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限界ニュータウン 吉川 祐介(著) - 太郎次郎社エディタス
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限界ニュータウン (ゲンカイニュータウン) 荒廃する超郊外の分譲地 (コウハイスルチョウコウガイノブンジョウチ)

社会一般
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四六判
縦188mm 横128mm 厚さ17mm
重さ 285g
240ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-8118-0850-5   COPY
ISBN 13
9784811808505   COPY
ISBN 10h
4-8118-0850-9   COPY
ISBN 10
4811808509   COPY
出版者記号
8118   COPY
Cコード
C0052  
0:一般 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年10月5日
書店発売日
登録日
2022年4月23日
最終更新日
2023年2月13日
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書評掲載情報

2023-02-11 朝日新聞  朝刊
評者: 原武史(政治学者)
2023-01-08 読売新聞  朝刊
評者: 牧野邦昭(慶應義塾大学教授・経済学者)
2022-12-17 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
2022-10-15 毎日新聞  朝刊
評者: 松原隆一郎(放送大学教授・社会経済学)
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重版情報

5刷 出来予定日: 2023-08-10
4刷 出来予定日: 2022-12-16
3刷 出来予定日: 2022-11-16
2刷 出来予定日: 2022-10-20
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紹介

千葉県北東部には俗に「限界住宅地」「超郊外住宅地」、あるいは「限界ニュータウン」と呼ばれるような分譲地が数多く存在する。そのほとんどが1970年代半ばから80年代にかけて、投機目的で分譲されたミニ住宅地である。

首都近郊にありながら、交通利便性は悪く、生活インフラもあまり整っていない。
家屋よりも更地のほうが多く、住民の新陳代謝もあまり起こらない。
無住区画はどんどん荒れ地化していき、共同設備は劣化。住宅地は管理不全に陥っていく。

これは千葉県だけの問題なのか。
だれがこの状況を作っているのか──。

「限界ニュータウン」を訪ね歩きつづける著者が、
その誕生から現状をたどり、利活用と未来を考える。

目次

[プロローグ]超郊外の限界ニュータウン
不便でも安く住める地を求めて/現役の住宅地が朽ちている/探訪記への予想外の反響/現在進行形の都市問題のひとつとして

1章●限界ニュータウンとはなにか
◎空き地だらけの「ニュータウン」
売れたはずなのに空き地のまま/高度成長期の開発ブームのなかで/バブル景気でふたたび注目をあびる

◎荒れはてる共有地
陥没した道路、朽ちはてた公園/高齢化による限界と、賃貸化による低関心と/地域コミュニティの視点から

◎交通利便性ゼロの立地
自家用車以外、交通手段がない/「値段で勝負! 生活に必要な施設はありません」/場あたり的な開発の結果

◎売りたくても売れない更地
更地のほうが安いという逆転現象/マイカーは「一家に一台」時代の区画割り/昭和スタイルの造成が足かせに

[コラム]「限界ニュータウン」という呼称について
造語としての限界ニュータウン/イギリス発祥のニュータウン構想/「限界ニュータウン」と「限界分譲地」

◎ずさんな造成がもたらしたもの
「住まない宅地」の造成工事/深刻な地盤沈下や斜面の崩れ/売りっぱなしのビジネスモデル

◎悩ましい水道・ガス問題
上下水道の普及率の低さ/水道・ガスの共同設備が売りだった/土地代より高くつく設備維持費

◎放棄される分譲地
いつのまにか建築不可の土地に/放棄分譲地にゴミが集まる/行政も地域も、所有者さえも無関心

◎空き地に立つ謎の看板
遠方の業者による「売物件」看板/原野商法被害者にまじる限界分譲地所有者/売れない土地の高額査定にのせられて

◎賃貸化は活路となるか
賃貸経営に商機を見いだす投資家/住民の新陳代謝が進む要因のひとつに/未知の状況へ向かう限界ニュータウン

[コラム]地元の不動産会社社長に聞く
底値の更地も扱う業者として/売れる価格こそ適正価格/ここには、もうけ話などない

〈写真で見る限界ニュータウン〉

2章●限界ニュータウンで暮らす
◎現在の貸家に引っ越すまで
三軒目の限界分譲地暮らし/二十万円で土地を購入する/購入区画のそばに家を借りる/これまででもっとも自分にあう環境

◎限界分譲地での物件選び
中古住宅のスペックは似たり寄ったり/家屋の隣接度は要チェック/周辺環境こそ実地検分を

◎暮らしの利便性をめぐって
買い物と通信はなんとかなっている/自家用車なしではきびしい/病院と学校へのアクセスは悪い/それでもあう人はいる

◎住んでわかった特異な事情
腰をすえて整備に取り組むが⋯⋯/所有者が消滅している土地/荒れる隣地の草刈り問題/自治会とゴミ出し/側溝と排水がいかに重要か/僕が限界分譲地に暮らすわけ

◎共同インフラ問題を考える
福島県沖地震で、ある住宅団地に起こったこと/修繕の困難と、管理費徴収の困難と/別荘地にも共通する「お荷物」/悪条件込みでの新たな活用方法を

[コラム]ニュータウンで生まれ育つということ
語られてこなかった子ども世代の視点/「自分にはこれがふつうだった」/住民から見た空き地問題/若い世代の少なさが課題

3章●限界ニュータウンを活用する
◎親子二代にわたる活用リレー
七〇年代末、父親が茨城の分譲別荘を購入/こんどは千葉の分譲地をふたつも購入/地価暴落と、驚きの決断

◎定住者のいる限界別荘地
乱開発のすえの限界別荘地/別荘オーナーとなって改善に取り組む/人の手を入れつづけるということ/六十歳からの定住地として

◎限界ニュータウンで小屋暮らし
分譲地に小屋を建てる/模索してたどりついた暮らし方/持続可能な小屋暮らしを志向/北海道と千葉の二拠点生活をめざして

[あとがきにかえて]思いがけない暮らしの変化

参考資料

著者プロフィール

吉川 祐介  (ヨシカワ ユウスケ)  (

1981年、静岡市生まれ。ブロガー。千葉県横芝光町在住。2017年にブログ「URBANSPRAWL──限界ニュータウン探訪記」を開設。千葉県北東部の限界分譲地をたずね歩き、調査を重ねてブログに記事を執筆してきた。2022年よりYouTubeチャンネル「資産価値ZERO──限界ニュータウン探訪記」を開始し、ブログと並行して動画配信もおこなっている。「プレジデントオンライン」「楽待不動産投資新聞」にコラムを連載中。

ブログ「URBANSPRAWL──限界ニュータウン探訪記」
https://urbansprawl.net/
YouTube「資産価値ZERO──限界ニュータウン探訪記」
https://www.youtube.com/channel/UCan6lszm2IMyMpnSYinewTg

上記内容は本書刊行時のものです。