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アヘンの近世
オランダ東インド会社と海域アジア
- 初版年月日
- 2026年2月10日
- 書店発売日
- 2026年2月24日
- 登録日
- 2025年12月25日
- 最終更新日
- 2026年2月18日
書評掲載情報
| 2026-04-12 |
読売新聞
朝刊 評者: 君塚直隆(駒沢大学教授・歴史学者) |
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紹介
浸透するアヘン、社会問題の出現──。グローバル経済の拡大期、海域アジアで始まったアヘンの取引は、地域と世界に何をもたらしたのか。現地人や華人・西洋人が参加する生産・流通から、新たな消費形態の登場、植民地統治の本格化と結びついた当局による規制まで、アヘン戦争以前のドラッグ経済を初めてトータルに描いた意欲作。
目次
凡 例
序 章 アヘンから見える近世世界と海域アジア
1 ドラッグがもたらした近世の変容 ―― 問題の所在と検討対象
2 オランダ東インド会社によるアヘン貿易 ―― 歴史的背景と研究史
3 分析課題の設定と研究の意義
4 主な史料と本書の構成
第Ⅰ部 貿易独占体制と商品連鎖,商業利権
第1章 アヘン貿易独占体制の形成と商品連鎖
―― アヘンの生産と貿易(17世紀後半~18世紀半ば)
はじめに
1 マレー・インドネシア諸島におけるアヘン貿易独占体制
2 ビハール地方のケシ畑からバタヴィアの競売まで
おわりに
第2章 アヘン貿易独占体制下の流通と「密貿易」
―― 担い手とネットワーク(17世紀後半~18世紀半ば)
はじめに
1 バタヴィアの卸売商人
2 流通と「密貿易」
おわりに
第3章 アヘン特権の創出
―― バタヴィア政庁とアヘン貿易協会(18世紀中葉)
はじめに
1 アヘン協会の設立 ―― アジア域内貿易改革と「密貿易」対策
2 協会の出資者と利益
3 特許更新をめぐる意思決定と利害の相克
おわりに
第4章 アヘン貿易存続をめぐる利害
―― 海域アジアでのアヘン貿易競争と政庁の施策(18世紀後半)
はじめに
1 1760 年代以降のアヘン貿易競争とバタヴィア
2 アヘン貿易利害の構造
3 アヘン協会解体とアヘン局設立 ―― 17人会と政庁の利害調整
おわりに
第Ⅱ部 消費と規制,植民地化の進展
第5章 マレー・インドネシア諸島におけるアヘン消費の浸透
―― 消費文化と社会的葛藤(17世紀半ば~18世紀半ば)
はじめに
1 アヘン消費の諸形態
2 アヘンをめぐる社会的葛藤 ―― 王権による使用制限
おわりに
第6章 バタヴィアにおけるアヘン消費
―― マダット規制と植民地社会(17世紀半ば~18世紀半ば)
はじめに
1 マダット規制の始まり(1671年)
2 マダット消費の普及と規制の強化
3 マダット規制の緩和(1746年)
4 規制緩和の背景
おわりに
第7章 「アヘン窟」管理の制度化
―― 政庁による治安対策と植民地社会の動揺(18世紀後半)
はじめに
1 「アヘン窟」をめぐる治安問題
2 「アヘン窟」の「ならず者」が生まれた背景
3 「アヘン窟」管理制度の構築
おわりに
第8章 植民地体制移行期のアヘン貿易政策と専売請負制度
―― 政庁の模索と専売請負人の台頭(1790-1820年代)
はじめに
1 アヘンをめぐる問題提起と政庁幹部の議論
2 アヘン専売請負制度の導入と展開
3 アヘン専売請負人の台頭 ―― ジャワ島中部を事例に
おわりに
付 録 アヘン政策をめぐる政庁幹部の主要な見解
終 章 アヘンが変えた近世世界と海域アジア
1 時系列での再構成
2 分析課題からの再整理
3 結論と展望 ―― アヘンが変えた近世世界と海域アジア
付録資料
参考文献
あとがき
初出一覧
図表一覧
略号一覧
重量・貨幣価値換算表
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。

