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キリンの保育園 齋藤 美保(著/文) - 京都大学学術出版会
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書店員向け情報

新・動物記 1

キリンの保育園 タンザニアでみつめた彼らの仔育て

自然科学
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四六判
縦188mm 横129mm 厚さ15mm
重さ 240g
246ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-8140-0333-4   COPY
ISBN 13
9784814003334   COPY
ISBN 10h
4-8140-0333-1   COPY
ISBN 10
4814003331   COPY
出版者記号
8140   COPY
Cコード
C0345
一般 全集・双書 生物学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年6月1日
書店発売日
登録日
2021年4月7日
最終更新日
2021年5月27日
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書評掲載情報

2021-07-10 朝日新聞  朝刊
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紹介

小さな仔をもつキリンのお母さんたちは、集まって「保育園」を作り、ともに仔育てをする。見守り役の分担、ママ友関係、授乳をめぐる攻防、仔を失ったお母さんはどうなるのか…そして繋がれていくキリンの命。ミオンボ林の片隅でみつめたキリンの親仔たちの物語を、日本で現在ただ一人の野生キリン研究者が瑞々しく描き出す。

目次

巻頭口絵
はじめに

1章 入園準備
 1 繋がるキリンの命
   出産はひっそりと
   産まれたばかりのキリンの仔
   謎だった出産場所
 2 キリン研究者の卵
   ナイロビで過ごした幼少期
   まわりまわってキリン研究の道へ
   野生キリン研究への扉
   キリンの保育園を見たい!

2章 入 園
 1 いざ、タンザニアへ 
   調査地、どこにする?
   候補地1:ルアハ国立公園
   候補地2:カタヴィ国立公園
   いざ、カタヴィ国立公園へ
 2 なかなか始まらないフィールドワーク
   ミオンボ林
   手続きに四苦八苦
   車、ないんです
   調査は体力勝負
   逃げるキリン
 3 希望が打ち砕かれたイクー
   カバの楽園
   イクーでの調査
   ナマズ
   逃げるキリン、再び!
   車への反応は十種十色
 4 やっと、会えた
   逃げないキリン、発見!
   入園前夜
 5 レンジャーとの付き合い方
   レンジャーの業務
   頭を悩ますチップ制度
   調査システムのカイゼン
   ショッピングは町に行くまでが大変

3章 園生活 【親仔編】
 1 ミオンボ林に生きるキリンの保育園研究、事始め 
   一日の調査スケジュール
   キリンを見つけたら
   保育園ができるまで
   遠出しないお母さん
   謎の意思疎通
 2 キリンのお母さんは授乳に厳しい
   授乳の開始・終了権は、お母さんにあり
   なぜお母さんが授乳をコントロール?
 3 キリンの仔育てあれこれ
   キリンのお父さん、仔育てへの貢献度はゼロ
   キリンの個性
   人間にもおおらかなキリンのお母さん

4章 休 園
 1 キリンだって、座って休みたい
   保育園に出会えないとき
   野生のキリンは座らない?
   赤ちゃんは、休息を何度も繰り返す
   お母さんは休めない
   お気に入りの休息場所探し
   キリンの午前中の過ごし方
   キリンの昼間の過ごし方
   休息場所としてミオンボ林が魅力的な理由
 2 食べ物・食べ方あれこれ
   樹木とキリンの攻防
   それも食べるの?
   そんな食べ方するの?
 3 野生の世界
   キリンと人間
   怖い動物、なんですか?
   一番恐ろしい動物
   適度な緊張感
 4 人間の世界の変化
   ケチりすぎは辛くなる
   関発と環境保全
   広がる経済格差
   就職
   ニュンジャの努力

5章 園生活 【友達編】
 1 ミルクをめぐる、バトル勃発
   動物園からのもらい乳の報告
   もらい乳、目撃!
   お姉ちゃんはミルク泥棒?
   授乳を邪魔するK君
   仔に厳しいのはK君だけ?
   野生と飼育の違い
 2 キリンのママ友模様
   見守り役はだれ?
   メスをめぐるオスたちの戦略
   キリンの社会
   キリンのママ友
 3 長い付き合いから見えるもの
   仔を失うことによるママ友関係の変化
   仔を失ったお母さんのようす
   タンザニア人の子育て

6章 保育環境
 1 保育園の場所
   お気に入りの仔育て場所
   人間を観察する野生動物
   採食・仔育て、どっちも大切
   野生動物と人間の近すぎる距離
 2 守りたい保育園の未来
   仔育て場所がなくなった
   隠しきれなかったケガ
   マサイキリンは絶滅危惧種
   野生動物保護の難しさ
   近くて遠い野生動物の楽園

7章 卒 園
 1 卒園生の未来
 2 私の強み
 3 Mama Twiga

Column 1 キリンはキリンだけど
Column 2 二つの世界をワープ

おわりに
ウェブ付録写真
参考文献
索 引

著者プロフィール

齋藤 美保  (サイトウ ミホ)  (著/文

2019年、京都大学大学院理学研究科博士課程修了(博士(理学))。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在は京都市動物園 生き物・学び・研究センターの研究員。
幼少期のケニア在住経験からアフリカ、そしてキリンに興味を持ち、野生動物研究を志す。2010年からタンザニアをフィールドに、マサイキリンの母仔関係を研究している。先輩に「何を考えてるのかわからないところがキリンに似ている」と言われたり、美容師さんに「あなた、ほんとに首長いわねー」と言われた経験がある。素直に喜んでいいのかはよくわからないが、夢にまで出てくるキリンに似ていると思うと若干嬉しい。
第11回京都大学優秀女性研究者奨励賞、第36回井上研究奨励賞を受賞。2020年10月より国際自然保護連合(IUCN)Giraffe & Okapi Specialist Groupのメンバー。

上記内容は本書刊行時のものです。