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グローバル開発史 サラ・ロレンツィーニ(著) - 名古屋大学出版会
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グローバル開発史 (グローバルカイハツシ) もう一つの冷戦 (モウヒトツノレイセン)
原書: Global Development: A Cold War History

社会科学
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A5判
縦217mm 横157mm 厚さ24mm
重さ 655g
384ページ
上製
価格 3,400円+税
ISBN
978-4-8158-1090-0   COPY
ISBN 13
9784815810900   COPY
ISBN 10h
4-8158-1090-7   COPY
ISBN 10
4815810907   COPY
出版者記号
8158   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年6月15日
書店発売日
登録日
2022年5月6日
最終更新日
2022年6月21日
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書評掲載情報

2022-08-13 朝日新聞  朝刊
評者: 藤原辰史(京都大学准教授・食農思想史)
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紹介

開発はなぜ、いかにしてなされたのか。米・ソ・欧・中の対抗関係を軸にした実践と、国際機関や私的アクターの国境をこえた活動を描き出し、旧植民地・途上国との相克も視野に、20世紀初頭の「開発」の誕生から冷戦後までの、無数の思惑が交錯する複雑な歴史を初めてトータルに把握する。

目次

序章

第1章 帝国のイデオロギーとしての開発
戦間期における文明化の使命
近代性と権威主義的支配
第二次世界大戦

第2章 トルーマンの夢
――冷戦と開発の邂逅
ポイント・フォア・プログラム
後進地域研究――社会科学者、マーシャル・プラン、そして冷戦の限界

第3章 社会主義の近代性と第三世界の誕生
植民地問題で試されるイデオロギー
無関心の時代
あと付け
中立主義の時代、あるいは第三世界の誕生
フルシチョフの挑戦
社会主義国による援助の特徴――イデオロギー的枠組みの構築
社会主義的協力の政治経済学

第4章 グローバル冷戦における西側の多様な開発政策
冷戦の道具としての対外援助の必然性?
ユーラフリカ計画
グローバル冷戦のイデオロギー――近代化論の台頭
ケネディ政権――転換点だったのか

第5章 近代化の黄金時代における二極体制の限界
西側における協力の責務
失望――米国と開発援助委員会(DAC)での諍い
ロストウと拘束力のあるルールの考え
ヨーロッパ経済共同体の方式
社会主義国間の調整――コメコンの技術援助常設委員会
外部の挑戦への対応

第6章 国際機関とグローバルな使命としての開発
先行事例――国際連盟
第二次世界大戦後の知的職業としての開発
世界銀行
国連と開発――代替案のための場か
国連貿易開発会議(UNCTAD)
「第一次開発の10年」終了時の援助評価

第7章 1970年代の複数の近代性と社会主義の代替案
ソ連による「2つの世界」論の再解釈
収斂と相互依存
第三世界観
中国によるもう一つの開発
独立独行?――タンザン鉄道と「ウジャマー」の間のタンザニア
第三世界主義と「新国際経済秩序(NIEO)」

第8章 資源、環境、開発
――厄介な結びつき
科学技術に対する楽観主義の終焉?
近代社会の諸問題の再検討
グローバル環境主義の登場――1972年のストックホルム
東側から見た環境と開発
ストックホルムの遺産と「持続可能な開発」の発明

第9章 グローバル・サウスからの攻勢への対応
――南北対話
「第二次開発の10年」におけるベーシック・ニーズの誕生
ロメ革命
一つの地域計画――ユーロ・アラブ対話
南北対話――グローバルな次元
開発と人権

第10章 「失われた10年」の力学

終章

謝辞
訳者解説

参考文献
略語一覧
人物紹介
事項索引
人名索引

上記内容は本書刊行時のものです。