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学校を非学校化する
新しい学びの構図
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2023年5月20日
- 書店発売日
- 2023年5月31日
- 登録日
- 2023年5月25日
- 最終更新日
- 2023年5月25日
紹介
1.教師が教え、生徒は教えられる。
2.教師がすべてを知り、生徒は何も知らない。
3.教師が考え、生徒は考えられる対象である。
4.教師が語り、生徒は耳を傾ける。
この関係をかえること、それは一つの社会の文化を変革するということを意味する。
1994年刊のペーパーバック・オンデマンド版
目次
I 脱学校から非学校化へ
1 脱学校の思想
エヴァレット・ライマー『学校は死んだ』
イヴァン・イリイチ『学校化された社会』
ポール・グッドマン『不就学のすすめ』
ジョン・ホルト『教育に代わるもの』
2学校と学校文化を考える
学校文化を批判する三つの視点
学校の権威主義はまず正解信仰となって現れる
差をきそいつつ画一化する
与えられつづけて貧しくなる
II いま、なぜフレネか
1 フレネ教育から学ぶもの
教育現場から生みだされた教育学
子どもを中心に、教育の組み替えへ
“本から学ぶ”ではなく、生活から学ぶ
授業を超えて、子ども自身の活動へ
2 コミュニケーションの再構築
テキストをうみだすことで、自分の“世界”をつくる
教科書とその一斉授業に印刷機を対置する
活字を伝達のメディアから対話のメディアへ
生徒-教師の関係性の変革を-フレネとフレイレ
対話によって世界を読み、表現する
なぜ、「書く」ことを重んじるのか
表現することと、関係性をつくることとを組織する
3 「制度のペタゴジー」をめぐって
「制度のペタゴジー」とはなにか
フレネ教育からわかれて「制度のペタゴジー」をつくる
精神科病院のなかの自主管理がどう行われたのか
学級評議会は、集団の眼・集団の頭脳となる
「制度のペタゴジー」がめざす変革のトレーニングとは
III 世界を読み解くということ
1 見えないものを見る力
文章のなかに潜んでいる内容を読みとる
“社会を読む”とは見えない世界を見ること
社会を読解する力を育てる
探求するために、社会を解読し、知識を発見する
物を読む、風景を読む
教える者と教えられる者の共同作業を麻痺させる
死んだ知識の注入は、感覚や思考力を麻痺させる
2 他者とともに世界をつくる
遊びとしての文学は、“対話”をひらく
ことばで世界をつくるということ
対話的創造こそが求められている
【付記】討論
3 詩の授業とはなにか-授業・「春」を検討する
授業化へのゆたかな解釈を読みとっていない
アクロバットを演ずるつもりでマンガになった
子どもが詩を読む糸口が断ち切られる
子どもの読みの萌芽をつぶしてしまう
子どもの疑問のより方式のほうが重要なのか
ここにゲーム化の落とし穴がある
「春」の授業化への私なりの提案
4 技術の蓄積よりも趣味の変革を
なんのための「すぐれた技術」か
業務遂行の効率性のみを追求する
“法則”は内容ぬきのに手軽な便法にすぎない
どんな「明日の授業」を求めているのか
「専門家」以外の批判を封じ込める
技術の蓄積よりも趣味の変革を
IV なぜ、「現代」を問うのか
1 富裕化社会の危機から生まれる新しい問い
「豊かな社会」のなかで、子どもたちはどう育つか
大量生産と大量消費のシステムとは?
あの手この手の戦術で、消費を堀りおこす
危機から、新しい問いが生まれる
2 「廃棄物」の問題を授業化する視点
上水は下水になる
資源はかならずゴミになる
廃棄物処理の費用は、だれが負担するのか
リサイクルの文化をどう考える
3 歴史教育に求められているもの
行為によって知的思考が獲得される
歴史家の「仕事場の経験」を共有する
すべての人が歴史家になる
思考能力は対話と論争によって育つ
4 戦争のなかでも一人の人間としての行動が問われる
被害者の視座から加害者の視座へ
臭いものにフタをする日本人の「誇り」とはなにか
「悪いのは国家だ、天皇だ」という発想を超えて
どんな状況のなかでも、自分の行動をえらぶ自由と責任がある
ひとりの人間としての判断がせまられるとき
- 旧版ISBN
-
9784811806303
上記内容は本書刊行時のものです。