特徴ならびに対応
1.歯周病の分類
2.各種歯周病の特徴・原因、症状・処置
①歯肉病変 /②歯周炎 /③壊死性歯周疾患 /④歯周組織の膿瘍 /⑤歯周-歯内病変 /⑥歯肉退縮 /⑦咬合性外傷
歯周病科の現場から
歯周病の新分類について
第5章 歯周病の検査と診断
1.検査の意義・目的
①検査の意義 /②検査の目的 /③各種検査
2.歯周組織周囲の検査
①歯周組織検査 /②エックス線検査 /③歯列・咬合状態の検査 /④細菌性因子の検査 /⑤外傷性因子の検査 /⑥口腔習癖の検査
3.その他の検査
①口臭の検査 /②疫学的指数を用いた検査 /③先進的な歯周病の検査
4.診断の意義・目的
第6章 歯周病の予防と治療 治療計画の立案
1.歯周病の予防
①歯周病予防の考え方 /②歯周病予防の具体的な手段
2.歯周治療の原則、治療計画の立案
①治療の基本的考え方 /②治療の進め方 /③治療計画の意義と立案の原則 /④歯周治療への患者の導入
第7章 歯周基本治療
1.意義と目的
2.歯周基本治療の内容
①緊急処置と全身への配慮 /②プラークコントロール /③スケーリング・ルートプレーニング /④歯周ポケット搔爬 /⑤暫間固定 /⑥当面の咬合確保 /⑦咬合調整 /⑧う蝕・歯内治療 /⑨習癖の改善 /⑩矯正治療 /⑪保存不可能な歯の抜歯
歯周病科の現場から
手用スケーラーと超音波スケーラーの臨床的評価
第8章 再評価
1.歯周基本治療後の再評価
①目的 /②検査項目
2.治療計画の修正
3.メインテナンス・SPT 移行前の再評価
第9章 歯周外科治療
1.総論
①歯周外科の意義・目的 /②軟組織の創傷治癒 /③歯周外科治療の要件 /④歯周外科治療の種類
2.各論
①歯周外科治療器具 /②組織付着療法 /③歯周組織再生療法 /④切除療法 /⑤歯周形成手術
第10章 根分岐部病変の処置
1.根分岐部病変の検査と治療方針
①根分岐部病変の検査 /②根分岐部病変の治療方針
2.根分岐部の処置法
①歯根の保存療法 /②歯根の分割抜去療法 /③歯周外科治療後の再評価
第11章 歯周治療における口腔機能回復治療
1.永久固定と欠損補綴
①永久固定とは /②永久固定の目的 /③永久固定の適応症 /④固定の種類 /⑤歯科衛生士の役割 /⑥欠損補綴
2.歯周-矯正治療
①目的と意義 /②小矯正治療 /③歯科衛生士の役割 /④保定 /⑤歯周組織の反応
第12章 インプラント治療と周囲疾患
1.インプラント周囲組織と周囲疾患
①インプラント周囲組織 /②インプラント周囲疾患 /③インプラント周囲組織の検査
2.インプラント周囲組織のメインテナンスと治療
①インプラント治療後のメインテナンス(supportive therapy) /②インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎の治療
3.インプラント治療における歯科衛生士の役割
第13章 薬物療法
1.歯周治療に用いられる薬剤とその効果
2.目的
3.全身に用いられる薬剤とその用法
①抗菌薬 /②消炎酵素薬 /③鎮痛薬・鎮静薬
4.局所に用いられる薬剤とその用法
①洗口剤 /②ポケット内洗浄薬 /③局所塗布軟膏 /④歯周ポケット内注入軟膏
第14章 メインテナンスとSPT
1.メインテナンスとSPT
2.メインテナンスとSPT の意義、目的
3.メインテナンスとSPT の方法
①メインテナンスの方法 /② SPT の方法
4.リコールとは
①リコールの時期 /②リコールの間隔の決定要因
第15章 ペリオドンタルメディシン
1.ペリオドンタルメディシンとは
①ペリオドンタルメディシンとは /②ペリオドンタルメディシンの基本概念
2.歯周病とその他の全身疾患
①歯周病と糖尿病 /②歯周病と肥満 /③循環器疾患 /④歯周病と骨粗鬆症 /⑤早期・低体重児出産 /⑥歯周病と誤嚥性肺炎 /⑦歯周病と関節リウマチ
歯周病科の現場から
ペリオドンタルメディシンとモチベーション
第16章 高齢者の歯周治療
1.高齢歯周病患者の特徴
2.高齢者に対する歯周治療の概念
3.歯周治療の留意点
①全身状態の把握 /②的確な予後の判定 /③常用薬物の確認
4.歯周治療の進め方
①プラークコントロール /②スケーリング・ルートプレーニング(SRP) /③咬合調整 /④歯冠修復、欠損補綴装着者への対処
歯周病科の現場から
障害児者における口腔保健のスペシャルニーズについて
第17章 歯周治療におけるチーム医療
1.歯周治療とチーム医療
①チーム(医療)アプローチとは /②歯科診療におけるチームアプローチ /③歯周治療におけるチームアプローチ
2.歯周治療の流れにおける歯科衛生士の役割
①歯周組織検査、診断における役割 /②歯周基本治療における役割 /③歯周外科治療における役割 /④メインテナンス・SPT における役割 /⑤情報伝達と歯科衛生士業務記録
3.歯科衛生ケアプロセス(歯科衛生過程)
①歯科衛生ケアプロセスとは /②歯科衛生ケアプロセスの構成要素 /③歯科衛生ケアプロセスと歯周治療
索引
上記内容は本書刊行時のものです。