構造有機化学 中筋 一弘(編集) - 東京化学同人 【利用不可】
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出版者情報
構造有機化学
基礎から物性へのアプローチまで
- 書店発売日
- 2020年1月10日
- 登録日
- 2019年10月11日
- 最終更新日
- 2019年12月27日
紹介
機能分子設計に必要となる分子の構造や物性に関する有機化学の基礎を学ぶ教科書．化学系の学部学生、大学院生、研究者が、分子構造を学ぶことにより、分子のさまざまな物性が特異な構造から引き出されていることを理解できるように構成されている．第一線で活躍中の各分野の研究者が、基礎から応用までわかりやすく執筆し、理解度や興味に応じてどの章から読み始めても無理なく学習できるように配慮されている．機能性有機材料の研究に取組もうとしている研究者が、独自のアイデアで研究を進める際の参考書としても有用である．
目次
1．化学結合
（化学結合論／化学結合の量子力学的取扱い／π共役／特殊な共役／分子間相互作用）コラム Hückel分子軌道法の活用
2．ひずみと安定性
（分子のひずみ／ひずみの評価／炭素単結合のひずみ／炭素多重結合のひずみ／芳香環のひずみ／異常な結合距離をもつ分子）
3．立体化学
（立体化学の基本事項／さまざまな立体異性体／アルケンの立体化学／配座異性体／エナンチオマーの化学）
4．芳香族性
（ベンゼンと芳香族化学の歴史的経緯／芳香族性発現の機構： Hückel分子軌道法を用いた理解／芳香族性とその指標／芳香族性の実験的評価の具体例／特殊な芳香族性）
5．イオン種と酸・塩基
（カルボカチオン／カルボアニオン／酸と塩基）
6．典型元素化合物
（典型元素の定義／典型元素化合物の特徴／典型元素低配位化合物／典型元素高配位化合物／理論計算化学と典型元素化学）
7．有機導電体
（有機物の電気伝導性／キャリヤーの生成／有機固体中のキャリヤー移動度／有機導電体：分子性金属／有機半導体と有機半導体素子）コラム 電気化学的手法による有機化合物の評価
8．有機ラジカルと分子磁性体
（モノラジカル／ジラジカル／カルベン／分子磁性体）
9．有機化合物の光励起状態
（光励起状態の生成と失活／光の吸収と発光／光励起状態からの二分子過程／励起状態化学種の応用）
10．ホスト-ゲスト錯形成と超分子化
（分子間相互作用とクラスレート錯体／溶液中での会合と会合体の機能／空孔型ホストの特徴的挙動／インターロック型超分子／分子機械）
11. 外部刺激によるクロミズム応答挙動
（光・熱応答系／電気化学応答系）
12．一分子計測
（電流による一分子の観察／一分子接合の電気伝導度／一分子電気伝導度計測の基本的性質／分子長とπ共役の広がり／電極に接合されている分子数／一分子接合の構造と分子種／一分子接合における分子-電極間の結合／一分子接合の熱起電力と温度）コラム ナノギャップ電極の作製法
上記内容は本書刊行時のものです。
