版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
ピグー 財政学 アーサー・C・ピグー(著) - 名古屋大学出版会
.
詳細画像 0

ピグー 財政学
原書: A Study in Public Finance

A5判
重さ 600g
338ページ
上製
価格 6,300円+税
ISBN
978-4-8158-0969-0
Cコード
C3033
専門 単行本 経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年12月10日
書店発売日
登録日
2019年11月1日
最終更新日
2019年12月3日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

公平原則から説き起こし、課税の原理、各種租税の比較、公債、雇用政策など、財政学の核心を明晰に論じた古典。実際的有用性の観点から今なお評価が高い、ピグー厚生経済学体系の三部作の一つを、重要論文とともに、第一人者が初めて邦訳し現代に問いかける。

目次

凡 例


財政学[第3版](1947年)

初版序文
第2版序文
第3版序文

第I編 一般関連問題

第1章 予備的考察(1~4節)
第2章 補償の原則(1~21節)
第3章 政府による非移転支出と移転支出(1~9節)
第4章 公営営利事業の資金調達(1~9節)
第5章 政府支出の範囲(1~6節)
第6章 財政上の公債の位置(戦時国債を除く)(1~5節)

第II編 税 収

第1章 課税の原理(1~8節)
第2章 租税体系と租税式(1~7節)
第3章 租税式どうしの相互作用(1~5節)
第4章 最小犠牲の原理と課税の分配面(1~10節)
第5章 最小犠牲の原理と等所得集団への課税告知(1~10節)
第6章 分配面と告知面の結合(1~5節)
第7章 貯蓄がない場合の均等犠牲所得税の構造(1~19節)
第8章 市場の調整不全を是正するための租税と補助金(1~6節)
第9章 各種支出への差別課税(1~25節)
第10章 所得税と貯蓄(1~7節)
第11章 所得の源泉ごとの差別課税(1~11節)
第12章 投資所得に課税するか、財産に課税するか(1~4節)
第13章 相続税と投資所得税(1~11節)
第14章 土地の公共価値への課税(1~8節)
第15章 独占利潤への課税(1~3節)
第16章 偶発利得への課税(1~11節)
第17章 内国税の国際的影響(1~4節)
第18章 対人税による外国人への課税(1~6節)
第19章 賠償賦課と交換比率(交易条件)(1~16節)
第19章の覚書
第20章 国際金本位制度下で賠償支払が物価に及ぼす影響(1~5節)
第21章 賠償受取国が賠償支払国から得る純歳入(1~4節)
第22章 輸入品ないし輸出品への一般的かつ均一率の従価税(1~14節)
第23章 保護関税(1~6節)

第III編 財政と雇用

第1章 序 章
第2章 総貨幣賃金と雇用の関係
 (貨幣賃金率の変化が総貨幣賃金に反作用を及ぼさない場合)(1~11節)
第3章 貨幣賃金率の変化が総貨幣賃金率に及ぼす反作用の含意(1~6節)
第4章 総貨幣賃金と総貨幣支出の関係(貨幣賃金率が一定の場合)(1~13節)
第5章 総貨幣支出と財政政策(1~17節)
第6章 雇用促進のために公的当局が総貨幣支出を増大させる主な方法(1~4節)
第7章 政府支出のタイミング(1~5節)
第8章 政府が不況期に在庫品を購入し、好況期にそれを販売すること
第9章 景気動向に応じた社会保険料の調整
第10章 不況期における雇用主への賃金補助(1~4節)
第11章 理論分析
第12章 総貨幣賃金の一度限りの増大
第13章 趨勢的変動(1~7節)


善の問題(1908年)


J.M.ケインズ氏の『雇用、利子および貨幣の一般理論』(1936年)


古典派の定常状態(1943年)


参考文献
訳者解題
訳者あとがき
人名索引

前書きなど

1 あらゆる発達した社会には何らかの形態の政府組織がある。それは社会構成員全体を代表していることもあれば、そうでないこともあるが、とにかく個々の構成員に対する強制的権限をもつ。通常、政府組織は大きな権限をもつ単一の中央政府と、限られた権限をもつ多数の地方政府に分けられる。中央政府および地方政府には、それぞれ役割と責務があり、その詳細は地域によって異なる。これらの責務を果たすには経費が必要であり、したがって歳入の調達が必要になる。

2 現代ではこの一連の過程は、ほとんどもっぱら貨幣を媒介にしてなされる。確かに、政府はその必要とする資源を現物の形で調達することもある。例えばほとんどのヨーロッパ諸国では、平時でさえ兵士の用役は徴兵によって調達されるし、また例えばブルガリアのように、通常の行政サービスのための労働が同様にして調達される国さえある。戦時にはこうした徴用(commandeering)が、はるかに広範におこなわれやすく、ときには建物・自動車・馬・食料備蓄なども徴用される。第一次世界大戦の後半には、イギリス政府は国内産の羊毛と小麦をすべて徴用したし、第二次世界大戦中には、男性と同じく女性も国のために徴用された。

だがこうした手段を用いることは、実は、貨幣を用いることの代替手段には……

[本書「第I編」冒頭より]

著者プロフィール

アーサー・C・ピグー  (アーサー シー ピグー)  (

Arthur Cecil Pigou(1877-1959)
イギリスの経済学者。ケンブリッジ学派の創始者A.マーシャルの後継者であり、「厚生経済学」と呼ばれる政策論分野を確立したことで有名。

本郷 亮  (ホンゴウ リョウ)  (

1972年 大阪府に生まれる
2004年 関西学院大学経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)
現 在 関西学院大学経済学部教授
著訳書 『ピグーの思想と経済学』(名古屋大学出版会、2007年)
    『ピグー 富と厚生』(名古屋大学出版会、2012年)他

上記内容は本書刊行時のものです。