版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ハイニヘン「新しい通奏低音奏法(1711年)」 ヨハン・ダーヴィト・ハイニヘン(著) - 道和書院
.
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

品切れ・重版未定

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

ハイニヘン「新しい通奏低音奏法(1711年)」 (ハイニヘン アタラシイ ツウソウテイオン ソウホウ センナナヒャクジュウイチ ネン) 全訳と解説 (ゼンヤク ト カイセツ)

芸術
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:道和書院
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ17mm
324ページ
並製
価格 4,000円+税
ISBN
978-4-8105-3006-3   COPY
ISBN 13
9784810530063   COPY
ISBN 10h
4-8105-3006-X   COPY
ISBN 10
481053006X   COPY
出版者記号
8105   COPY
Cコード
C3073  
3:専門 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
品切れ・重版未定
書店発売日
登録日
2020年2月12日
最終更新日
2023年12月7日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

音楽史の基礎文献!
J.S.バッハと同時代のハイニヘンの実践的教本,待望の完訳!

ヨハン・ダーヴィト・ハイニヘンは1683年生まれ。J.S.バッハの2歳年上で,バッハがケーテンの宮廷楽長に就任した同じ年に,ザクセン選帝侯下のドレスデンの宮廷楽長となった人物である。J.G.ヴァルターは『音楽事典』でバッハよりも多くの紙幅を割いてハイニヘンを紹介し,音楽史家C.バーニーは「ドイツのラモー」とハイニヘンを称えている。

ライプツィヒの聖トーマス学校でヨハン・クーナウらに教えを受け,ライプツィヒ大学法学部に進学後も,テレマン創立のコレギウム・ムジクムや,ライプツィヒの新しいオペラ劇場で,チェンバロ奏者として活躍。
大学卒業後は弁護士として働いていたが,1709年,ザクセン・ツァイツのナウムブルクの宮廷楽長となったのを機に,音楽の道へ。オペラ,宗教曲,世俗カンタータ,協奏曲など,旺盛な作曲を展開し,イタリアでも数年にわたりオペラ上演などの活動をおこなった。

弱冠28歳で,本書『新しい通奏低音奏法』をハンブルクで出版。書名に「愛好家が独学でも通奏低音を習得できるように」とうたい,多数の譜例を掲載して,徹底的に実践的にまとめられた教本である。この時代の即興や作曲に関する考え方,劇場様式(レチタティーヴォ)の奏法,修辞学と関連したインヴェンツィオ(主題)の創作,アフェクト(情念)の表現についても説明されており,バロック音楽を理解するための最高の概説書ともなっている。

本訳書の特徴はもう一つ。ハイニヘンは46歳で若くして亡くなったが,その直前,900頁を超える大著『作曲における通奏低音』(1728年)を出版している。その内容は前著の増補改訂版と言えるため,本書では「解説」で,2冊の間でどのような相違があるのか,ハイニヘンの音楽観の変化など,そのエッセンスを詳しく紹介している。この1冊で,ハイニヘンの著書2冊についての概要をつかめるようになっている。

50頁を超える「解説」はほかに,ハイニヘンの人物像と作品の概要,同時代の評価,音楽論の特徴などを詳述している。

付録には,ハイニヘンが2冊の著書で紹介したチェザリーニとアレッサンドロ・スカルラッティのカンタータ全曲を,ハイニヘンの指示に基づいて現代のチェンバロ奏者がリアリゼーションした例を掲載。ハイニヘンの教えを音楽で実地に確認できる。

目次

はじめに(久保田慶一)
参考図版/ハイニヘン関連地図

ハイニヘン『新しい通奏低音奏法(1711年)』全訳

序文

第1部 通奏低音の基本原理

第1章 三和音の配置と進行
第2章 数字と各種和音
第3章 短い音符の扱い方
第4章 すべての調における三和音、数字、短い音符の扱い方
第5章 初心者のための通奏低音の装飾法

第2部 通奏低音の完全な学識

第6章 数字なし低音、特に劇場音楽での実践
第7章 レチタティーヴォ様式の伴奏
第8章 実際のカンタータ楽曲における規則の活用
第9章 「音楽環」
第10章 通奏低音の効果的な練習法

付録 ハインヘンによる注釈/リアリゼーションの例/歌詞対訳
チェザリーニ《私のいとしい美しいクローリ》
A.スカルラッティ《さあ行って,私をもっと苦しめておくれ》

解説(久保田慶一)
1.ハイニヘンの生涯
2.同時代の評価
3.1711年版と1728年の題名について
4. 1711年版と1728年版の形式的な比較
5.通奏低音で使用される音程と和音
6.不協和音の扱い方について
7.パルティメントとオクターヴ規則
8.「一般規則」と「特別規則」
9.ハイニヘンのオクターヴ規則
10. 通奏低音と作曲
11.「音楽環」
12.劇場様式における通奏低音

上記内容は本書刊行時のものです。