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出版者情報
森と人のアジア : 伝統と開発のはざまに生きる
発行:昭和堂
縦210mm
284, 3ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 1999年2月
- 登録日
- 2016年3月11日
- 最終更新日
- 2016年3月11日
紹介
現代文明の生んだ大都市社会の恩恵を享受する一方で、われわれは、ここ数十年のあいだに多くの価値あるモノを失ってきた。そして20世紀末になって、これらの失われたものの大事さを再認識する傾向に、世界はむかっている。まだ間にあう。なぜなら、このアジア地域には、森を中心とする生態文化複合系が厳然として生きているからである。そこには、日々生きること自体を大切にしている人びとの暮らしがある。この世界は、今、外からのさまざまな力によってゆれ動いている。しかし、根はしっかりとはり、木々は、毎年たくましく生きつづけ、花を咲かせ実をならせる。そんな世界をみつつ、未来を考えてみた。
目次
第1部 アジアの森空間(船づくりにみる森と海のかかわり
サラワク・イバンの森林利用-強い森とそこに生きる人びとの稲作
神の森のゆくえ-雲南の人と森)
第2部 日本の森となりわい(共生時代の山利用と山づくり-近世山林書の林業技術
口熊野の山と村びと
林業に生きる)
第3部 森をめぐる新しい世界(「森に生きるカレン」と伝統の創造
タイ森林の変遷-新たな視点から
森林社会への道)
上記内容は本書刊行時のものです。