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日本型排外主義 樋口 直人(著) - 名古屋大学出版会
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日本型排外主義 (ニホンガタハイガイシュギ) 在特会・外国人参政権・東アジア地政学

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A5判
308ページ
上製
定価 4,200円+税
ISBN
978-4-8158-0763-4   COPY
ISBN 13
9784815807634   COPY
ISBN 10h
4-8158-0763-9   COPY
ISBN 10
4815807639   COPY
出版者記号
8158   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年2月1日
登録日
2014年1月21日
最終更新日
2014年2月13日
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書評掲載情報

2014-12-28 朝日新聞
評者: 荻上チキ(「シノドス」編集長、評論家)
2014-04-20 読売新聞
評者: 開沼博(社会学者、福島大学特任研究員)
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紹介

日本型の排外主義運動はいかにして発生し、なぜ在日コリアンを標的とするのか? 「不満」や「不安」による説明を超えて、謎の多い実態に社会学からのアプローチで迫る。著者による在特会への直接調査と海外での膨大な極右・移民研究の蓄積をふまえ、知られざる全貌を鋭く捉えた画期的成果。

目次

プロローグ

序 章 日本型排外主義をめぐる問い
     1 排外主義運動の勃興
     2 誰が排外主義運動に馳せ参じるのか
     3 なぜ排外主義運動に馳せ参じるのか
     4 在日コリアンと 「在日特権」 をめぐる問い
     5 「正常な病理」 から 「病理的な正常」 へ ―― 事態の解明に向けて

第1章 誰がなぜ極右を支持するのか
      ―― 支持者像と支持の論理
     1 西欧における極右研究の蓄積
     2 なぜ極右は発生するのか ―― 先行研究の整理
     3 誰がなぜ極右を支持するのか ―― 経験的研究による検証
     4 極右政党研究の 「ノーマル化」 とその先へ

第2章 不満・不安で排外主義運動を説明できるのか
     1 社会運動研究における不満・不安の位置づけ
     2 大衆社会論と排外主義運動
     3 競合論と排外主義運動
     4 代替的な説明図式
     5 排外主義運動のリアルな把握に向けて

第3章 活動家の政治的社会化とイデオロギー形成
     1 活動家の多様性とミクロ動員過程
     2 イデオロギーと政治的社会化 ―― 緩やかな説明変数と被説明変数
     3 政治的社会化の過程
     4 排外主義を受容する土壌

第4章 排外主義運動への誘引
      ―― なぜ 「在日特権」 フレームに共鳴するのか
     1 構築される不満 ―― 問題の所在
     2 運動と個人のフレーム調整
     3 活動家の語りにみるフレーム調整過程
     4 「在日特権」 フレームの共鳴板
     5 排外主義運動との運命の出会い

第5章 インターネットと資源動員
      ―― なぜ在特会は動員に成功したのか
     1 インターネットと排外主義運動
     2 インターネットと動員構造の変容
     3 排外主義運動へのミクロ動員過程
     4 資源動員をめぐる後発効果

第6章 排外主義運動と政治
      ―― 右派論壇の変容と排外主義運動との連続性をめぐって
     1 ミクロ動員から政治的機会構造へ
     2 言説の機会構造 ―― 分析視点
     3 言説の機会構造と排外主義運動の関連
     4 ネットカルチャーと排外主義運動
     5 右派論壇の鬼子としての排外主義運動

第7章 国を滅ぼす参政権?
      ―― 外国人参政権問題の安全保障化
     1 外国人参政権問題をめぐる日本的特殊性 ―― 問題の所在
     2 デニズンの権利と安全保障化をめぐる日本的特質
     3 外国人参政権問題の日本的展開
     4 外国人参政権をめぐる脱安全保障化

第8章 東アジア地政学と日本型排外主義
      ―― なぜ在日コリアンが標的となるのか
     1 東アジア地政学と在日コリアン ―― 問題の所在
     2 分析枠組み ―― 民族化国家としての戦後日本
     3 二者関係によって何が進むのか ―― 在日コリアンの変遷と地方市民権
     4 本質主義と外国人排斥の正当化
     5 日本型排外主義を生み出すもの

エピローグ

補 遺 調査とデータについて

上記内容は本書刊行時のものです。