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台所の一〇〇年 : 生活学
巻次:第23冊
発行:ドメス出版
A5判
縦210mm
342ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 1999-11-10
- 登録日
- 2017年3月31日
- 最終更新日
- 2017年3月31日
紹介
いうまでもなく台所は、食物を調理する場であり、そのための装備でもある。囲炉裏・竈、水瓶、坐り流しの炊事場からダイニングキッチン、システムキッチンまでの変化、変遷とそれをめぐって生起する諸問題は、20世紀という激動の時代の日本および日本人の生活のありようをそのまま反映しているといってよいだろう。本書では台所と、それをめぐって生起する諸問題を、たんに家族内施設としての台所の変遷という側面だけからとらえるのではなく、近年急激に伸びてきた外食産業の発達、ソーシャライズドキッチンまでをも視野に入れて考察することによって、これからの台所のありよう、生活のありようを考える上での大きな問題を提起している。
目次
総論 台所学の方法-結果論ないし帰納法
民家・土間とダイドコ-明治20(1887)年の養蚕農家を中心に
変容しない台所と変容した台所
都市・木造住宅と台所-昭和11(1936)年の文化住宅から
郊外・鉄骨共同住宅と台所-平成5(1993)年建設の民間賃貸共同住宅から
生活改善同盟会を解読する
明治・大正・昭和初期に求められた台所-台所設計競技会入選案を通して
戦前期におけるキッチンセットの成立と展開-鈴木式高等炊事台を中心として
ダイニングキッチン(DK)誕生前史-わが国戦前期の住宅にみられる台所と食事の場の一体化の過程に関する一考察
食べる営みのシステムの崩壊するとき-戦中戦後の台所:ネガ画像〔ほか〕
上記内容は本書刊行時のものです。