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「ホームレス」襲撃事件
“弱者いじめ”の連鎖を断つ
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 1997年10月
- 書店発売日
- 1997年10月15日
- 登録日
- 2019年1月7日
- 最終更新日
- 2019年1月7日
紹介
大阪・戎橋で起こった”ホームレス”襲撃事件。主犯とされた元いじめられっ子で障害をもつゼロは,なぜ”ホームレス”を嫌悪し,生命を奪ったのか? 弱者が弱者を襲ういじめの連鎖。それを断ち切り,いじめ社会をのりこえていく若者たちをルポする。
目次
プロローグ◎「ホームレス殺人」事件の審理開始/金髪ゼロの指名手配写真
i ……“事件”の原風景
被災地・神戸の金髪少年
道頓堀の“橋の子”たち
「人間」の街・釜ヶ崎
路上に生きた命
ii……“弱者いじめ”の連鎖
“いじめ連鎖”という地獄
奪われた自尊感情
拘置所から届いた手紙
いじめる側の真意
強者からの断罪
いのちへの手紙
エピローグ◎ゼロを支える友情/敵のなかに味方をつくる
前書きなど
上野千鶴子さん推薦
いじめ。セクハラ。幼児虐待。私たちの関心はどうしていつも被害者に向かうのだろう。ほんとうの「闇」は、加害者の方が抱えているというのに。
95年大阪道頓堀川「ホームレス」殺人事件を追って、「死んでしまった人」「殺してしまった奴」の双方に心を寄せながら、弱い者が弱い者を攻撃するやりきれなさを、北村さんは現場に身を投じて解きほぐそうとする。加害書の青年“ゼロ”の闇に届きたい、と願う彼女がたどりついたのは、人を選別する社会、自尊の感情を根こそぎ奪うこの社会の「闇」だ。青年“ゼロ”は、あなたの隣にもいる。「渾身の一冊」は誇大広告ではない。ルポライターにとって十年に一冊、書けるかどうかの作品。『少女宣言』の北村年子が、そのはりつめた感性で、少年・少女の生と切り結んだ比類のない記録。
関連リンク
セミナーのおしらせ ホームレス問題の授業づくり全国ネット主催
08年11月24日(月・休) 於 池袋
第1回ホームレス問題の授業づくりセミナー(pdf)
上記内容は本書刊行時のものです。