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地域生活からみたスポーツの可能性 後藤 貴浩(著) - 道和書院
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地域生活からみたスポーツの可能性 (チイキセイカツカラミタスポーツノカノウセイ)

スポーツ・健康
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発行:道和書院
4-6
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8105-2129-0   COPY
ISBN 13
9784810521290   COPY
ISBN 10h
4-8105-2129-X   COPY
ISBN 10
481052129X   COPY
出版者記号
8105   COPY
Cコード
C3075  
3:専門 0:単行本 75:体育・スポーツ
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年9月
書店発売日
登録日
2014年9月7日
最終更新日
2023年5月18日
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重版情報

2刷 出来予定日: 2021-06-25
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紹介

「スポーツの推進・振興」だけで、
地域スポーツを語ることができるのか?

現代のスポーツは、経済・企業原理が優先する社会と歩調を合わせて拡大・発展し、今なおその道をさらに拍車をかけて進もうとしている。
地域スポーツも、スポーツの有用性を前提とした推進・振興といった観点で語られてきた。
しかし、それに違和感を感じる人々も増えている。

地域スポーツ研究に今、求められているのは、「スポーツの限りない成長・拡大を目指すために、地域がどのように貢献するか」ではない。
地域社会の日常生活、そして、スポーツ以外のさまざまな領域と、スポーツがどのように密接な関係を築き、人々の暮らしを豊かにしていくのか。
それを改めて模索することではないだろうか?

著者は、サッカー選手・指導者であり、スポーツ社会学の研究者。
地域社会学・コミュニティ論の視点から、スポーツと地域社会の関係がどのように変化し、また変化していないのかを、地元である熊本県、大分県の各町村のフィールドワークで探っていく。

莫大な放映権料や協賛金が飛び交うスポーツと、近くの公園で目にするウォーキングとをひとくくりにして議論をしても意味をなさない。

スポーツを実践する人たちの置かれた社会状況と、そこで繰り広げられる生活。
それに即した探究で初めて、
スポーツの真の社会的な意味が見えてくる。

目次

序章 なぜ、いま、〝生活とスポーツ〟なのか

第1章 農山村の生活構造とスポーツ ― 熊本県阿蘇郡小国町

第2章 ライフコースとスポーツ ― 熊本県阿蘇郡小国町・上益城郡御船町

第3章 障害者の生活構造とスポーツ ―熊本県A町

第4章 混住化地域の生活構造とスポーツ ―熊本県菊池郡大津町
 
第5章 地域組織活動とスポーツ ― 熊本県阿蘇郡小国町
 
第6章 農山村における地域スポーツ組織の社会的意味 ― 大分県日田市中津江村
 
第7章 少年サッカークラブの変遷過程と指導者の生活 ― 熊本県熊本市
 
終 章 

前書きなど

 筆者は、地域スポーツの研究に取り組み始めて約20年間、さまざまな地域の暮らしとスポーツの現場を見続けてきた。そこでは、多様な生活の営みとそれに規定されるスポーツのあり様と同時に、地域の人びとのスポーツに関わる主体的な取り組みを目の当たりにしてきた。そのたびに、これまでのスポーツの有用性を前提とした振興論的な地域スポーツ研究に対して、少なからず違和感を覚えていた。研究者をはじめ、行政担当者、スポーツ推進委員、総合型の関係者などの地域スポーツに関わる多くの人たちが、生活やスポーツの多様性や矛盾に気づきながらもそれを声にすることは少ないように思う。それはスポーツの持つ象徴的な力の前では仕方のないことかもしれない。しかし、このような地域スポーツ研究で熱心に語られる言説と現実の乖離に対する筆者自身の「実践感覚」こそが、この本を手掛ける動因となっているということをまずは述べておきたい。

著者プロフィール

後藤 貴浩  (ゴトウ タカヒロ)  (

国士舘大学文学部教授。
熊本県熊本市出身、博士(公共政策学)、専門領域「スポーツ社会学」「地域社会学」。
著書『サッカーピラミッドの底辺から--少年サッカークラブのリアル』道和書院
共著『サッカーのある風景--場と開発、人と移動の社会学』晃洋書房
共著『白いスタジアムと「生活の論理」--スポーツ化する社会への警鐘』東北大学出版会

上記内容は本書刊行時のものです。