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OD版 法華経思想史から学ぶ仏教 菅野 博史(著/文) - 大蔵出版
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OD版 法華経思想史から学ぶ仏教 (ホケキョウシソウシカラマナブブッキョウ)

哲学・宗教
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発行:大蔵出版
四六判
240ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-8043-9738-2   COPY
ISBN 13
9784804397382   COPY
ISBN 10h
4-8043-9738-8   COPY
ISBN 10
4804397388   COPY
出版者記号
8043   COPY
Cコード
C3015  
3:専門 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年10月
書店発売日
登録日
2018年11月6日
最終更新日
2018年11月6日
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紹介

『法華経』の歴史的展開をたどりながら,仏教思想の現代的意義について考える入門書。

目次

目 次
  はしがき

第一章 仏教の死生観と中国思想との対決
  一 一通の手紙
  二 中国古代の運命観
  三 戴逵の処世観
  四 慧遠の解答
  五 仏教の輪廻思想
  六 現代人と運命の問題

第二章 『法華経』の現代的意義
  一 はじめに
  二 宇宙的イマジネーションによる存在の意味転換
  三 仏教における地獄の観念と選別的救済の意味するもの
    1、仏教における地獄 2、三車火宅の讐喩 
3、五千人の増上慢の退席の意味するもの
  四 仏教、『法華経』における楽観主義的救済論
    1、永遠の救済仏 2、万人の成仏 
3、輪廻の新しいとらえ方-現実世界の重視
  五 一仏乗の根源的イメージ-統合と多様性
 六 永遠の法を根本に
  七 むすび

第三章 『法華経』の実践的思想-常不軽菩薩の礼拝行-
  一 『法華経』における常不軽菩薩の実践
  二 中国における常不軽菩薩の実践の受容
    1、慧思と常不軽菩薩の礼拝行 2、三階教の普敬 3、浄影寺慧遠の解釈
 4、智顗の解釈 5、吉蔵の解釈
  三 日本における常不軽菩薩の実践の受容-『閑居友』上巻第九話を中心として
  四 むすび

第四章 中国仏教の歴史的特色と現状
  一 はじめに
  二 中国仏教の歴史
    1、仏教の伝来 2、中国仏教の時代区分
  三 中国仏教の歴史的特色
    1、中国に伝来した仏教の特色-教判の発達 2、仏教受容の方法の特色 
3、中国の文化的基盤
  四 現代中国における宗教
    1、宗教界の現状 2、中国政府の宗教信仰の自由の政策 3、法輪功と邪教
  五 「人間仏教」の主唱

第五章 中国仏教の経典観
  一 はじめに
  二 中国における経典をめぐる諸活動
    1、朱子行の求法、法顕・玄奘のインド旅行 2、翻訳の文体論・道安の翻訳論
 3、経録の成立 4、大蔵経の刊行 5、経疏の発展 6、偽経(疑経)の成立
 7、「不立文字、教外別伝」

  三 中国における教判の発達
    1、中国における教判形成の必然性 2、教判形成の直接的契機 
3、鳩摩羅什の教判形成に与えた影響 4、教判の種々相 
5、講経会における教判の講義

第六章 中国仏教における『法華経』
  一 はじめに
  二 中国における「一仏乗の思想」
    1、教判思想の基準としての「一仏乗の思想」 
2、三乗方便・一乗真実(開三顕一)と法相宗の特殊な『法華経』解釈
    3、智顗の種熟脱の三益 4、『法華経』における仏性の説・不説
  三 中国における「久遠の釈尊の思想」
  四 中国における「地涌の菩薩の思想」
  五 結論

第七章 中国仏教の大成者、天台大師智顗の人と思想
  一 はじめに
  二 中国仏教の総合
    1、教学と実践の総合 2、教学の総合・実践の総合
  三 智顗の生涯と思想
    1、慧思との出会いまでの智顗の半生 2、智顗の大蘇開悟 
3、金字の『大品般若経』の代講 4、陳朝における智顗の名声 
5、天台山に入る・華頂降魔 6、陳・隋二朝に重んじられる
    7、天台の第六~第十徳 8、智顗の晩年

第八章 智顗は果たして法華経至上主義者か
  一 はじめに
  二 慧観の五時教判
  三 吉蔵の五時教判に対する批判と大乗経典の平等視
  四 慧遠と吉蔵の共通点
  五 智顗の法華経観
  六 結論

 第九章 日本仏教における『法華経』
   一 はじめに
   二 聖徳太子の『法華義疏』
   三 『法華経』の写経・講経
   四 最澄の日本天台宗の開創
   五 『法華経』と文学
   六 日蓮と『法華経』
     1、日蓮と一仏乗の思想 2、日蓮と久遠の釈尊の思想 
3、日蓮と地涌の菩薩の思想 4、日蓮の法華経観を生み出した状況

第十章 如来の使い、日蓮
  一 はじめに
  二 『法華経』と日蓮-「如来の使い」の意味
    1、『法華経』の中心思想 2、日蓮の他宗批判に対する評価
    3、『法華経』法師品と如来の使い 4、日蓮の排他性の問題をめぐって
  三 日蓮の人物像
    1、日蓮と「知」 2、日蓮と「情」 3、日蓮と「意」

    注記および参考文献
    初出一覧
    索  引

上記内容は本書刊行時のものです。