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出版者情報
芸術の価値創造
京都の近代からひらける世界
- 初版年月日
- 2021年3月30日
- 書店発売日
- 2021年4月9日
- 登録日
- 2021年2月24日
- 最終更新日
- 2021年3月4日
紹介
江戸から明治へ。激しく社会的価値観が変わっていった日本近代。新たな時代の波の中で、京都ではさまざまな芸術的創造活動がおこなわれていた。その具体的な事例を考証し、その実際を浮き彫りにする。
目次
はじめに
第一部 創造の磁場としての京都
1 第一章 襖絵における抽象表現――西芳寺西来堂を中心に 山田由希代
2 土田麥僊 大道弘雄宛書簡――朝日新聞社と国画創作協会をめぐって 上田文
3 近代京都のロウケツ染―鶴巻鶴一の﨟纈の復活とその後の展開― 青木美保子
4 江戸後期から明治中期の縮緬と現代の縮緬――京都工芸繊維大学美術工芸資料館の古裂帖調査
上田香
5 京都高等工芸学が収蔵した画譜および図案集の履歴――産業界から教育機関へ 加茂瑞穂
6 京狩野研究と土居次義の眼――調査資料に残された研究の断片 多田羅多起子
第二部 伝承のなかの教育と技術
7 絵手本『画筌』に見る江戸狩野の教育法 寺本健三
8 名所案内記にみる狩野元信 島田有紀
9 実業教育としての図案 岡 達也
10 近代韓国デザインにみる日本図案教育の影響―留学生の活動を中心に 廬ユニア
11 「三川内焼」がたどった近現代―中里末太郎(陽山)の系譜を中心に― 川口佳子
コラム――京都における芳瀧 藤川純子
コラム――京都工芸繊維大学美術工芸資料館収蔵資料の再発見譚 和田積希
第三部 交流・衝突がひらくモノ(仮)
12 伝狩野元信筆「四季花木草花図下絵山水図押絵貼屏風」の復元考察 武瀟瀟
13 俵屋宗達筆・烏丸光廣賛「牛図」――宮廷貴族に広がる禅文化の中 奥井素子
14 花鳥図案と京都画壇―「我邦固有」の図案と花鳥画をめぐって 井戸美里
15 井戸茶碗発祥の地、熊川(ユンチョン)権相仁
16 富本憲吉と會津八一の交流――展覧会を開催して湯浅健次郎
17 お目出度きデザイン―引札 中野仁人
コラム――展示が継承する「情報」と「もの」與石まおり
第四部 展示の公共性
18 第一八章 博物館と社会―台湾における地域博物館の展開から考えること 黄貞燕
19 ミュージアムへの回帰―映画のなかのミュゼオロジー 三木順子
20 博物館施設と「公共性」大学附属博物館から考える平芳幸浩
コラム――ウィリー・フェルナンデスによるフィリビンセンター内装デザインに関する批評 ヴィンセ
ント・ルイ・タン(奈良葉子 訳)
コラム――テクノロジーの進化にともなう鑑賞方法の変化 神蔵理恵子
上記内容は本書刊行時のものです。