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気象と戦術 木元 寛明(著/文) - SBクリエイティブ
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気象と戦術 (キショウトセンジュツ) 天候は勝敗を左右し、歴史を変える (テンコウハショウハイヲサユウシレキシヲカエル)

新書
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新書判
192ページ
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-8156-0110-2   COPY
ISBN 13
9784815601102   COPY
ISBN 10h
4-8156-0110-0   COPY
ISBN 10
4815601100   COPY
出版者記号
8156   COPY
Cコード
C0231  
0:一般 2:新書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年6月8日
最終更新日
2019年6月14日
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紹介

陸海空の作戦において「気象」を考えずに行動することはできません。天候は常に晴天というわけではなく、視程が短くなる曇天や夜間、濃霧、砂ぼこり、視程だけでなく兵士の体力を奪う雨天、部隊の行動を極端に阻害する積雪・泥濘など、時間や場所、季節によってさまざまです。もちろん、銃弾、砲弾、ミサイル、航空機などは風、気温、気圧などあらゆる環境に影響されます。戦場において「気象の正確な知識なしに勝利を収めることは不可能」といっていいでしょう。いかに天候を「味方」にするかが指揮官に求められる資質です。本書ではさまざまな戦史を見ながら、気象と戦術の関係を解説します。

目次

■第1章 「雨」が勝敗を左右した戦い
1-1 ワーテルロー会戦 決戦前夜の大雨が砲兵の展開を4時間遅延させた
1-2 ディエン・ビエン・フー 熱帯モンスーンがフランス軍を敗北させた
keywords 接地圧
keywords 1時間降雨量
keywords 桶狭間の暴風雨はゲリラ豪雨?
keywords 関ヶ原の濃霧
keywords 人工降雨

■第2章 「極端な気象」が勝敗を左右した戦い
2-1 ロシアの冬将軍 ① モスクワ侵攻はナポレオン凋落のプレリュード
2-2 スオムサルミ モッティ戦術による「誘致」「包囲」「打撃」「殲滅」
2-3 ロシアの冬将軍 ② バルバロッサはナポレオン軍の二の舞
keywords 氷霧(ice fog)
keywords 日本最寒記録「-41℃」
keywords 白い死神(The White Death)

■第3章 「視程」が勝敗を左右した戦い
3-1 夜暗の克服 人間の目(可視光線)とレーダー(電波)の戦い
3-2 視程の克服 湾岸戦争(1991年)に見る視察装置の戦い
keywords 戦車の視察装置
keywords 薄明
keywords 戦場を覆う埃(ほこり)と煙

■第4章 「海象」が勝敗を左右した戦い
4-1 第四艦隊事件 巨大三角波が駆逐艦の艦首を切断した
4-2 マレー作戦 まずマレー半島東岸に奇襲上陸
4-3 キスカ撤退収作戦 海霧の発生が作戦成功の鍵だった
keywords 三角波
keywords アリューシャンの海霧
keywords 占守島の海霧

■第5章 「指揮官の決断」を左右した気象条件
5-1 逆転の発想 マッカーサー元帥は「5,000分の1」に賭けた
5-2 目的達成のための気象・自然の軍事的利用 気象・自然を「兵器」として使用する
keywords 気象情報に対する真剣度の差が勝敗を分けた
keywords 気象、地震、火山をコントロールする?
keywords 砂漠に適応したイスラエル軍戦車部隊

■第6章 そのほかの気象が戦場に及ぼす影響
6-1 雲 雲は航空活動やセンサーなどの機能に影響する
6-2 そのほかの気象要素 人知を超えた自然現象もある
6-3 奇襲と気象 気象に奇襲されることもある
6-4 兵士への影響 兵士は等しく気象の影響を直接受ける
6-5 装備への影響 気象は敵にも味方にもなる
6-6 電子光学システムへの影響 電子光学システムは水関連が鬼門
6-7 NBCへの影響 NBCの効果は気象に大きく左右される
keywords 風
keywords サーマル・クロスオーバー
keywords 暑さ指数(WBGT)

著者プロフィール

木元 寛明  (キモトヒロアキ)  (著/文

1945年、広島県生まれ。1968年、防衛大学校(12期)卒業後、陸上自衛隊入隊。以降、第2戦車大隊長、第71戦車連隊長、富士学校機甲科部副部長、幹部学校主任研究開発官などを歴任して2000年に退官(陸将補)。退官後はセコム株式会社研修部で勤務。2008年以降は軍事史研究に専念。主な著書は『機動の理論』『戦術の本質』『戦車の戦う技術』(サイエンス・アイ新書)、『自衛官が教える「戦国・幕末合戦」の正しい見方』(双葉社)、『戦術学入門』『指揮官の顔』『ある防衛大学校生の青春』『戦車隊長』『陸自教範「野外令」が教える戦場の方程式』『本当の戦車の戦い方』(光人社)。

上記内容は本書刊行時のものです。