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虐待・親にもケアを 森田 ゆり(著/文 | 編集) - 築地書館
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虐待・親にもケアを 生きる力をとりもどすMY TREEプログラム

発行:築地書館
A5判
256ページ
定価 2,400円+税
ISBN
9784806715627
Cコード
C0030
一般 単行本 社会科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年4月6日
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紹介

子ども虐待問題の解決に不可欠な親の回復。
「MY TREEプログラム」は過去17年間の実践を通して各地の児童相談所などですでに1048名以上の回復者を出し、大きな成果を挙げてきた。
日本で開発された、マインドフルネスを使う、効果の高いプログラムとして注目されるその内容を、開発者自らが思想と技法からファシリテーター人財育成まで詳細に語る。
ひとり悩み苦しんできた親たちが、生きる力をとりもどした自分を語る言葉と絵が感動を呼ぶ。

――子ども虐待とはこれまで人として尊重されなかった痛みや悲しみを怒りの形で子どもに爆発させている行動です。MY TREEはその感情、身体、理性、魂のすべてに働きかけるプログラムです。木や太陽や風や雲からも生命力の源をもらうという人間本来のごく自然な感覚を取り戻します。さらに自分の苦しみに涙してくれる仲間がいるという、人とつながれることの喜びは、本来誰でもが内に持つ健康に生きる力を輝かせるのです――(本書より抜粋)

目次

はじめに

第1章 3人のキーパーソンに聴く〔聴き手 森田ゆり〕
平成28年の法改正で子どもが権利の主体であることが明確に
山本麻里(厚生労働省 子ども家庭局審議官)
被虐待児の人権を守る司法の役割とは?
吉田恒雄(法律学者 駿河台大学教授)
孤立が一番危険です。少しずつ人の力を借りて
小西聖子(精神科医 武蔵野大学心理臨床センター長)

第2章 MY TREEペアレンツ・プログラムのあらまし
その言葉に惹かれて――親たちへの案内
セッション・プラン――いのちの力をとりもどす
プログラムの構成――瞑想ワーク・学び・語り
目的と対象者――セルフケアと問題解決で虐待的言動を終止する
虐待に至った親たちの苦悩を受け止める
虐待の世代間連鎖はほんとう?――連鎖の神話に苦しむ親たち
 
第3章 MY TREEのフレームワークという思想
「虐待」とは力の濫用という意味
「人権=生きる力」がプログラムの土台
公衆衛生の視点
子ども観か子ども像か――あるがままに子どもを観る
発達障がいではなく脳神経多様性
エンパワメントは援助の具体的スキル
生きる力のみなもと
外的抑圧と内的抑圧
レジリアンス――受けてきた抑圧が大きいほど跳ね返す力は強い

第4章 瞑想と学びと語りの方法
シンボルとたとえ話
方法の全体像――1本の木
5つの根(エンパワメント・ホーリスティック〔全体性〕・コミュニティー・ジェンダーの視点・多様性〔ダイバーシティ〕)
ソマティック(身体から)・アプローチ――瞑想ワーク
木の絵を描く
7つ道具(ツール)
8つのストレス要因・私の木の観察・ぬいぐるみとタイマー・5つの約束・怒りの仮面・死の危険・2冊のテキスト
「体罰は時には必要」から「体罰の必要な時はない」へ
体罰の6つの問題
愛着再形成のために誰でもができること
語りのパワー
グループ・エンパワメント
「ちかいの言葉」が効果を発揮するとき
家族えん会議――修復的司法、ファミリー・グループ・カンファレンスの方法
ビルディング・ブロックス――構造的心理教育とナラティブ・トーク

第5章 プログラムを修了した親たちからのメッセージ
まだ、出会っていない人へ たま
内なる変化――過去が過去になる ひろりん
母への怒りを少しずつ手放せるようになった T
誇りみたいなやりとげた何かが自分にある マカロン
比べて育てることがどんなに子どもを傷つけていたか M
私は私を取り戻した T
県、市の関係機関との協力が実ったケース 日光市のA・B
MY TREEと私 霜月

第6章 親たちと向き合ってきた実践者からのメッセージ
――実践者の多様性がMY TREEのストレンス(strength)

一人の少年との出会いから始まった 中川和子(フェミニストカウンセラー)
MY TREEを抱える環境と対話 伊藤悠子(看護師 大阪府・大阪市共同実行官民協働事業受託MY TREE実践者)
MYTREEに思いを寄せて 白山真知子(臨床心理士 元摂津市こども育成課参事兼家庭児童相談室長)
MY TREEにたどりついて 井上佳代(加東市家庭児童相談室)
わたしとMY TREE 畠山憲夫(自立支援ホーム施設長)
「ゆずりは」における実践から 広瀬朋美(アフターケア相談所スタッフ)

第7章 実践者の人財育成
養成講座とスーパービジョン
簡潔で的確なコメント力の高度なスキル
気づきとは何か――自分がヒーローの物語を生きるために
共感力とは「味方になる」こと
受容と変容の弁証法――中道
DBT(弁証法的行動療法)から学んだ臨床のガイド
チェーンアナリシス(連鎖分析)
MY TREEの10の前提

第8章 効果調査
MY TREEペアレンツ・プログラムの量的意識調査から見た効果測定 八重樫牧子(福山市立大学名誉教授)
MY TREEペアレンツ・プログラムの第三者評価 中川和子(MY TREE事務局長)
児童相談所の立場から 三木 馨(奈良県高田こども家庭相談センター)

あとがき
参考文献
〈付録〉
1 新聞記事抜粋
2 MY TREEプログラム研究論文掲載雑誌リスト
3 MY TREE出版物について
4 瞑想(扁頭体トレーニング)35日間ワークシート

著者プロフィール

森田 ゆり  (モリタ ユリ)  (著/文 | 編集

米国と日本で、ダイバーシティ人権啓発、子ども・女性への虐待防止専門職の養成に35年携わる。その間、7年間はカリフォルニア大学で多様性、人種差別、性差別など、人権問題の研修プログラムの開発と大学教職員への研修指導に当たる。
その後日本でエンパワメント・センターを設立し、多様性、性暴力、虐待、DV、ヨガと瞑想などをテーマに全国で研修・講演活動をしている。参加型研修プログラムの開発、及びそのファシリテーター人材養成のパイオニア。アロハ・キッズ・ヨガ 主宰。元立命館大学客員教授。
第57回保健文化賞、産経児童文化賞、朝日ジャーナル・ノンフィクション大賞、アメリカン・ヨガ・アライアンス賞などを受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。