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地域生活からみたスポーツの可能性 後藤 貴浩(著) - 道和書院
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地域生活からみたスポーツの可能性

発行:道和書院
四六判
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8105-2129-0
Cコード
C3075
専門 単行本 体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年9月
書店発売日
登録日
2014年9月7日
最終更新日
2014年9月10日
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紹介

私たちは地域における人びとの生活とスポーツとの関係やその社会的意味について、十分に理
解してきたのであろうか。スポーツの拡大・拡散という側面に重心を置いてきた地域スポーツ
振興政策・研究の裏側で、地域の人びとの生活とスポーツの関係はどのように変化し、変化し
なかったのか。より実態に即した形で考察する。

目次

序章 なぜ、いま、〝生活とスポーツ〟なのか
 1 はじめに
 2 生活に着目するということ
 3 生活を分析するということ
 4 生活構造分析から生活論へ、量的調査からモノグラフ法へ

第1章 農山村の生活構造とスポーツ
     ― 熊本県阿蘇郡小国町を事例に―
 1 事例地の概要
 2 生活構造分析の手続き
 3 小国町における生活構造の変容過程
 4 小国町住民の生活構造とスポーツ実践の関係
 5 農山村生活者の生活構造とスポーツ

第2章 ライフコースとスポーツ
     ―熊本県阿蘇郡小国町・上益城郡御船町を事例に―
 1 生活構造分析への動的視点の導入
 2 調査の方法
 3 戦後の体育・スポーツと国民生活の動向
 4 コーホート別スポーツ実践の特徴
 5 生活歴の概要
 6 ライフコースとスポーツ

第3章 障害者の生活構造とスポーツ
     ―熊本県A町を事例に―
 1 本章のねらい
 2 分析の手続きと調査の方法
 3 A町と障害者の概要
 4 障害者の生活構造とスポーツの関係
 5 障害者とスポーツの出会いと実践~ライフヒストリー分析を通して~

第4章 混住化地域の生活構造とスポーツ
     ―熊本県菊池郡大津町を事例に―
 1 事例地について
 2 混住化社会の分析と調査の方法
 3 大津町住民の生活構造
 4 各地区の生活構造の変容過程
 5 各地区のスポーツ実践の様相
 6 混住化地域における生活構造の変容とスポーツの関係

第5章 地域組織活動とスポーツ
     ―熊本県阿蘇郡小国町を事例に―
 1 本章のねらいと方法
 2 小国町の生活組織と地域組織活動
 3 小国町における伝統的体育行事
 4 日常的な関係性を継承するスポーツ

第6章 農山村における地域スポーツ組織の社会的意味
     ―大分県日田市中津江村を事例に―
 1 本章のねらい
 2 中津江村の地域社会構造と生活
 3 地域組織活動における青年たちの関係性
 4 農山村社会における地域スポーツ組織の社会的意味

第7章 少年サッカークラブの変遷過程と指導者の生活
     ―熊本県熊本市を事例に―
 1 本章のねらい
 2 調査の方法と対象
 3 熊本市における少年サッカークラブの状況
 4 熊本市における少年サッカークラブの変遷過程
 5 少年サッカー指導者の生活歴
 6 指導者の生活から捉える少年サッカークラブ

終 章 
 1 地域の生活とスポーツの可能性
 2 これからの地域スポーツ研究と本書の課題

前書きなど

 筆者は、地域スポーツの研究に取り組み始めて約20年間、さまざまな地域の暮らしとスポーツの現場を見続けてきた。そこでは、多様な生活の営みとそれに規定されるスポーツのあり様と同時に、地域の人びとのスポーツに関わる主体的な取り組みを目の当たりにしてきた。そのたびに、これまでのスポーツの有用性を前提とした振興論的な地域スポーツ研究に対して、少なからず違和感を覚えていた。研究者をはじめ、行政担当者、スポーツ推進委員、総合型の関係者などの地域スポーツに関わる多くの人たちが、生活やスポーツの多様性や矛盾に気づきながらもそれを声にすることは少ないように思う。それはスポーツの持つ象徴的な力の前では仕方のないことかもしれない。しかし、このような地域スポーツ研究で熱心に語られる言説と現実の乖離に対する筆者自身の「実践感覚」こそが、この本を手掛ける動因となっているということをまずは述べておきたい。

著者プロフィール

後藤 貴浩  (ゴトウ タカヒロ)  (

熊本大学教育学部准教授。スポーツ社会学、地域社会学専攻、公共政策学博士。

上記内容は本書刊行時のものです。