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公共善の彼方に
後期中世シエナの社会
発行:名古屋大学出版会
A5
602ページ
上製
定価
7,200円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2014年2月1日
- 登録日
- 2014年3月6日
- 最終更新日
- 2014年4月23日
紹介
公共善の政治的理想のみならず、近隣・家族・職業・遊興・霊性による結びつきから、裁判記録にみられる噂と評判の世界、人間関係の結節点としての都市空間や諸々のイメージまで、中世都市に生きる人々の社会的絆を、多様な文書の丹念な解読によって描きだし、人間の共同性を更新していく力のありようを探った労作。
目次
序 章
a アンブロージョ・ロレンツェッティ 「善政と悪政の寓意と効果」 を解読する
b 政治・経済史的考察
c ソシアビリテの歴史の方法
第1章 行政上の地理区分と市民
a 規範史料について
b チッタ、ボルゴ、マッセ、コンタード、ディストレット
c 市域の三重構造 ―― チッタ、テルツォ、コントラーダ
d 市民と非市民
まとめ
第2章 さまざまな仲間団体
a 家族・親族組織
b 職業団体
c 遊興集団
d 霊的な絆で結ばれた人々
まとめ
第3章 噂と評判の世界 ―― 裁判記録から
a 犯罪傾向と処罰の体制
b ひとつの事例より
c 中傷と冒瀆
まとめ
第4章 社会関係の結節点
a 都市空間と主要トポス
b カンポ広場
まとめ
第5章 イメージの媒介力
a 水と血
b 聖母マリア
c 狼
まとめ
終 章 新たな公共善へ ―― 後期中世都市の世界
上記内容は本書刊行時のものです。