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救済の文学
四六判
212ページ
上製
定価
1,800円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年4月24日
- 書店発売日
- 2019年4月24日
- 登録日
- 2019年3月11日
- 最終更新日
- 2020年3月10日
書評掲載情報
2019-06-23 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2019-05-18 |
産經新聞
朝刊 評者: 富岡幸一郎 |
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紹介
私たちは孤独感や無力感を感ずる時、あるいは心がひどく傷ついている時、親身になってくれる人を求めることがある。そのこの比喩は、他の純文学作品と私小説が、決定的に異なる一つの要因を示唆している。(本文より)
いい私小説を読むと、なぜわれわれの魂は慰められるのだろう。そしてなぜ、くり返し読んでも飽きないのだろう。
文学の故郷に、〈受容する主体(読者)〉という方向から全く新しいアプローチをはかった、気鋭の文芸評論集。
目次
Ⅰ 救済の文学
ドイツの自伝小説と日本の私小説 8
救済の文学──何故、私小説は一部の人から熱狂的に迎えられるのか 14
創作者と読者との神秘的邂逅──受容理論の盲点 45
文学より神秘へと至る道──十九世紀ロマン主義と写実・自然主義の系譜 54
Ⅱ 日本の文芸において
文芸の土壌問題──近代における日本語と日本文学の宿命 80
オイコス的芸術観──日本の芸術に見られる一傾向 96
日本近代文学の土壌に流れる二つの水脈 111
Ⅲ 文学史研究
トルストイとリアリズムに関する三つの考察 134
文芸復興前史──「プロ文」時代から文芸復興へ 152
雑誌『風景』について──文学とマス・メディア 181
あとがき 204
参考文献 208
上記内容は本書刊行時のものです。