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近代世界の誕生 下 C・A・ベイリ(訳) - 名古屋大学出版会
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近代世界の誕生 下 (キンダイセカイノタンジョウゲ) グローバルな連関と比較1780-1914 (グローバルナレンカントヒカク)
原書: The Birth of the Modern World, 1780 - 1914

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A5判
408ページ
上製
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-8158-0930-0   COPY
ISBN 13
9784815809300   COPY
ISBN 10h
4-8158-0930-5   COPY
ISBN 10
4815809305   COPY
出版者記号
8158   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年12月1日
書店発売日
登録日
2018年11月14日
最終更新日
2018年12月13日
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紹介

一国史や地域史を超えて、グローバルな相互連関から「近代世界」の成り立ちを解明。イスラーム世界、インド、中国、日本をも視野に入れて、思想や科学技術の発展から、社会や宗教の再編、さらには近代芸術の誕生まで、新しい「多中心的」な世界史に挑むグローバル・ヒストリーの名著。

『近代世界の誕生 上』はこちら

目次

  第Ⅲ部 帝国主義時代の国家と社会

第7章 近代国家の神話とテクノロジー
    近代国家の諸局面
    国家と歴史家
    国家の定義の諸問題
    近代国家の定着 ―― 地理的広がり
    正義の要求と権力のシンボル
    国家の資源
    社会に対する国家の義務
    国家の手段
    国家、経済、国民
    貸借対照表 ―― 国家は何を達成したか

第8章 自由主義、合理主義、社会主義、科学の理論と実践
    思想史を取り巻く状況
    有徳の共和国の腐敗 ―― 古典的テーマ
    世界に広がる有徳の共和国
    自由主義と市場の到来 ―― 西洋の例外性?
    自由主義と土地改革 ―― 急進的理論と保守的実践
    自由貿易か、国民的政治経済か
    人民を代表する
    世俗主義と実証主義 ―― 国境を越えた親近性
    社会主義の受容とその各地での反響
    グローバルな背景の中の科学
    世界レベルの専門職化
    むすびに

第9章 宗教の帝国
    同時代人の見た宗教
    近年の歴史家たちの見解
    新しい宗教スタイルの出現
    宗教的支配の様式、その主体と限界
    宗教的権威の形式化と「帝国」宗教の創造
    教義と儀式の形式化
    内外の辺境における「帝国」宗教の拡大
    巡礼とグローバル化
    印刷と宗教伝播
    宗教建築物
    宗教と国民
    むすびに ―― 時代の精神

第10章 芸術と想像力の世界
    芸術と政治
    世界の芸術における混合性と統一性
    水平化する力 ―― 市場、日常、博物館
    出現途上の国民の諸芸術 1760-1850年
    芸術と人々 1850-1914年
    西洋以外 ―― 適応と従属
    建築 ―― 都市の鏡
    世界文学へ?
    むすびに ―― 芸術と社会
    次章に向けて

  第Ⅳ部 変化、衰退、危機

第11章 社会的ヒエラルキーの再編
    変化と歴史家
    「自由の時代」のジェンダーと従属関係
    奴隷制の小春日和
    契約農奴としての小作農と農村労働者
    小作農の逃亡
    農村の従属関係はなぜ存続したか
    「ジェントリ」の変容
    ジェントリへの挑戦
    生存への道 ―― 国務と商業
    ヨーロッパにおける少数の「大土地」所有者
    存続する至上権
    連続性か、変化か

第12章 先住民の絶滅と生態系の破壊
    「先住民」が意味するものとは
    1820年頃以前のヨーロッパ人と先住民
    「亀裂の時代」における先住民
    白人の大量流入 1840-90年
    大量流入の実像 ―― ニュージーランド、南アフリカ、アメリカ合衆国
    野蛮性の制御 ―― 回復と周辺化

終 章 大加速 1890-1914年頃
    「来たるべき世界」を予言する
    農業不況、国際主義、新帝国主義
    新しいナショナリズム
    国際的な自由主義の奇妙な死
    まとめ ―― グローバリゼーションと危機 1780-1914年
    グローバルな比較と連関 1780-1914年 ―― むすびに
    変化の原動力は何だったか
    グローバルで国際的なネットワークにおける権力
    競合する統一性と普遍的な複雑性の再検討
    1914年8月

 謝 辞
 訳者あとがき
 注
 参考文献
 図表一覧
 事項索引
 人名索引

(上巻目次)
序 章
第Ⅰ部 旧体制の終焉
第1章 旧体制と「初期グローバリゼーション」
第2章 旧体制から近代性への道
第3章 収斂する諸革命 1780-1820年
第Ⅱ部 生成する近代世界
第4章 世界革命のはざま 1815-65年頃
第5章 工業化と新都市
第6章 国民、帝国、エスニシティ 1860-1900年頃

著者プロフィール

C・A・ベイリ  (ベイリ,C.A.)  (

(Christopher Alan Bayly)
1945年、イングランド生まれ。オックスフォード大学卒業後、1970年に同大にて博士号取得。ケンブリッジ大学教授、シカゴ大学教授を歴任し、2015年に亡くなる。インド史、イギリス帝国史、グローバル・ヒストリーを専門とし、代表作の本書『近代世界の誕生』以外にも多数の著作がある。1990年にブリティッシュ・アカデミーのフェローに選出され、2004年にウルフソン賞を受賞。2007年にはナイト爵を受勲し、没後の2016年にトインビー賞を受賞。

平田 雅博  (ヒラタ マサヒロ)  (翻訳

1951年生まれ。著書に『英語の帝国』(講談社選書メチエ、2016年)、訳書にアーミテイジ『思想のグローバル・ヒストリー』(法政大学出版局、2015年)他多数。

吉田 正広  (ヨシダ マサヒロ)  (翻訳

1956年生まれ。著書に『国民国家と帝国』(共著、山川出版社、2005年)、訳書に『イギリスの階級社会』(共訳、日本経済評論社、2008年)他。

細川 道久  (ホソカワ ミチヒサ)  (翻訳

1959年生まれ。著書に『ニューファンドランド』(彩流社、2017年)、訳書にクレマン『カナダ人権史』(明石書店、2018年)他。

上記内容は本書刊行時のものです。