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無意識という物語 一柳 廣孝(著) - 名古屋大学出版会
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無意識という物語 (ムイシキトイウモノガタリ) 近代日本と「心」の行方 (キンダイニホントココロノユクエ)

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282ページ
上製
定価 4,600円+税
ISBN
978-4-8158-0772-6   COPY
ISBN 13
9784815807726   COPY
ISBN 10h
4-8158-0772-8   COPY
ISBN 10
4815807728   COPY
出版者記号
8158   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年5月1日
登録日
2014年4月23日
最終更新日
2014年5月8日
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紹介

重なりあう科学とフィクション ――。フロイト精神分析や 「無意識」 の受容は、日本における 「心」 の認識をどのように変化させたのか。民俗的な霊魂観と近代的な心身観がせめぎあう転換期を捉え、催眠術の流行や文学における表象をも取り上げつつ、「無意識」 が紡ぎ出した物語をあとづける 「心」 の文化史。

目次

はじめに

  第Ⅰ部 「無意識」 の時代

第1章 「霊」 から 「無意識」 へ
     はじめに
     1 「心」 の変容
     2 「意識」 と 「精神」
     3 対抗運動のなかの 「精神」
     4 二葉亭から漱石へ

第2章 意識の底には何があるのか ―― 催眠術・霊術の言説戦略
     はじめに
     1 竹内楠三の転向
     2 古屋鉄石の流転
     3 意識の底には何があるのか

第3章 超感覚の行方 ―― 催眠術・千里眼・テレパシー
     はじめに
     1 催眠術とテレパシー
     2 超感覚の行方
     おわりに

第4章 変容する夢
     はじめに
     1 夢をめぐる言説空間の再編成
     2 大正期の 「精神分析」 受容
     3 夢の場としての 「無意識」
     4 神経病の時代のなかで

第5章 「心理研究」 とフロイト精神分析
     はじめに
     1 フロイト精神分析の紹介
     2 「変態心理」 の刊行とその影響
     3 混乱する 「無意識」
     おわりに

  第Ⅱ部 芥川龍之介と大正期の 「無意識」

第6章 消された 「フロイド」 ―― 「死後」 をめぐる疑念
     はじめに
     1 「自殺」 という物語
     2 消された 「フロイド」
     3 テクストのなかの 「フロイド」
     4 芥川と 「無意識」

第7章 夢を書く ―― 「奇怪な再会」 まで
     1 夢を書くこと
     2 芥川と夢
     3 「奇怪な再会」 における夢
     おわりに

第8章 「無意識」 という物語 ―― 「海のほとり」 を中心に
     はじめに
     1 夢の女をめぐって
     2 『湖南の扇』 と 「無意識」
     3 「無意識」 という物語 ―― 「年末の一日」 「海のほとり」 「蜃気楼」
     4 「無意識」 という恐怖

第9章 最後の夢小説 ―― 「夢」 と 「人を殺したかしら?」 と
     はじめに
     1 神経・風景・夢
     2 二つの夢

第10章 メーテルリンクの季節 ―― 芥川と武者小路実篤のあいだ
     はじめに
     1 「メーテルリンクの季節」 のなかで
     2 メーテルリンク受容の光と影

第11章 怪異と神経 ―― 「妖婆」 という場所
     はじめに
     1 怪異の場
     2 大正期日本の 「神下ろし」
     3 消失する 「神経」

第12章 さまよえるドッペルゲンガー ―― 「二つの手紙」 と探偵小説
     はじめに
     1 芥川と探偵小説
     2 「二つの手紙」 ―― ドッペルゲンガーと探偵小説
     おわりに ―― さまよえるドッペルゲンガー

補 論 「無意識」 の行方 ―― 芥川から探偵小説へ
     はじめに
     1 先導する小酒井不木
     2 都市の孤独と 「心」 の闇

終 章

上記内容は本書刊行時のものです。