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論点別 意匠裁判例事典
迅速な調査と活用のために
- 書店発売日
- 2020年3月2日
- 登録日
- 2020年2月8日
- 最終更新日
- 2020年2月8日
紹介
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令和2年4月1日施行・新法対応! 見やすい2色刷り!
依頼者に有利な裁判例を迅速に導き、裁判所の判断を事前に予測する!
論点ごとに出願人(意匠権者)に有利な事例と不利な事例を表示した画期的な一冊
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意匠法の体系的な教科書は優れたものが存在し、重要な裁判例は解説されていますが、網羅的に意匠裁判例を集積した書籍は多くありません。初学者にとっては、教科書に従って意匠法を体系的に勉強し、重要裁判例を確認することが重要ですが、実務家としては、具体的に問題となっている事例について、裁判所がどのように判断するか見通しを立てることが求められます。
更に言えば、必ずしもすべての裁判例が整合する訳ではないと思われるため、当該具体的事例について、依頼者に有利な裁判例を見出すことが求められています。この点、意匠実務のキャリアを永く積まれている先生方は、多くの裁判例を熟知しておられ、少なくとも「この論点について、このような裁判例があったはずだ。」というイメージを有していることから、適切な裁判例(有利な裁判例)を迅速かつ適切に見出します。
しかしながら、若手の意匠実務家は、自らが意匠実務を開始する以前の裁判例も含めて検討する必要があるため、迅速性・正確性の観点から不利であることは否めません。そこで、過去の意匠裁判例を集積し、論点毎に分類したデータベースを作成し、これを実務家の方々に広く利用していただくことにより日本の意匠業界に貢献できると考え、“意匠裁判例事典”と銘打って出版することに想到しました。
本書は、意匠権侵害訴訟及び審決取消訴訟の裁判例を集積し、論点ごとに出願人(意匠権者)に有利な事例と不利な事例を集積しており、正に“事典”として意匠実務に供するものであります。
また、意匠実務を開始された若手弁理士、会社知財部の方々にとっては、意匠裁判例の学習として活用いただけます。どのような論点が存在し、どのような裁判例が存在するかをイメージできるため、実際に具体的事案を検討する際に、迅速に関連裁判例を見出すことができるでしょう。
実務家から初学者まで座右の書として備えておきたい一冊です。
目次
1.概論
2.意匠の類否、創作容易性
2-1.物品の類似(by「取引者・需要者」)
2-2.意匠の類似(by「取引者・需要者」)
1 新規性(意匠法3条1項3号)
2 侵害論(意匠法24条)
2-3.創作容易性(by「当業者」)
3.意匠権の行使(「利用」関係、その他)
4.関連意匠
5.部分意匠
6.画像の意匠
7.建築物の意匠(令和元年改正法)
8.内装の意匠(令和元年改正法)
9.分割出願
10.変更出願(特許⇒意匠)
11.意匠権と特許権による二重の保護
12.意匠権と商標権による二重の保護
13.新規性喪失の例外
14.先使用権
15.諸外国の意匠実務、条約
16.その他
<付録>裁判例に見る「美感」の言い回し
索 引
上記内容は本書刊行時のものです。