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出版者情報
ここがわからん浄土真宗
―あらゆる疑問に答え、誤解をとく―
- 初版年月日
- 2019年5月10日
- 書店発売日
- 2019年5月11日
- 登録日
- 2019年4月20日
- 最終更新日
- 2019年4月20日
紹介
本書は、日本仏教でいちばん信者数の多い宗派「浄土真宗」にまつわる、さまざまな疑問に答え、さらに、誤解されている事柄を正そうとするものです。
真宗信徒はもちろん、そうでない人にもぜひ読んでほしい、充実の一冊です!
目次
第一章 知っておきたい浄土真宗の基礎
◇浄土真宗とは何か
宗祖・親鸞の生涯/浄土真宗の歴史/浄土真宗の聖典
◇浄土真宗の教えとは
浄土真宗の利益/親鸞の名言/蓮如の名言
◇浄土真宗の仏事としきたり
葬儀・お墓・仏壇/お勤め(「正信偈」)/報恩講や年中行事
◇浄土真宗の分派とゆかりの地
真宗十派/二十四輩/真宗ではないがゆかりの深い寺
◇浄土真宗が自慢できること
凡夫のための仏教/迷信を拒否する/機の深信/近代の仏教思想家を多く輩出/僧侶も門徒もみんな一緒にお勤めする)
第二章 浄土真宗への「疑問」に答える
◇親鸞・真宗の歴史についての疑問に答える
親鸞はどんな家系に生まれたのか?/なぜ親鸞は比叡山にのぼったのか?/親鸞は幾たび結婚したのか?/なぜ親鸞は流罪になったのか?/なぜ親鸞は関東に行ったのか?/なぜ二十四輩なのか?/なぜ親鸞は息子善鸞を義絶したのか?/晩年、弟子から金銭を送ってもらっていたのはなぜ?/親鸞と曹洞宗開祖・道元は出会っていたのか?/なぜ浄土真宗は天皇家と結びついた?/被差別部落に浄土真宗の寺院が多いのはなぜか?
◇教えについての疑問に答える
浄土宗との教えの違いは?/真宗十派の違いは?/東西本願寺の宗風の違いは?/阿弥陀如来に救われるとは、どういうことか?/阿弥陀如来はどこにいるのか?/念仏を称えるだけでいいのか?/浄土真宗はなぜ祈祷を否定するのか?/なぜ『般若心経』を唱えないのか?/「正信偈」をなぜよく読むのか?/親鸞はなぜ『教行信証』を書いたのか?
◇葬儀・法事・信仰生活などの疑問に答える
浄土真宗の葬儀の意味は?/浄土真宗はなぜ先祖供養をしないのか?/焼香作法にさまざまあるが、どれが正しいのか?/葬儀で清めの塩を使わないのはなぜか?/日の吉凶・墓相・占いにとらわれないのはなぜか?/香典の表書きは何と書くべきか?/葬儀や弔電で使ってはいけない言葉はあるのか?/浄土真宗のお墓についてのタブーはあるのか?/位牌を用いないのはなぜか?/神棚を置かないのはなぜか?/浄土真宗の仏壇の特徴は?/仏壇に故人の写真を飾ってはいけないのはなぜか?/浄土真宗の僧侶は有髪が普通だが、剃ってもいいのか?/浄土真宗の寺院建築の特徴は?/真宗各派の最大の行事は何か?/御同朋・御同行とは?
第三章 浄土真宗への「誤解」をとく
◇親鸞・真宗の歴史についての誤解をとく
親鸞は結婚したので仏教僧ではない/親鸞の伝記については、真宗各派は同じ説で定まっている/六角堂での夢告は真宗的には認めるべきではない/蓮如は、浄土真宗のどの派でも重んじられている/蓮如は一向一揆を先導した/『歎異抄』は明治まで隠されていた/顕如は僧ではなく武将というべきだ
◇教えについての誤解をとく
念仏は称えれば称えるほど救われる/臨終に念仏しないと救われない/浄土真宗は現世より死後のことを問題にしている/浄土とは死後の世界/阿弥陀如来だけが重要で、釈尊は重んじなくてよい/悪いことをしても救われるから、好きなだけ悪いことをしてかまわない/「悪人こそ救われる」の悪人とは、犯罪者のこと/他力とは、何もしないこと/浄土に真仏土と化身土の優劣がある/浄土真宗は、自力門を「劣った教え」として否定する/浄土真宗は、現世利益を完全に否定する/浄土真宗は、戒律を「軽視」している/浄土真宗は、修行を「軽視」している
◇葬儀・法事・信仰生活などの誤解をとく
法名と戒名は同じ。文字数が多いほど救われる/六字より十字。名号が違うと功徳も違う/本尊は名号よりも絵像、絵像よりも木像/本尊は阿弥陀如来像ならなんでもよい/真宗信者は神社に行ってはいけない/真宗信者もお守り・お札は持ったほうがよい/浄土真宗ではお盆はしない
第四章 浄土真宗 ホットな論点
◇浄土真宗をめぐるさまざまな議論
親鸞は法然の教えを「発展」させたのか/親鸞の正妻は誰だったのか/浄土真宗は戦争に協力したのか
◇親鸞は往生をどう捉えたか①――臨終往生説
親鸞の説く往生は臨終の時
◇親鸞は往生をどう捉えたか②――現生往生説
親鸞の説く往生は現生
上記内容は本書刊行時のものです。