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出版者情報
ゲーム依存からわが子を守る本
- 初版年月日
- 2019年11月30日
- 書店発売日
- 2019年11月14日
- 登録日
- 2019年10月15日
- 最終更新日
- 2019年11月16日
紹介
やめられないのは、心の弱さやだらしなさのせいではない。ネットゲームは苦しみを解消し、生きていくための「心の杖」であり、取り上げてしまうのは逆効果! 依存の裏にある子どものSOSに気づいて、親子で抜け出す解決法
目次
はじめに
Part1 家庭環境が子どもを依存に向かわせる!
自分の意志ではやめられないネットゲーム依存のサイクル
依存状態のチェック
スマホ、パソコンを放さない……。うちの子、ゲーム依存症?
子どもがとり組む
ネットゲームだけに夢中になりすぎてない?
ネットゲーム依存の要因
ダメ人間だから、依存するわけではない。孤立感、不安、自己否定感などが影響
ネットゲーム依存の背景
いじめや叱責によりつまずき、ひきこもり、ゲームにハマる
ネットゲーム依存のサイクル
日常のつらさをとり除く手段。くり返すほど満足できなくなる
依存症とは
ネットゲーム、酒、薬物……。苦痛をやわらげる効果がある
ネットゲーム依存とは
思春期の葛藤も影響。子どもだからハマりやすい
ネットゲーム依存が生まれる家庭
父親不在、母親過干渉。家庭に居場所がないと感じている
心的苦痛と自己治療
ゲームは苦痛に耐える心の杖。とり上げると依存はひどくなる
新しい診断名「ゲーム症」。研究、治療の対象に
Part2 誰にも助けを求められない!
依存を招く心のSOSに目を向ける
ネットゲームのタイプと心的苦痛
ネットゲームのタイプから、子どもの苦痛の仮設を立てる
心的苦痛の原因1
家庭や学校に、苦痛を与える原因がないか見直す
心的苦痛の原因2
対人関係が苦手、感覚過敏……。発達障害が影響している
心的苦痛の原因3
「よかれと思って」していることが依存を招いてしまう
障害の連鎖1
「孤立」と「懲罰」で依存が悪化。相談できる場が必要
障害の連鎖2
依存で体に影響が出ることも。それでもゲームはとり上げないで
発達障害との関係
依存の背景に発達障害の傾向。知的ゆえにネットに向かう
親の理解と態度1
センセーショナルな報道に注意。依存の奥底の声に耳を傾ける
親の理解と態度2
親がやれることは、本人の置かれている環境の改善
孤立の回避1
子どもだけでなく親も孤立。相談先とつながることが大事
孤立の回避2
対立ではなく応援&寄り添い。まず精神保健福祉センターへ
※おもなネットゲーム依存の相談先
暴力の危険には
暴力に訴えたら、すぐ110番。警察の生活安全課を頼る
子どもがとり組む
ゲームをしている自分について考えよう
現実世界での味方を見つけよう
Part3 ネットゲームを無理やりとり上げてはダメ
楽しみを増やし、日常に居場所をとり戻す
依存先の分散1
無理にゲームはやめさせず、それ以外の「依存先」も見つける
依存先の分散2
バイトや刺激的なスポーツ、犬の散歩も効果がある
適切なゲーム断ち環境
子ども自ら「制限したい」と言ったら、時間の目安を提案する
依存への認識
ゲーム依存、不登校、退学……。負け組という認識を改める
依存先の検索
あえてネットを使って親も趣味探しを手伝う
日常生活の注意
発達障害の特性を理解し、子どもが安心できる場所をつくる
効果的な言葉
子どもには「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」と言う
Part4 まず親が変わること!
子どもを依存から助けるための親の接し方レッスン
基本的な考え方
すべての会話をプラスイメージの言葉に変える
Lesson1 状況把握
ゲームを始める状況を把握し、親の対応を修正していく
Lesson2 暴力回避
キレるサインを見極め、安全な対応をとる
Lesson3 攻撃回避
主語を自分にし、気持ちを伝え、思いやりを示す
Lesson4 感謝と称賛
ささいなやりとりでも、ありがとうと伝え、評価する
Lesson5 おせっかい行動禁止
「よかれと思って」やってきたことをやめてみる
Lesson6 自分への報酬
親自身のがんばりを認め、自分の生活を豊かにする
Lesson7 治療への誘導
子どもに変化が見られたら、ゲームから離れる手伝いをする
専門医療機関・家族教室
専門家の助言を受け、依存症の家族トレーニングを行う
おわりに
上記内容は本書刊行時のものです。