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家族農業は「合理的農業」の担い手たりうるか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年6月30日
- 書店発売日
- 2020年6月30日
- 登録日
- 2020年5月28日
- 最終更新日
- 2020年6月29日
紹介
家族労働が主な農作業を担う小規模農民経営は、マルクスのいう人間と自然との物質代謝に亀裂を生じさせない「合理的農業」の担い手になりうるのではないか、そのための農法転換が家族農業には可能でないかを論じた。
目次
はじめに
序 新自由主義グローバリズムの自然環境破壊
「農業の工業化」
Ⅰ 環境先進国ドイツの「気候変動対策」
ドイツでも大きな気象災害が多発
連邦政府の対策(1)「農業一括法案」
「昆虫保護行動計画」
連邦政府の対策(2)「農林業の気候変動対策」
〈10項目の対策〉
中小農民経営の利害を代表する農業団体AbLの意見
ユリア・クレックナー連邦農業相への要請
─【コラム】ドイツの小農民団体AbL(農民が主体の農業のための行動連盟)
外部コストを最小限にする─原因者に事後負担を負わせる
Ⅱ マルクスの「合理的農業」と現代の家族農業
マルクスが指摘した大規模な工業的農業による物質代謝の亀裂
エンゲルスが引き継いだ「小農民、あるいは結合された生産者たちの管理による合理的農業」論
カウツキーの「協同組合的あるいは自治体大経営」論
「社会主義国」における強制的農業集団化
現代の家族農業は「合理的農業」を担える
Ⅲ なぜ農民経営か
ミヒャエル・ベライテス「スイスモデルか、カザフスタンモデルか
─ザクセン州農村の発展をめざす農業政策についての「覚書─」
1 何が問題か
2 われわれはどこに立っているか─ザクセン州の農村の実態について
3 われわれはどこから来たのか─今日の諸問題の歴史的・政治的要因
4 われわれはどこに向かいたいのか(向かうべきか)─将来性のある農業の目標と優先すべきこと
5 どこに到着するか─エコロジー的農政にとっての挑戦とチャンス
6 論点と結論
Ⅳ 日本農業に求められるもの
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。