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近代世界の誕生 上 C・A・ベイリ(訳) - 名古屋大学出版会
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近代世界の誕生 上 (キンダイセカイノタンジョウジョウ) グローバルな連関と比較1780-1914 (グローバルナレンカントヒカク)
原書: The Birth of the Modern World, 1780 - 1914

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A5判
356ページ
上製
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-8158-0929-4   COPY
ISBN 13
9784815809294   COPY
ISBN 10h
4-8158-0929-1   COPY
ISBN 10
4815809291   COPY
出版者記号
8158   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2018年12月1日
書店発売日
登録日
2018年11月14日
最終更新日
2018年12月13日
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紹介

一国史や地域史を超えて、グローバルな相互連関から「近代世界」の成り立ちを解明。革命の時代から第一次世界大戦にいたる「長い19世紀」を中心に、西洋近代化とは異なる視点で世界史を問い直し、政治・経済から人々の衣食住まで、新しい全体史を描ききるグローバル・ヒストリーの代表作。

『近代世界の誕生 下』はこちら

目次

序 章
    本書の構成
    問題1 「原動力」と経済要因
    問題2 グローバル・ヒストリーとポストモダニズム
    問題3 深まる「近代の謎」
    標準化に向き合う ―― 身体的実践
    身体の外部に築かれたもの ―― 交通・通信と複雑性

  第Ⅰ部 旧体制の終焉

第1章 旧体制と「初期グローバリゼーション」
    小作農と領主
    差異の政治学
    国家辺境の支配権
    新たな政体の先駆け
    「グローバリゼーション」の前史
    初期グローバリゼーションと初期近代のグローバリゼーション
    次章に向けて

第2章 旧体制から近代性への道
    最後の「大いなる栽培化」と「勤勉革命」
    アフリカ=アジアの物質文化、生産、貿易における新たなパターン
    アフリカ=アジアの「勤勉革命」の内的限界・外的限界
    貿易、金融、革新 ―― ヨーロッパの競争上の強み
    愛郷心・愛国心を育む国家の展開
    批判的公衆
    アジアやアフリカの公衆の発展
    むすびに ――「後進性」、遅れ、結合
    次章に向けて

第3章 収斂する諸革命 1780-1820年
    世界的危機を熟考する同時代人たち
    1720-1820年の世界的危機
    国家の正当性の破壊 ―― フランスから中国へ
    近代左翼と近代国家のイデオロギー的起源
    国民対国家・帝国
    第三の革命 ―― 世界じゅうの穏健で商業的な人々
    次章に向けて

  第Ⅱ部 生成する近代世界

第4章 世界革命のはざま 1815-65年頃
    「国家の破綻」の評価
    イギリスの海上覇権、世界貿易、農業の復活
    移民 ―― 安全弁?
    「新世界秩序」の敗者たち 1815-65年
    ハイブリッドな正当性の問題 ―― 誰の国家なのか
    国家の強化とその不十分さ
    アジアでの正当性をめぐる戦争 ―― 概略
    アジアの諸革命の経済・イデオロギー的要因
    ヨーロッパにおける飢餓と反乱の時代 1848-51年
    グローバルな出来事としてのアメリカ南北戦争
    収斂か差異か
    議論をふり返って

第5章 工業化と新都市
    歴史家、工業化、都市
    工業化の前進
    工業の不在と貧困
    生産、消費、政治の中心としての都市
    グローバル危機の都市への影響 1780-1820年
    新しい都市の人種と階級
    労働者階級の政治
    世界的な都市文化とその批判者たち
    むすびに

第6章 国民、帝国、エスニシティ 1860-1900年頃
    ナショナリズムの諸理論
    ナショナリズムはいつ現れたのか
    誰の国民か
    ナショナリズムの永続化 ―― 記憶、国民協会、出版
    共同体から国民へ ―― ユーラシアの諸帝国
    ナショナリズムの位置づけ
    国家を持たぬ人々 ―― 迫害か同化か
    帝国主義とその歴史 ―― 19世紀後半
    「新帝国主義」の特質
    国民国家からなる世界?
    初期グローバリゼーションの根強さ
    グローバリゼーションから国際主義へ
    国際主義の実践
    むすびに

 注

(下巻目次)
第Ⅲ部 帝国主義時代の国家と社会
第7章 近代国家の神話とテクノロジー
第8章 自由主義、合理主義、社会主義、科学の理論と実践
第9章 宗教の帝国
第10章 芸術と想像力の世界
第Ⅳ部 変化、衰退、危機
第11章 社会的ヒエラルキーの再編
第12章 先住民の絶滅と生態系の破壊
終 章 大加速 1890-1914年頃
謝 辞
訳者あとがき

参考文献
図表一覧
索 引

著者プロフィール

C・A・ベイリ  (ベイリ,C.A.)  (

(Christopher Alan Bayly)
1945年、イングランド生まれ。オックスフォード大学卒業後、1970年に同大にて博士号取得。ケンブリッジ大学教授、シカゴ大学教授を歴任し、2015年に亡くなる。インド史、イギリス帝国史、グローバル・ヒストリーを専門とし、代表作の本書『近代世界の誕生』以外にも多数の著作がある。1990年にブリティッシュ・アカデミーのフェローに選出され、2004年にウルフソン賞を受賞。2007年にはナイト爵を受勲し、没後の2016年にトインビー賞を受賞。

平田 雅博  (ヒラタ マサヒロ)  (翻訳

1951年生まれ。著書に『英語の帝国』(講談社選書メチエ、2016年)、訳書にアーミテイジ『思想のグローバル・ヒストリー』(法政大学出版局、2015年)他多数。

吉田 正広  (ヨシダ マサヒロ)  (翻訳

1956年生まれ。著書に『国民国家と帝国』(共著、山川出版社、2005年)、訳書に『イギリスの階級社会』(共訳、日本経済評論社、2008年)他。

細川 道久  (ホソカワ ミチヒサ)  (翻訳

1959年生まれ。著書に『ニューファンドランド』(彩流社、2017年)、訳書にクレマン『カナダ人権史』(明石書店、2018年)他。

上記内容は本書刊行時のものです。