版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
棄民世代 藤田 孝典(著/文) - SBクリエイティブ
..
SB新書

棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす

新書判
224ページ
定価 860円+税
ISBN
9784815604103
Cコード
C0236
一般 新書 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年11月27日
最終更新日
2020年4月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

『下級老人』が流行語大賞の候補としてノミネートされたのが2015年。
下流老人とは「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」と定義され、高齢者の貧困問題に警鐘を鳴らした。
しかし、当時の高齢者が抱える問題より、はるかに深刻なのが、中高年化した氷河期世代が老後を迎えるときである。
氷河期世代は雇用政策において翻弄されただけでなく、自己責任という言葉のもとに、あらゆる社会政策から放置されて今に至る。
まさに政府に犠牲にされた『棄民世代』といってもよい。
彼らが高齢者でなったときには、下級老人の比ではない貧困問題を抱えた棄民老人が誕生する。
それは当事者である彼らだけの問題だけでなく、日本全体を揺るがす衝撃の未来が待ち受ける。
誰にとっても他人事ではないこの事態にいかに対処するか。
社会福祉の現場から来るべき危機に警鐘を鳴らす。

目次

序章「棄民世代」とは何か
「いのちの電話」統計資料から見えてくるもの

第1章 データから見えてくる就職氷河期世代の過去と現在
そもそも氷河期世代とは
「氷河期=非正規」では必ずしもない
氷河期世代は「後から正社員」タイプが多い
ニート、ひきこもりは増えている
世帯形成できなかった世代

第2章 棄民世代はこれからどうなる
棄民世代は老後の収入(年金)が期待できない
氷河期世代に多い低年金、無年金者
消費税は19%に?
右肩上がりする国保の保険料と介護保険料
40代の4人に一人が貯蓄ゼロ?
ギグ・エコノミー化により加速する不安定雇用
ギグ・エコノミー化は止められない
長生きしてしまうリスク
親の介護問題
「親子共倒れ」の危機も
最後の頼みの綱は生活保護だが…

第3章 「就職氷河期世代支援プログラム」を批判する
遅まきながら与党の政治課題に
「切れ目のない支援」とは?
「より丁寧な寄り添い支援」とは?
企業は非正規を正規に転用するか
助成金モデルの限界
マッチングミスが起きる不安
必要なのは「教育給付」
失業者への手当が弱すぎる日本
なぜ「棄民世代」なのか

第4章 棄民世代を生み出したのは誰か
「いまさら感」拭えない就労支援
「第3次ベビーブーム」が起きていれば…
派遣法の「生みの親」中曽根康弘
財界に言われるがままに規制緩和を
小泉・竹中の責任

第5章 棄民世代が日本を滅ぼす?
「2025年問題」と「2050年問題」
棄民世代の犯罪が増えている?
「無敵の人」
「無敵の人」を生むのは誰か
「重要な仕事」ほど軽んじられている
最後の「タガ」を外させない
再分配の役割とは
「渋谷スクランブル交差点に突入する」と予告した棄民世代

第6章 提言・彼らを本当の棄民にさせないために
「支出を下げる」ための扶助
支出を減らすためのシェリングエコノミー
日本にはコモンがない
希望としての協同労働組合
温故知新

著者プロフィール

藤田 孝典  (フジタ タカノリ)  (著/文

1982年茨城県生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。ソーシャルワーカーとして活動する一方で、生活保護や生活困窮者支援のあり方に関し提言を行う。著書に『下流老人』(朝日新書)、『貧困クライシス』(毎日新聞出版)、『貧困世代』(講談社現代新書)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。